落ちた受験生の脳が回復する春休みの家族旅行【受験の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

落ちた受験生の脳が回復する春休みの家族旅行【受験の心療内科】

 

 

 

受験の心療内科

 

落ちた受験生の脳が回復春休みの家族旅行の効果

 

 

 

 

今日のテーマは、入試に失敗して落ち込んでいる受験生の脳を回復させることができる、春休みの過ごし方についてです。

 

志望校に合格できなかった受験生の心が傷つき、一時的に無気力になるのは当然のことです。

 

しかし、春休みにスマホやゲームをしていると、無気力が慢性化し、それによって本格的な無気力症候群に移行してしまう場合が増加しているのです。

 

最悪の場合、10年以上も気力や意欲が回復してしまう場合もあるのです。

 

 

これを防ぐために、春休みの過ごし方は、とても大事です。

 

ぜひ、受験生のご家族の方は、今すぐ、受験生を立ち直らせるために、行動に移していただきたいことがありますj。

 

 

具体的には、春休みにご家族と何をすれば、受験生の気力や意欲は回復するのか?

 

そのときの注意事項は、どのようなことがあるのか?

 

この点について、受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と知識をもとに、わかりやすく解説します。

 

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ストレスが増える受験期に、突然うつ症状を発症する人が急増している。うつで人生を狂わさないために、受験生本人や家族ができることは何か。受験生専門外来のがストレス管理や効率の良い勉強法を解説する。

 

 

落ちた受験生の無気力が春休みに定着!

 

長期間にわたって受験勉強を頑張ってきた受験生が、入試に失敗した直後に、ガックリと肩を落とし無気力になるのは当然のことです。

 

ただし、心の傷は、そう簡単に癒えるものではありませんが、無気力自体は、通常、2週間以内に回復します。

 

 

ところが、今どきの受験生の世代では、スマホやゲームなど、脳の回復を妨げる作用を持つものに触れる時間が増えています。

 

その結果、2週間が経過しても、気力や意欲が回復してこない受験生が増加しているのです。

 

 

そのためにも大事になってくるのが、春休みの過ごし方です。

 

春休みの過ごし方を間違ってしまうと、脳に無気力が固定化されて定着してしまいます。

 

その結果、二度と元の気力が戻ってこないという場合が、最近、特に増加しているのです。

 

 

春休みのスマホやゲームで無気力症候群が慢性化!

 

受験に失敗して気力を失っている受験生にとって、春休みに最も行ってはいけない生活習慣とは、ダラダラとスマホやゲームで時間を消費してしまうことです。

 

 

人間の脳は、強い失望感や疲労を感じると、わざと意欲を低下させ、脳を休めることで回復させようとします。

 

このこと自体は、脳の構造上、全面的に悪いことではなく、ある意味で必要不可欠なプロセスだと言えます。

 

 

やがて徐々に脳が回復をし始めると、そのような生活が退屈に感じ、徐々に 活動的な生活に切り替わっていきます。

 

これによって無気力は自然に回復するように脳ができているのです。

 

 

ところが、スマホやゲームを行うと、そのような退屈感が出てこないので、自分の意欲によって積極的に活動するといった脳の働きをせずに時間だけが過ぎていきます。

 

こうして、無気力が脳内に定着してしまうのです。

 

春休みにスマホやゲーム漬けになってしまう生活は、無気力症候群が慢性化する 極めて危険な要因だといえます。

 

 

春休みの旅行で受験生の脳のモードが切り替わる!

 

では、落ち込んで無気力になっている受験生の脳を回復させるには、春休みに何を行えばいいのか?

 

最もお勧めしているのは、春休みに家族旅行を行うことです。

 

脳の中にある海馬には、場所ニューロンと呼ばれる自分がどこに位置しているのかを認識する中枢があります。

 

これによって、遠方に出かけた場合に、脳の働きのモードが自然に切り替わってくる作用が出てくれるのです。

 

 

失恋した女性が旅行に出かけると、落ち込んだ心が吹っ切れて、次の恋愛に積極的に取り組める・・・というのは、よく聞く話ですね。

 

これも、場所ニューロンによる気分の切り替え作用が現れるからです。

 

 

全く同じことが受験生の脳にも生じますので、春休みの旅行は特におすすめです。

 
 

脳の癒やし効果は家族旅行が最良!

