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受験の心療内科
受験生の「コロナうつ」が増加!家庭でできる対策とは?
「コロナうつ」とは、感染の拡大による不安感や、不自然なライフスタイルによるストレスによって、メンタルに抑うつ症状が現れるものです。
オミクロン株 BA 5の感染拡大を受けて、一般の方にも「コロナうつ」が、今、とても増えていますが、受験生の場合、受験ストレスに上乗せされる形で「コロナうつ」が発症するため、症状がより重くなる傾向があります。
すでに「コロナうつ」の兆候が出ている受験生はもちろん、そうではない受験生も、志望校に合格するには予防が必要です。
なぜなら、オミクロン株BA 2.75、別名ケンタウロスの感染拡大が、どうやら2023年の入試の時期に重なる可能性が出てきたため、今から受験生は「コロナうつ」の対策に本腰を入れるべきなのです。
ご家庭でどういったことに注意すれば、受験生のコロナうつを防げるのか、受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに分かりやすく解説します。
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親子で「受験うつ」を克服 メンタル超アシスト(電子版)
勉強法の工夫や生活を改めることで、「受験うつ」を親子で克服し、志望校への合格を勝ち取るためのご家庭でできる処方箋をご紹介しています。
2023年の入試は第8波のピークの可能性も!
2023年の1月から3月に行われる入試のシーズンには、当初は、コロナ感染がかなり下火になっているという見通しが主流でした。
ですが、この見通しは、かなり甘すぎたようです。
第7波の感染拡大は、従来のオミクロン株 BA2から、より感染力が強いオミクロン株 BA5に置き換わっているのが、大きな要因です。
このピークが受験シーズンまで続くということは考えにくいことです。
しかし、すでに新しい変異株オミクロン株 BA 2.75、別名「ケンタウロス」が、すでに日本でも感染確認されています。
インドではケンタウロスの感染拡大が爆発的に増えており、すでにオミクロン株 BA5の感染者数を追い抜きました.
アメリカのアーカンソー州立大学の分析では、ケンタウロスの感染力はオミクロン株BA5の約3倍というデータをはじき出しています。
感染力の強さと時期的なことを考慮すると、ケンタウロスによる第8波が2023年の1月から3月に行われる受験シーズンと重なる可能性が十分に考えられます。
ですから、それに伴う「コロナうつ」についても、受験生の方もご家族の方も、今から厳重に対策を取ることを強くお勧めします。
では、受験生が「コロナうつ」を発症した場合、どのような症状が出るのでしょうか。
受験勉強の集中力がなくなり、すぐ、ぼーっとしてしまう・・・。
受験ストレスでイライラし、家族に暴言を吐く・・・。
無気力になり、勉強を投げ出して長時間スマホを眺めている・・・。
夜遅くなっても、なかなか寝付けなくなる・・・。
逆に、朝、起きられなくなる・・・。
受験生に限って言うと、こうした症状が「コロナうつ」の典型的なものです。
いずれも、通常の「受験うつ」と症状としては、かなり似かよっています。
「受験うつ」は、志望校の入試に落ちるのではないかという不安と、受験勉強の疲労によるストレスによって、うつ症状になる場合が中心です。
受験生が「コロナうつ」になると、コロナ感染の不安や、何かと我慢をしなければいけない不自然なライフスタイルによるストレスが、これに上乗せする形で症状を重くしてしまうわけです。
これによって、学力があるにも関わらず入試に落ちるという、とっても悔しい悲劇が起こるのです
では、受験生のコロナうつは、ご家庭では、どのような対策で予防できるのでしょうか。
【予防法1】 定期的に運動を行い、連続して椅子に座り続ける時間を短くする。
できれば30分に一回は立ち上がって、短い時間でいいので、屈伸運動などを行うべきです。
【予防法2】 サーカディアンリズムに合致したライフスタイルを堅持する。
起きる時間と寝る時間を、週末も含めてできるだけ一定に保ちましょう。
生活リズムが乱れると、脳内のサーカディアンリズムを司る中枢が暴走し、うつ症状が激しくなります。
【予防法3】食事を家族と談笑しながらとること。
忙しい受験生であっても、食事の時間だけは、ストレスを完全にオフにする時間を設けるべきです。
さらに食事中に家族と談笑すると、カタルシス効果によって、コロナうつの予防効果が高まります。
【予防法4】毎晩30分限定で、趣味に没頭する時間を作る。
これについては特に重要なので、次の項目で詳しく説明しましょう。
人間の脳は感情によって駆動しているので、忙しい受験生であっても、毎晩、30分限定でリラックスタイムを持つべきです。
これによって受験勉強のストレスがリセットされ、深い睡眠層に移行しやすくなり、眠りの質も向上します。
ですので、脳と心を強力に守る作用を持っているわけです。
ただし、注意したいのは、スマホやゲームではダメだということです。
確かに、楽しいという感情が起きるのは確かですが、こうした電子機器による脳内の快感は、デジタルドーパミンと呼ばれる特有の問題点を抱えています。
その時は猛烈に楽しくても、中長期的には「受験うつ」を悪化させる要因となっているのです。
実際、デジタルドーパミンは、コロナうつの一つの要因となっています。
感染対策のために外出できなくなったため、自宅でスマホやゲームを行う時間が増えましたが、このためデジタルドーパミンの弊害が大きくなり、コロナうつを増やしているのです。
とはいえ、今の受験生の若い世代が、ゲームとスマホ以外て楽しい趣味に没頭するというのは、けっこう難しいことです。
だからこそ、入試まで半年ある今の時期に、いろいろ工夫して、30分で楽しめる趣味を見つけておくということをしておいていただきたいのです。
そして、スマホやゲームに頼らない30分のリラックスタイムを、入試の前の夜まで行うこと。
これによって入試当日の脳の機能を最大化することで、志望校に合格できるわけです
すでにコロナうつの症状が出ている人、また、ご紹介した対策が取れない人、あるいは現状の模擬試験の成績よりも高い偏差値の大学にどうしても合格したいという人は、最新の脳医学を活用した対策が必要です。
私のクリニックで「磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コース」の中で、うつ病の治療とともに、志望校への合格を両立させるユニークな診療プログラムを設けています。
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