復習は雑に回すのが合格への秘訣!【東大理Ⅲ4人合格佐藤ママとの対談講演会】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

復習は雑に回すのが合格への秘訣!【東大理Ⅲ4人合格佐藤ママとの対談講演会】

 

 

 

 

受験の心療内科

 

復習は雑に回すのが合格への秘訣!レミニセンス効果+強迫性障害の正反対の脳に変える

 

 

 

 

今回のテーマは、「復習は雑に回すのが合格への秘訣」ということです。

「雑に回したら、成績が下がるに決まっている・・・」と感じた方が多いと思いますが、現実にも脳医学的にも、その正反対なんです。

 

中学受験から大学受験まで、特に難関校を目指している受験生は、「復習を雑に回す」ことで、脳が入試で難問を解ける機能に変わっていく効果があるのです。

 

 

実は、私が教育顧問を務めている浜学園の主催で、東大理Ⅲにお子さん4人を合格させた佐藤ママこと佐藤亮子さんと、対談形式のリモートの無料講演会を定期的に開催しています。

 

去年に開催した講演会で、佐藤ママ式の勉強法として「復習を雑に回す」という裏技をご紹介していただき、私がそれについて脳医学の観点から、なぜ、この方法が志望校合格に効果的なのか解説させていただきました。

 

 

このブログでも、その内容をご紹介しようと思うのですが、その前に恐縮ですが、少し告知をさせてください。

 

7月6日(土)に次回の【参加無料】佐藤ママとの対談講演会、「夏休みに勉強のやる気を出させる方法」が開催になります。

今回は東京の御茶ノ水の会場でライブでご参加いただけます。

 

お話するテーマは、

・夏休みに苦手科目をなくす方法
・子どもが自分の意志で勉強する体質に変えるには?
・成績を上げるために親がやるべきこととは?
・中学受験による子どもの脳への影響とは? 

 

などなど、佐藤ママ式の勉強法をご紹介いただき、私がそれがなぜ効果的なのか脳医学的に解説させていただきます。

参加は無料です。

 

佐藤亮子さんと吉田たかよし先生の対談「夏休みに勉強のやる気を出させる方法」

開催日時:7月6日(土) 10:00~11:30

参加方法:会場でのライブ参加

お申し込みなしでも、当日、会場に起こしいただいたら参加可能です。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

 

 

 

 

 

以上、告知にお付き合いいただき、ありがとうございました。

ここからが今日の本題。

 

復習を雑に回すと、なぜ、入試で難問が解ける脳に変わるのかをご紹介いたします。

要因は主に2つ。

 

一つは復習は雑に回したほうが、レミニセンス効果がより大きく働き、知識をより効率よく使いこなせっるようになることです。

 

こちらが、佐藤ママとの対談講演会で実際に使用した画面です。

 

 

復習がなぜ必要かというと、皆さんご存知のように記憶が定着しやすくなるということは言うまでもなくありますが、実は、記憶した知識を自分の意思で使いこなす能力、つまり試験で正解を導き出せる能力を高めることも重要です。

 

記憶してから日数が経過すると、当然、何度も睡眠を取るわけですが、その間に記憶が成熟し、単なる丸暗記の状態から応用して使いこなしやすい知識に変わります。

これが、レミニセンス効果です。

 

この効果を高めるには、復習は1回だけ徹底的にやるより、1回あたりは雑に回して、その代わりに復習する回数を増やしたほうが有利なわけです。

 

 

もう一つ、復習を雑に回すことには、入試に合格するために、さらに重要な効果があります。

それは、良い意味でテキトーに勉強に取り組む能力を高めるということです。

 

テキトーに勉強に取り組むって、良くないことだと、皆さん信じ込んでいます。

しかし、受験生を専門に診療している心療内科医の私から見れば、これは、合格を勝ち取る上で生命線とも言える大事な能力です。

 

特に大学入学共通テストは、明らかに出題者がこの能力を意識して問題を作っています。

実際、問題を解くためには不必要な細部までこわだってしまった受験生は、制限時間内で解き終えることはできません。

もちろん、高校受験も中学受験も含め、他の入試でも、この能力は不可欠です。

 

 

難問は、どのように攻略したら解けるのか、一見するだけではわからなくしてあります。

攻略の糸口を見つけ出すには、全体を大雑把に俯瞰的に認識することが必要です。

このとき、細かいことに思考を集中すると、こうした脳の働きを阻害することがわかっています。

つまり、完璧主義ではいけないということ。

難問を解くには、いい意味でテキトーな対処が求められるのです。

 

 

ところが、入試が近づいてくると、ストレスホルモンのコルチゾールが増加し、脳はその影響でどんどん完璧主義になってしまいます。

その結果、強迫性障害という病気と似たような脳の働きになってしまうのです。

それが、ピークに達するのが、ストレスと緊張が極限まで高まる入試の本番なのです。

 

これによって、学力的には解けるはずの問題が解けなくなる・・・。

あるいは、俯瞰的に制限時間を認識する能力が低下して、時間配分を間違い、入試に落ちる・・・。

そういう受験生が、毎年、後を絶たないわけです。

つまり、合格への秘訣は、常日頃から強迫性障害の脳の働きと正反対になるように、脳機能を誘導しておくことなのです。

 

従来型の強迫性障害はもちろん、心因性でストレスや緊張で一過性で似た症状が出る「受験強迫性障害」の対策は、合格を勝ち取るうえで、特に重要です。

また、そうではないかたも、その対策を知っておくことは、確実に合格をつかみ取るうえで重要です。

ぜひ、以下のホームページの記事もあわせてご一読ください。


受験の強迫性障害(Obsessive Compulsive Disorder)

 

 

 

詳しい解説を読む

⇒ 本郷赤門前クリニック ホームページ

 

 
 
 
 

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