受験生の燃え尽き症候群勉強のやる気が復活する黄金のメンタル法則とは?
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今回のテーマは、受験生の燃え尽き症候群を予防できる勉強法のご紹介です。
メンタルが安定することで、学力そのものもアップするので、ぜひ、実践していただきたいです。
最近、受験生の燃え尽き症候群が増加しており、本来、合格するはずの人が入試に落ちてしまう大きな要因になっています。
受験の燃え尽き症候群は、受験生が入試に向けて猛勉強を続ける中で、ある時を境に、急激な勉強意欲の低下や受験勉強への消耗感、家族への無関心などの症状が現れる心因性のうつ症状の一種です。
その結果、入試で思うような結果を出せないという深刻な問題を抱えてしまうのです。
脳のモチベーションに関する研究の結果、勉強の仕方をほんの少し工夫するだけで、こうした症状を予防できる効果が生じることがわかってきました。
それば、「やる気に関する黄金の比例関係」を勉強に取り入れることです・
「やる気に関する黄金の比例関係」とは何なのか?
具体的には、どのような工夫をして勉強すればいいのか?
受験生を専門に診療している心療内科医の知識と経験をもとに、わかりやすく解説します。
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受験の燃え尽き症候群を予防する方法として、時間を基準にした目標設定法が効果的であることがわかっています。
これは、一日の勉強の目標を勉強する範囲や参考書のページ数ではなく、時間の長さで設定するというものです。
受験生の多くは、勉強の範囲や参考書のページ数に基づいて一日の目標を設定します。
しかし、この方法には脳や心に対して危険な罠が潜んでいることがわかっています。
たとえば、1日に問題集を5ページ進めることを目標に設定したとします。
でも、その日は、たまたま5ページの中に難しい問題が集中しているということもありますね。
そのような場合は、きちんと努力しても時間が不足して目標は達成できません。
それをきっかけに、自己コントロールを喪失してしまうこともあるのです。
勉強のモチベーションは、脳の中にある側坐核や扁桃体という部分を中心としたシステムで生み出されます。
これを健康な状態で維持する、さらに発達させるには、投入する努力と、その成果が、できる限り比例関係にあることが望ましいというデータが出ています。
頑張るほど成果が出る。
頑張らなければ成果が出ない。
この比例関係が、脳内でモチベーションを育てるためにとても重要だということです。
私はこれを、モチベーションを育てる黄金の比例関係と呼んでいます。
勉強の範囲や参考書のページ数に基づいて一日の目標を設定すると、大事な黄金の比例関係を崩壊させてしまいます。
だから、こうした勉強の仕方が受験無気力症候群の温床となってしまうわけです。
そこで、おすすめするのが、時間の長さを基準にした目標設定です。
なぜ時間なのか?
それは時間は不変であり、自分自身が努力する限り、確実に達成可能なパラメータだからです。
どんなに難しい勉強内容でも、時間がくれば目標は自動的に達成となります。
つまり、勉強の目標として時間を設定すると、脳内でモチベーションを生み出す原動力となる黄金の比例関係が成立するからです。
これによって、受験生は自己コントロールの感覚を取り戻せるわけです。
この方法は、受験燃え尽き症候群を葬り去る効果的な手段となります。
時間を基準にした目標設定によって、受験生は自らの力で勉強に立ち向かい、目標を確実に達成することができるのです。
そうして自己コントロールの感覚が戻れば、受験無気力症候群に打ち勝つことも可能となるわけです。
もちろん、目標達成には努力と集中が不可欠です。
しかし、黄金の比例関係に従って目標を設定しておけば、受験生の努力は目標達成という形で確実に報われます。
勉強の中身に左右されることなく、時間さえ確保すれば目標達成ができるのですからです。
受験燃え尽き症候群との戦いは精神的には過酷なものですが、このな予防法を実践することで、受験生は燃え尽きることなく、目標を追い求めることができるのです。
一歩踏み出し、受験燃え尽き症候群との闘いに挑んでみましょう。
この方法も含め、クリニックのホームページの「受験生の燃え尽き症候群 Examination burn-out syndrome 克服の方法と入試合格の鍵」というページを設けています。
ぜひ、ご一読ください。