受験生の朝寝坊は水を飲めば治る?心療内科医が教える脳医学メソッド | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験生の朝寝坊は水を飲めば治る?心療内科医が教える脳医学メソッド

 

 

受験の心療内科

 

思春期の朝寝坊が治る水が脳を刺激する

 

 

 

 

受験生を含め、思春期の子どもの脳は、急増する性ホルモンの影響を受けて、どうしても夜更かし朝寝坊になりがちだということが脳医学の研究で明らかになってきました。

 

しかし、朝、しっかり起こしておかないと、その日の夜にますます夜更かしをしてしまい、そうしたら翌朝もますます朝寝坊となります。

 

こうして、気がついたら昼夜逆転して不登校になってしまう・・・というケースとも、少なくありません。

 

 

その対策として、ご家庭で簡単に実践でき、しかも、受験生を心地よく目を覚ませる効果が大きいのが、朝、目覚めた直後に水を飲ませるということです。

 

さらに、飲み方にちょっとした一工夫をすれば、脳を心地よく覚醒させる効果が高まり、子どもの朝寝坊体質が治ります。

 

これを習慣化すると、朝、恒常的にしっかり起きられるようになるうえに、影響が夜に波及し、夜更かしに歯止めをかける効果もあります。

 

 

具体的には、どのように水を飲ませたら脳への効果が大きくなるのか?

 

受験生を専門に診療する心療内科医の経験と知識をもとに、わかりやすくご紹介します。

 

 

 

 

受験生の脱水症状が朝寝坊を加速する!

 

受験生の親御様の世代では、睡眠中の脱水症状から起こる心筋梗塞や脳梗塞の予防のために、朝、起床したら、コップいっぱいの水を飲むことが奨励されていますね。

 

だから、ご自身で日課にされている親御様も少なくないはずです。

 

一方、受験生の世代では、特殊なご病気を持っている方を除けば、脳梗塞も心筋梗塞もほとんど起こらないため、その予防として朝に水を飲む子どもはほとんどいません。

 

 

ただし、寝ている間に脱水症状が進むというのは、大人も子どもも同じなのです。

 

心筋梗塞や脳梗塞になることがなくても、脱水症状によって、子どもの身体にも良くないことが起こります。

 

それが、血液の循環量が一時的に少なくなり、全身を元気に活動させるということが困難になるということです。

 

 

低血圧だから朝起きられないウソとホント!

 

「私、低血圧なので、朝、起きられないんです・・・」

 

一昔前までは、遅刻をしたときの言い訳として、こういう話をよく聞きました。

 

でも、健康診断で得た大勢の方の血圧と朝の寝起きとの関連を分析したところ、このような相関関係はないことがわかり、単なる都市伝説という烙印を押されました。

 

 

ただし、低血圧の体質の方が、それによって朝起きられないというのは、全体としてはウソですが、見方によっては正しい部分もあります。

 

それは、日中に活動しているときは特に低血圧ではなくても、朝、目覚めた直後に、血圧を上げて全身を活動モードに切り替えることが苦手な体質の人が、現代人にはかなりの割合でいるのです。

 

こういうタイプの人が、朝、なかなか起き上がって活動できない・・・というのは、確かに医学的にも起こりうることです。

 

特に、思春期の若い世代は、こうした体質になりやすい傾向がとりわけ 強いことがわかっています。

 

 

そんなタイプの朝寝坊は、血液の循環量と密接な関係があります。

 

寝ている間、吐く息とともに体内で徐々に脱水が進行し、その結果、血液の循環量が少なくなると、血圧を上げることが困難になります。

 

その結果、起きて立ち上がろうとしても、身体の中で高い位置にある脳まで、血液を送り出す圧力が足りない状態になっているのです。

 

その結果、目が覚めにくいのです。

 

また、これによって、朝はやる気が出にくくなるということも、あわせて起こります。

 

 

実は、こうした現象も、子供の不登校の要因となっており、親御様は、ぜひ、頭に入れておくべきです。

 

こうしたことを防ぐために、大人だけでなく子供も、朝起きたら水を飲むということを実践していただきたいのです。

 

 

朝の脱水症状が生じる理由とは?

