怠ける受験生へ親の正しい叱り方!逆ギレさせない脳の法則とは?
怠ける受験生への親の正しい叱り方逆ギレさせない脳の法則
受験生がスマホを眺め続けるなど、ダラダラして勉強に集中していない・・・。
そのような時に、親は、どのように叱ればよいのでしょうか?
叱り方を間違えれば、いまどきの受験生はすぐに逆ギレしてしまって、余計に勉強しなくなってしまいます。
かといって放置しておくと、いつまでも勉強せず、これまた、受験に失敗してしまうのは火を見るより明らかです。
受験生を合格に導くためには、精神論に基づく説教話は全く無力です。
合格させる鍵は、受験生の脳に合致した叱り方をしてあげることなのです。
受験生の親の正しい叱り方について、メンタル医学と脳医学の観点から、今すぐご家庭でできる方法をアドバイスしたいと思います。
受験生を勉強に集中させるには脳を知ること!
受験生が、ダラダラと長時間にわたってスマホを見続けていて、ちっとも勉強しない・・・。
そんな姿を見たら、親は、当然、「早く勉強しなさい!」と叱りつけますね。
しかし、叱った結果として、スマホを見るのをやめて勉強するか・・・と言うと、素直に親の注意を受け入れる受験生は少数派です。
むしろ、受験生が逆ギレして、「うるさい!」と親に暴言を吐いたり、あるいは、ふてくされて余計に勉強しなくなるというケースの方が多いのではないでしょうか。
これは多くの受験生の親御さまにとって、悩みの種となっています。
受験生を勉強に集中させるためには、親はどのように叱ってあげればいいのか?
その答えを知るには、親が受験生を叱るときに、受験生の脳と親自身の脳のそれぞれがどのように機能しているのか、脳医学の法則を正しく理解しておくことが重要です。
叱られて逆ギレする受験生の脳とは?
まず、「勉強しなさい」と叱られたときの受験生の脳がどうなっているのか?
こちらからご説明しておきましょう。
スマホを眺めているときの脳は、大脳辺縁系など直感で物事を判断するの機能はしっかりと働いています。
その一方で、前頭前野の中で理性的に物事を判断するの機能はとても低下しています。
そんなときに、「勉強しろ」と言われたら、欲望を求める大脳辺縁系の機能に前頭前野が容易に負けてしまいます。
ですから、スマホを中断して勉強するという行動変容を実践することは容易ではありません。
その結果として逆ギレしたり、ふてくされたりといった、理性に反する行動をとってしまうわけです。
叱られて逆ギレする受験生の脳とは?
一方、叱った時の親の脳内でも、「受験生なら勉強するのが当然なのに、スマホばかり眺めている…」ということに対し、怒りを感じています。
それにより、親御様の脳のほうでも、やはり大脳辺縁系が暴走する形で理性の中枢の前頭前野は働きにくい状態になっています。
ですから、「勉強しなさい」という言葉の中にも、感情の暴走が声の抑揚や声の強弱などに表れています。
スマホを眺めている受験生の脳は、直感的な判断能力は高い状態なので、そうした親の感情を無意識のうちに感じ取り、そのような意見には耳を傾けるべきではないといった本能的な判断を下すのです。
実は、スマホを眺めているときに、受験生が親の注意を受け入れないというのは、脳の活動から見ると必然の現象だとも言えるわけです。
その場で叱るのではなく脳の状態が良い時間帯に叱ること!
このように受験生と親の脳がどのような状態になっているのかを正しく理解すれば、効果的な叱り方が浮かび上がってきます。
まず、受験生がスマホを眺めているのを親が見とがめたときに、ただちに叱るというのは、やめるべきです。
その場で叱ったところで、お互いの脳は、ともに叱ったり叱られたりすることに適切な状態にはなっていないからです。
受験生の脳も、親の脳も、それにふさわしい状態になったとに叱るというのが、脳医学から見た正しい結論なのです。
具体的には、その場で叱るのではなく、後日、じっくりと親子で話し合う時間を決め、その家族会議の中で、どのようにスマホと付き合い、どのように受験勉強を進めていくのかを話し合うのです。
話し合う時間帯としては、週末の食事の後がベストです。
前頭前野の機能がバランスよく働くため、受験生の脳が理性的な判断を下せる一方、親御様の脳も理性的な叱り方が出来ます。
その場で叱るのではなく、このようなタイミングを見計らってじっくり話し合うというのが、脳医学が導き出す正しい叱り方の極意のなのです
話し合いの前に親が用意すべきこととは?
