受験のイライラや無気力を家族で治す食事の習慣!【受験専門の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験のイライラや無気力を家族で治す食事の習慣!【受験専門の心療内科】

 

⇒「受験ストレスによる食欲の異常(Exam stress Eating disorder)」はこちらから!

 

受験の心療内科

 

受験生の親は注目!「受験うつ」を家族で治す食事の習慣とは?

 

 

 

 

受験生が勉強の意欲をなくし、ふさぎ込んでいる・・・。

些細なことでイライラし、勉強に集中できない・・・。

 

 

そのような「受験うつ」や「受験ストレス」による症状に対して、ご家族が、今すぐできることがあります。

それは、家族全体で食事の習慣を見直すということです。

 

これによって、受験ストレスが緩和され、受験生のメンタルが回復する効果があることがわかっています。

 

 

どうして、家族全体の食事の習慣を変えれば受験ストレスが緩和できるのか?

具体的には、どのような食事の習慣を家庭で導入すべきなのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説します。

 

 

 

 

食事の乱れが助長する受験ストレス!

 

受験ストレスの直接の原因は、落ちるかもしれないという入試への不安と、過酷な勉強による脳の疲労が大きな要因です。

 

ただし、家庭の中での食事のとり方が、受験によって生じたストレスを脳内で拡大させ、メンタル面のトラブルにつながっているのも事実です。

 

 

もともと、食事は単に栄養を体内に供給するだけではなく、家族で一緒に食事をとるという行動によって、脳内のストレスが緩和されるという、メンタル面においても大切な役割を担っているものです。

 

ところが、今どきの世代の受験生は、家族と一緒に食事をとる習慣がなおざりにされており、これが受験ストレスを拡大させる大きな要因となっているのです。

 

 

また、食事を取りながら家族と会話をすると、「カタルシス効果」と呼ばれる、脳内のストレスをリセットする効果が大きく、元来は、これが「うつ病」の予防などにも役立っていたことがわかっています。

 

ところが、こうした習慣がうまく定着していない受験生のご家庭では、受験生がイライラをつのらせたり無気力に陥ったりするリスクが高いわけです。

 

 

実際「受験うつ」に陥ってしまった受験生は、ご家族との食事の団らんがなくなってしまっている場合が大半です。

 

逆に言えば、ご家族全員で食事のとり方を見直すことで、受験生のストレスはかなり緩和されるということです。

 

 

食事中のドーパミンが家族愛と結びつくかが分かれ目!

 

食事の取り方を見直すことで受験ストレスを緩和するには、まず、食事中に会話することで、脳にどのような作用が働いているのか理解しておくことが重要です。

 

 

食事は、人間が生きていくために不可欠な行為ですので、誰でも食事をとるときに、食べ物を噛んで味わったり、飲み込んだりする瞬間、脳内で快感ホルモンのドーパミンが分泌されます。

 

こうした脳内のドーパミンの分泌と同時にご家族と話をすると、ドーパミンによる快感が単なる刹那的な快感だけで終わらず、ご家族との人間関係の絆についての幸福感と脳内で結びつきます。

 

その結果、家族愛を作り出す癒やしホルモンのセロトニンの分泌量が増加してくれます。

 

これによって、受験ストレスの緩和にも大きく役立つわけです。

 

 

一方、食事を一人で食べる、あるいは、家族と一緒に食べていても、楽しい会話がない・・・という状況の場合は、それでも食事をとると快感ホルモンのドーパミンは分泌されますが、それは家族愛のセロトニンと脳内では関連付けが行われません。

 

その結果、食べることによってドーパミンが分泌されるという刹那的な快感だけを脳が求めるようになります。

 

受験生にとって特に困るのは、同じような形で快感が得られるスマホをダラダラ見るといった行動を促す作用を持つということです。

 

もちろん、そのような状態では、受験ストレスの緩和作用は生まれません。

 

 

食事中に求められる家族の話題とは?

 

食事中に家族が話をしない…というのは論外ですが、どのような話題に関して、どのように話をするのかについても、受験生のメンタル管理にはとても重要です。

 

 

子どもが受験生の場合、親の関心は、当然、成績に向いてしまいがちです。

 

だから、食事中も、ついつい勉強の進捗具合や模擬テストの成績などについて、親は受験生の子どもに聞きたくなってしまうものです。

 

また、親にはそうした意図がなくても、受験に対する危機感から、結果として食事中に、警察の尋問のような取り調べ口調で受験生に成績を問いただす親御様も少なくありません。

 

 

受験勉強で疲弊している受験生にとっては、本来、食事中が、唯一、ストレスから完全に解放される時間のはずです。

 

なのに、食事の時間が、受験勉強以上に精神的にキツい時間になってしまっている場合もあります。

 

 

「うちの子は、食事中に家族と話をするのを嫌がる・・・」とおっしゃる親御様は多いのですが、実は、こうした食事中の会話の中身の問題がこれまでに積み重なっていて、その結果として、お子様が食事中の親との会話を嫌になってしまうケースが多いのです。

 

 

脳のミラーニューロンが受験生のメンタルを救う! 

 

では、受験生の親は、食事中、どのような話題を、どのような話し方で、会話をしたらいいのでしょうか?