 

体内での生命活動を支えるため、水は、常に過不足ない状態に保つ必要があります。

 

そのため、人体は身体への水の出入りについて、厳密にコントロールする仕組みを持っています。

 

 

体内に入ってくる水が、水そのものを飲むことや、水を含む飲料を飲むことによって得られるのは当然です。

 

それに加え、実は、かなり大きいウエイトを占めているのは、水の分子が含有されている食べ物を食べることによって、結果として体内に水の分子が供給されることなのです。

 

 

一方、体内から水が出ていくのは、小便をすること。

 

それから、呼吸するときに吐き出す空気の中に水の分子が含まれていて、かなりの量の水分が体外に出ていきます。

 

 

寝ているときは、飲食はできないので、もちろん、水のインプットはゼロです。

 

一方、呼吸は寝ているときも続ける上に、小便をすることはなくても、尿が膀胱に送られるだけで、医学的には体外に出たことと同じです。

 

これにより、朝には、大なり小なり、身体は脱水状態になっているわけです。

 

朝、起きた直後に水を飲むべきだというのは、年齢や性別に限らず、一定の時間、眠った後は、すべての人に言えることなのです。

 

ただ、その悪影響の出方が年令によって異なり、中高年の場合は心筋梗塞や脳梗塞を発症することであり、思春期の受験生の場合は朝寝坊や不登校になってしまうということです。

 

 

 

枕元にのペットボトルを用意!


こうした事態を避けるため、寝るとき、枕元にペットボトルの水を置いておき、起きたら、ぐいっと飲みましょう。

 

飲む量としては、コップ一杯程度が最適です。

 

ミネラルウォーターじゃないと効果が出ないというわけではないので、ペットボトルの中身は普通の水道水で結構です。

 

要は、水分が確実に補給できればいいだけのことです。

 

 

ただし、受験生の朝寝坊や不登校を治すには、中高年の心筋梗塞や脳梗塞の予防とは異なる、飲み方のちょっとしたテクニックが必要なんです。

 

中高年の方は、そもそも、朝、高血圧になりやすいので、普通に起きてから水を飲めばいいわけですね。

 

しかし、思春期の場合は血液循環量の低下によって、起きて水を飲むという行為を行うこと自体が困難なのです。

 

だから、立ち上がらず、目が半分覚めたくらいのときに、ベッドの上で上半身だけ起こした状態で、水を飲むとよいわけです。

 

 

だから、お母さんに用意してもらえる場合は別ですが、受験生が自分一人で水を飲むためには、コップで飲むのは無理でしょう。

 

寝る前にペットボトルを枕元に用意しておいて、朝、半分目が覚めたら口をつけるというのが現実的な方法です。

 

 

喉の奥に目が覚めるセンサーがある!

 

また、喉の奥に、舌とは異なる特殊な味覚のセンサーがあり、そこを刺激すると、より目覚めやすくなることがわかっています。


コツは、水をチビチビ飲むのではなく、一口ごとに一気にぐいっと飲み干すこと。

 

特に、喉の奥に水がぶち当たるような感覚で飲むと、百点満点です。

 

こういう飲み方がなぜいいかというと、理由は、舌咽神経が効率よく刺激を受けて、これによって脳は、あっという間に覚醒する性質を持っているからです。

 



特に脳に問題がない場合は、このテクニックで、ほぼ全員、目が覚めます。

 

ただ、それでも覚醒しない場合は、間違いなく、脳の機能に何らかの問題が生じています。

特に多いのが、「受験生の睡眠障害(Exam Somnipathy)」です。


これについては、ぜひ、以下の説明をお読みください!
 

 



 

 不眠や過眠(Somnipathy)は、受験ストレスによる脳の異常を伝えるSOSサインです!

 

 睡眠にトラブルを抱える脳は、勉強中の集中力が低下し、休憩中の疲労の回復もできないため、ダブルで不合格になります!

 

 不眠と過眠のおかげで脳機能の異常を早期に発見し、志望校に合格に役立てられた受験生もいます!

 

 環境と勉強法の見直しで、受験生の不眠や過眠Somnipathyは治せます!

 

 薬を使わず、最短2週間で改善させる最新治療を解説します!

 

 
 
 
 
 

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