親子の話し合いを行う前に、親御様に是非とも行っておいていただきたいのは、お子様に何を話すのか、その内容をメモにまとめておくということです。
思いつきだけで話そうとすると、どうしても、大脳辺縁系の原始的な感情が表に立ち、理性的なアドバイスが出来なくなってしまいます。
ただし、用意するメモは、決して文章にする必要はありません。
むしろ箇条書きにしておくほうが、脳の前頭前野が把握しやすくなるので、より客観的で適切な話し方ができるようになります。
また、話し合いの最中も、子供の言い分や親のアドバイスを箇条書きにしてまとめる、あるいは、ひと目で全体像がわかる図解などの形で整理しておくと、親の脳も受験生の脳も理性的な判断ができるようになります。
上手に叱るための親の発想の転換とは?
受験生を叱る時にもう一つ大事なのは、親が子どもを管理するという発想を捨て、子どもの受験に協力するという立場を堅持するということです。
単純作業を行うだけなら、脳は他者から厳しく管理されるということで作業能率が上がる場合が多い…という実験結果が得られています。
しかし、受験勉強は単純作業ではありません。
自分の意思で複雑な情報処理を脳に行わせる必要があります。
このようなタスクについては、管理されるというスタンスでは、脳は効率よく認知機能を発揮することはできない性質を持っていることが脳医学の研究で明らかになっているのです。
つまり、親が管理者として命令を出し、受験生が管理されるものとして、その業務命令を全面的に受け入れて、その業務命令通りに勉強するというやり方は、受験勉強にはまったくそぐわないということです。
実際、このような形で勉強時間が長くなったとしても、勉強の効率はとても低下してしまいます。
ですから、志望校への合格はつかみとれません。
親は管理者として業務命令を下すのではなく、あくまでも受験生本人が自分の意思で勉強していくのに対して、親は協力をするという立場を堅持しておく・・・。
これが、合格への秘訣なのです。
親はコーチとしてアドバイスをすることにとどめ、業務命令を下すという形は取らないということを厳守してください。
前頭前野の機能を高める最新医療!
このように、受験を勝ち抜き志望校に合格するには、いかに大脳辺縁系の暴走を防ぎ、前頭前野の理性の中枢を健全に保つかが生命線です。
これを最新の医療で実現したのが、磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コースです。
これは、磁気のパルスを脳の前頭前野に当てて機能を強化させるもので、志望校への合格を勝ち取るためにとても有効です。
このほか、前頭前野の機能が低下している受験生の脳には、①ヤル気の低下、②イライラの暴走、③集中力の低下、④記憶力の低下、⑤思考力の低下・・・という5つの問題のいずれかが生じます。
そこで私のクリニックでは、認知機能の検査を行い、5種類の脳の機能の中で、低下している機能をあぶり出し、それを脳医学の力で重点的に高めることで、大学受験など次のステップの入試でも志望校への合格を勝ち取っていただいています。
これが、5つの特別診療です。
実際、試験の点数の大幅アップと、志望校への高い合格率を実現しています。
以下、クリニックのホームページに掲載した5つの特別診療のご案内文の冒頭部分を掲載しておきます。
目を通していただければ嬉しいです。
✓ ヤル気・イライラ・集中力・記憶力・思考力の5つに関して、受験生の遺伝子のバリエーションに起因する脳の働きの格差が大きく、これを知ることが志望校への合格に大きな力を与えてくれます!
✓ 受験に特化した光トポグラフィー検査や各種の認知機能検査のデータを解析することで、受験生の脳がどのような働き方の癖を持っているのか科学的に解明できます!
✓ 根性で頑張るといった前近代的な方法で受験に取り組むと、逆に脳に対する悪影響が生じ、成績の低迷をもたらします!
✓ 遺伝子のバリエーションを無視し、他人が成功した方法を鵜呑みにして真似ると、脳に負担を与えることにより、受験うつなどに陥る場合が少なくありません!
✓ 5つに特別診療で、こうした問題を一気に取り除き、憧れの志望校への合格を手繰り寄せます!
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