 

入試に失敗した受験生が春休みに旅行する場合に、特にお勧めしているのが、ご家族で旅行するということです。

 

 

大学受験の年齢になると、受験生自身は、家族と旅行するより友達と旅行する方が楽しいと言います。

 

確かに同年代と同年代の友達と旅行した方が、脳内で快感ホルモンのドーパミンが分泌されやすく、ワクワクドキドキするような楽しい感覚は、こちらの方がはるかに上回っています。

 

 

しかし、入試に落ちた受験生の脳にとって必要なのは、快感ホルモンのドーパミンではなく、癒しホルモンのセロトニンです。

 

セロトニンは家族愛と深い繋がりを持っており、ご家族で旅行した方がこうしたホルモンの回復には効果があるのです。

 

 

一方、友達と旅行した場合は、旅行中はそれなりにドーパミンが分泌されるので楽しいのですが、その分、脳には疲労が蓄積するので、旅行から帰ったあとに、逆に無気力が深まるというケースが少なくありません。

 

入試に失敗した受験生の無気力を回復させるには、ワクワクドキドキといったドーパミンの快感ではなく、じんわりと信頼感や安心感が広がりやすくなるセロトニンの癒やし効果なのです。

 

だから、友達との旅行より家族旅行が望ましいわけです。

 

 

無気力を治す効果が最も高い旅行に出かける場所とは?

 

では、家族旅行に出かける場合に、具体的には、どういう場所に出かけると、入試に失敗した受験生の脳が最も回復しやすくなるのでしょうか?
 
効果がより高まるのは、山でも海でもいいので、自然と触れ合える場所に出かけることです。
 
逆に、東京の都心など、大都会はあまりお勧めできません。
 
自然はよくて、都会かよくない理由は、先ほどご説明したことと同じで、ドーパミンとセロトニンとの作用の違いによるものです。
 
 
六本木や渋谷などの都心は、若い世代の人にとって、快感ホルモンのドーパミンが激しく分泌される楽しい場所が多くあります。
 
しかしこれは、入試に失敗して無気力になった状態の脳には、刺激が強くなりすぎてしまいます。
 
 
一方で、海や山など自然と触れ合うと、癒しホルモンのセロトニンが、じんわりとダメージを受けた受験生の脳を回復させる効果を持っています。
 
海や山に出掛けて、のんびりと大自然とふれあい、傷ついた心を癒すというのが、は春休みの家族旅行には最も良い時間なのです。
 
 
 

すでに受験無気力症候群になっている場合は?

 

入試に失敗した受験生の無気力が一過性のものであれば、春休みの家族旅行で、かなり回復させることができます。

 

ただし、次のような症状が出ている人は、無気力症候群がすでに慢性化し、脳の機能不全が生じている可能性があり、専門の対策が今すぐにでも必要です。

 

 

なんだか、心がきつい・・・。

 

めんどくさくて、嫌な気分になる・・・。

 

なんだか物哀しい気分になる・・・。

 

 

心当たりのある方は、一刻も早く、改善が必要です。

 

この場合、脳の側坐核を刺激し、勉強のヤル気を回復させる方法が、合格を勝ち取る上で有効です。

 

以下の解説も必ずご参照いただき、志望校への合格を勝ち取ってください。

 

 

 

 

 



 
 このページの要点は? 
 

 

「受験無気力症候群・セルフチェック」を掲載!簡単に自己診断ができます。

 

「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」が急増しており、本来は学力があるはずなのに入試に落ちてしまいます!

 

 勉強はできないが、ゲームやスマホなら熱心に取り組めるのが特徴です!

 

✔ ご自宅で誰でも簡単に実践できる「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」の予防法をご紹介しています。

 

 


勉強に対するヤル気が、ある時期を境に極端に低下してしまう・・・。

 

もちろん、勉強をサボりたいだけなら、病気ではありません。

しかし、そうとは言い切れないケースが、今、受験生の間で急増しているのです。

これが、「受験無気力症候群」(Exam Apathy Syndrome)です。

 

従来からある「大うつ病性障害」という心の病気に陥ると、大半の患者さんが、何事に対しても極度の無気力状態に陥ります。

ところが、最近の受験生に増えている無気力は、明らかにこれとも異なるのです。

 

特徴は、勉強にはヤル気が出ないにもかかわらず、ゲームやスマホは活発に取り組めるということです。

そのため、多くの親は、「うちの子どもは、ただサボっているだけじゃないか・・・」と誤解してしまいます。

 

また、受験生本人も、「甘えているだけなのかな・・・」と悩んでしまいがちです。

こうして、「受験無気力症候群」(Exam Apathy Syndrome)は、見落とされてしまっているのです。

 

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