勉強中に嫌な思い出がフラッシュバック!5つの対処法とは? | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

勉強中に嫌な思い出がフラッシュバック!5つの対処法とは?

 

 

 

験の心療内科

 

勉強中に嫌な思い出がフラッシュバック!誰でも自宅でできる5つの対処法!

 

 

受験生が勉強をしようとすると、過去の嫌な思い出がフラッシュバックしてしまって勉強できなくなる・・・。

 

そんなメンタル面の不調に苦しむ受験生が、今、とても増加しています。

 

これが、「フラッシュバック型の受験うつ」です。

 

 

入試に落ちた苦い思い出や、試験で落第点をとった経験など、勉強に関係する嫌な記憶が蘇るということも、もちろん、よくあります。

 

でも、中学生のときにクラスメートに悪口を言われたことや、部活の試合で失敗をした経験など、受験勉強とはまったく関係のないネガティブな思い出がフラッシュバックすることも少なくありません。

 

 

「フラッシュバック型の受験うつ」に共通するのは、次の2点です。

 

① 本人にとって嫌な思い出であること

 

② フラッシュバックすることで、勉強に集中できなくなること

 

 

「フラッシュバック型の受験うつ」を放置していると、本番の入試で大きな得点ダウンとなってしまいます。

 

逆に、脳に生じている症状を最新のメンタル医学に合致した方法で対処すれば、現在よりも成績をアップさせることが可能です。

 

 

ぜひ、症状が思い当たる方は、この記事でご紹介する「脳医学に基づく5つの対処法」を、実践してください。

 

誰でも、ご自宅で、今すぐ、簡単に、実践できることばかりです。

 

 

「フラッシュバック型の受験うつ」は、脳にどのような異変が生じているのか・・・?

 

「脳医学に基づく5つの対処法」は、具体的にはどのように行えばいいのか・・・?

 

日々、受験生の脳と心を専門に診療している心療内科医としての経験を元に、わかりやすく説明します。

 

 

 

 

 

 

 

受験生がフラッシュバックを起こす2つの原因とは?

 

受験生が嫌な思い出ばかりフラッシュバックする場合、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」「フラッシュバック型の受験うつ」の2つの可能性があります。
 
PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、ご存じの方が多いと思いますが、命に関わるような怖い体験をした人がフラッシュバックに苦しむ心の病です。
 
日本では東日本大震災、アメリカでは同時多発テロに被災した後、 PTSD に苦しむ人が多く出ました。
 
受験生の場合も、犯罪の被害者になるなどして PTSD になることがあります。
 
 

 

「フラッシュバック型の受験うつ」とは?

 

ただし、受験生に限って言うと、これより圧倒的に多いのが「フラッシュバック型の受験うつ」です。
 
これは、広い意味では、受験生のうつ症状、つまり「受験うつ」の症状の一つです。
 
脳の中で原始的な感情を作り出す扁桃体という部分が暴走する結果、ネガティブな感情を伴う記憶が再生されることで生じます。
 
 
実際、「受験うつ」を発症すると、集中力の低下や無気力、焦燥感などの一般的なうつ症状とともに、フラッシュバックも生じるというのは、よくあることです。
 
ただし、他の症状はそれほど激しくないのに、フラッシュバックだけが激しく出ることもあります。
 
特にこの場合のことを、「フラッシュバック型の受験うつ」といいます。
 
 

フラッシュバックを起こす脳のアンバランスとは?

 

では、そもそも「フラッシュバック型の受験うつ」は、どうして生じるのでしょうか?

 

 

人間の脳は、原始的な感情を生み出す扁桃体と、それを理性で制御する前頭前野とのバランスで成り立っています。

 

ところか、受験ストレスが一定の水準を超えると、脳の前頭前野は機能不全を起こしてしまい、扁桃体の活動をうまく制御できなくなるのです。

 

その結果、扁桃体が暴走して、ネガティブな感情を伴う記憶の再生を際限なく繰り返してしまうのです。

 

これが、受験ストレスによってフラッシュバックが生じるメカニズムです。

 

 

また、前頭前野の機能が低下するために、脳は、勉強の集中力を維持するのが困難になっています。

 

このため、脳は無意識のうちに、フラッシュバックをすることによって勉強への集中から脳を解放し、楽になろうとしているという側面もあるわけです。

 

 

気合で乗り越えようとすると症状は重篤化!