 

会話のテーマは、家族の団らんにふさわしい楽しい話題だったら何でも結構です。

 

ただし、ここで大事になってくるのは、まず親自身が、率先して食事中の会話を楽しむ姿勢を示すということです。

 

 

受験生のメンタル面のトラブルを治すために、親が無理をして楽しい話題を振り向けようとされる方も多いのですが、こうしたスタンスでは、ほとんどの場合、うまくいきません。

 

うつ症状が出ている受験生の脳の扁桃体は、ネガティブな感情を作り出す働きが暴走しており、親が無理やり楽しい話題を振り抜けているということを敏感に感じ取ります。

 

そして、こうした恣意的な行為に対して嫌悪感を感じる場合が多いのです。

 

 

一方、脳の中には、目の前にいる人の脳の中で、どのような活動がなされているのかを感知し、それをそっくりそのまま映しとって、自分の脳の中で再現する仕組みがあります。

 

これは、鏡で映し取るように自分の脳で再現するので、鏡の神経細胞という意味で「ミラーニューロン」と言います。

 

 

親自身が食事中の会話を楽しんでいなければ、受験生の脳の中でも、ミラーニューロンの活動を通して、楽しいという感情が生じるということはありません。

 

実際、ストレスの状態を受験生の親子で調べると、受験生が受験ストレスを抱えている場合は、親御様もほぼ全員がストレス状態にあるという結果が得られています。

 

食事中の会話でストレスを緩和するということを、まず、親自身が実践し、そこに受験生を引き入れていく…というのが、最も効果的な方法なのです。

 

 

受験生の脳を復活させる話題リストとは?

 

さらに、受験生のメンタルをより効率よく復活させるために、ぜひ、親子様にオススメしたいのは、事前に「話題リスト」を作成しているというしておくということです。

 

 

お子様が高校受験や大学受験の年齢となると、親御様にとっては、なかなか楽しい話題を見つけ出すのが難しいというのが現実です。

 

その結果、受験の話や成績の話をしてはいけないとはわかっていても、他に話すことがないので、気が付いたら受験や成績の話を持ち出していた・・・というケースがかなり多いのです。

 

そうならないように、食事の前に、受験生にとってどんな話題が楽しいのか、あらたじめ親御様の方で考えておき、リストを作っておくということがとても効果的なのです。

 

 

例えば、受験が終わったら、どこに遊びに行くのか?

 

ディズニーランドに行くのか?

 

旅行に行くのか?

 

 

どんな話題だと効率よくストレスが緩和できるのかは、受験生一人一人で異なります。

 

是非、お子様の性格や感受性に合わせて「話題リスト」を作成していただければと思います。

 

 

食事で防げる脳内のアンバランス!

 

食事中の家族の会話についてご紹介してきましたが、どのような食べ物をどのように食べているかも、受験生のメンタル管理では、とても重要です。

 

これについて、私のクリニックのホームページに掲載している、「受験ストレスによる食欲の異常(Exam stress Eating disorder)」のページでは、誰でも今日からすぐに実践できる、「合格するための食事の6か条」などを紹介しています。

 

もちろん、「受験うつ」や受験ストレスを防ぐことにも役立ちます。

 

ぜひ、ご参照していただければと思いますが、まずは、以下の解説の要点だけでもご覧いただきたいです。


 

 



 このページの要点は? 

 

 

 ✓  受験ストレスによる食欲の異常(Exam stress Eating disorder)が受験生の間で女子を中心に急増中です!

 

 ✓  食欲がなくなる、逆に、とめどなく食べすぎてしまうのは、いずれも脳のSOSサインです。放置しておくと、思考力や集中力の低下を招き、入試の当日に大きな得点力ダウンにつながります!

 

 ✓  脳の中にある視床下部(hypothalamus)という部分が、食欲の中枢とストレスの中枢を兼ねているため起こる病気で、試験を解いているときに集中力の低下をもたらします!

 

 ✓  食事のときに、ちょっとしたことを心がけるだけで、食欲の異常は大幅に改善します。その方法をご紹介しています。誰でも今日から実践できる「合格するための食事の6か条」をご紹介します。
 

 ✓  食欲の異常を抱えている方が陥りやすい脳の働きの低下と、その解決策についても、わかりやすく解説しています!

   

 東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック

 
 

受験ストレスで食欲の異常をもたらす脳の視床下部(hypothalamus)


脳科学の視点で見ると、受験ストレスが食欲の異常をもたらすのは、当然のことだといえます。

受験ストレスは、脳の奥深くにある「視床下部(hypothalamus)」という部分が中心になって生み出します。

実は、食欲を管理する中枢も、まったく同じ「視床下部」にあるのです。

 

人間の巨大な脳の中で、「視床下部」は、オリーブの実と同じくらいの小さなものです。

ですから、受験ストレスと食欲の異常が連動するのは、解剖学的には必然的に起こることだといえるのです。

 

受験ストレスによって「視床下部(hypothalamus)」の機能が異常をきたすと、食欲がなくなる場合と、高まりすぎる場合と、どちらのケースも起こりうることです。

食欲が旺盛だったら健康だと思い込んでいる人が多いのですが、過食になってしまうのも脳の異常だということは、頭に入れておいてください。

 

 

合格するための食事の6か条


その1:食べ物の香りをよく嗅いでから食べる。

食事の香りが脳の視床下部に働きかけ、受験ストレスを緩和させます。

また、食べ物を飲み込む前に、胃腸の働きが整えられ、それが脳腸相関の作用で、脳機能も高めてくれます。
 

その2:食べ物をよく見てから食べる。

食べる前に食べ物をよく見たほうが、ストレス緩和作用が大きくなることも実証されています。・・・
 

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

 

「受験ストレスによる食欲の異常(Exam stress Eating disorder)」

 
 
 

吉田たかよし院長のおすすめ記事

 
 
 






 

 

本郷赤門前クリニックの合格実績