 

フラッシュバックが生じて勉強できなくなった場合に、多くの受験生が、気合を入れることによって、精神力で克服しようとします。

 

しかし、これは症状を重篤化させる危険がありますので、注意が必要です。

 

 

もともと、受験ストレスによって理性の中枢である前頭前野の機能が低下し、これによってフラッシュバックが生じているわけです。

 

にもかかわらず、精神力によって、その部分をより過酷に活動させようとすると、脳が耐えられる限界を超えてしまい、機能不全が致命的なものとなってしまうのです。

 

これにより、より重症度の高い「受験うつ」を発症する危険があるので、特に注意が必要です。

 

 

フラッシュバックが生じたときの対処は?

 

では、フラッシュバックが生じるようになった場合に、どのように対処すればいいのでしょうか?

 

 

まず、受験生ではない方であって、無理に勉強を続ける必要がない場合は、勉強を見合わせ、脳を休ませることです。

 

さらに、スポーツを積極的に行い、脳にストレスを伴わない良質の刺激を与え続けることで、前頭前野の機能が回復しフラッシュバックが生じにくくなる場合が多いのです。

 

 

ただし、受験生の場合は、のんびり休んでいたら、成績が下がってしまうだけで、志望校への合格は遠ざかってしまいます。

 

また、成績が下がるということ、あるいは勉強をしていないということが、受験生の場合は精神的に大きなストレス源になります。

 

そのため、勉強を休むとかえって症状が悪化するというのは、受験生にはよくあることです。

 

そこで、受験生の場合は、勉強を休まずにフラッシュバックを防ぐ効果がある、以下の5つの方法を試してください。

 

 

勉強のフラッシュバックが改善する5つの方法!

 

一時的な受験ストレスによるフラッシュバックの場合であれば、症状がある程度までなら、以下の5つの対策を実行することで、フラッシュバックを改善させることが可能です。

 

 

①ゆっくりと息を吐く!

 

息を吐くと、副交感神経が優位になり、扁桃体の暴走に抑制がかかります。

 

 

②背筋を伸ばし胸を張る!

 

脳と姿勢は連動しており、背筋を伸ばして胸を張ると、ポジティブな感情が脳内で生じやすくなります。

 

 

③水を一口、ごくりとの飲み干す!

 

一口で良いので、水をゴクリと勢いよく飲み干すと、喉の奥にあるセンサーが刺激を受け、気分を転換させる効果が生じます。

 

④右手でガッツポーズをする!

 

神経は左右がクロスして脳とつながっているので、右手でガッツポーズをすると左脳が刺激を受け、メンタルが前向きになる効果があります。

 

⑤音読を3分間ほど行う!

 

音読を3分間ほど行うと、左脳の言語中枢に勉強の情報を処理するため、勉強以外のフラッシュバックが生じにくくなります。

 

 

5つの方法で改善しない場合は?

 

あくまでも、一時的な受験勉強のストレスによるフラッシュバックに限ったことですが、以上の5つの方法を実践すると、症状がある程度までの範囲であれば、かなり改善効果が上がります。

 

逆に言えば、この5つの方法を実践しても改善しない場合は、すでに「フラッシュバック型の受験うつ」を発症している可能性があります。

 

あるいは、その一歩手前の状態にあるかもしれません。

 

 

こうした場合は、磁気のパルスを脳に当てて前頭前野の機能を回復させる・・・、あるいは扁桃体の暴走を抑える・・・といった専門の治療がとても有効です。

 

実際、早期の回復とともに志望校への合格にも大きく寄与しています。

 

そのためにも、まずは、脳がどういう状態になっているのか光トポグラフィー検査という専門の検査を行う必要があります。

 

ぜひ、以下の光トポグラフィー検査(受験に特化)についての記事もご一読ください。

 

受験勉強の脳機能を医学的に分析!


【このページの要点】

①最新の光トポグラフィー検査(Optical Topographyで、勉強中の脳機能を科学的に分析します!!

 

②安全な近赤外光(near infrared radiation)で大脳新皮質の血流変化を測定するので、まったく安全です!

 

③大うつ病性障害(MDD)・双極性障害(BP)・統合失調症(SZ)などの誤診を防ぐこともできます!

 

④勉強のヤル気がわかない、集中力が持続しない、記憶できないなど、脳が抱える問題点が明確になります!

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック

 


 


受験ストレスの状態を脳のレベルで科学的に診断するため、決定的に重要だといえるのが「光トポグラフィー検査(Optical Topography)」です。

そこで弊院では、早期合格コースの受験生の方に、真っ先にこの検査を受けていただいています。

 

「光トポグラフィー検査」を行うと、受験勉強を阻む症状をもたらしているのは、脳がどのような問題点を抱えているからなのか、正確にアプローチができます。

これは、志望校への合格を勝ち取る上で、生命線とも言える、とても大切なことです

 

 

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