【受験心療内科】母親のメンタルで子供の成績急落!親の声掛け3秒ルールで改善!
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受験の心療内科
親が子どもの受験に期待をかけるのは当然のことです。
また、親の期待がメンタル面で適切なものであれば、親が期待をかけたほうが子どもの受験に良い影響がもたらされ、結果として合格率が高まるという傾向があることが、データとしても明らかになっています。
しかし最近では、親がメンタル面で不安定になりやすく、そのため、親の期待が空回りする形で親子で焦燥感や自己愛が暴走し、それによって成績が急落する子どもが増加しています。
原因は、親子が連鎖反応によって、ともに脳の扁桃体の暴走を引き起こすからです。
この状態を放置すると、子どもは「母原性受験うつ(Maternal Exam Depression)」という病的状態になり、受験に失敗してしまいます。
こうした事態を回避するのに役立つのが、「親の声かけの3秒ルール」です。
親御様がお子さんに声掛けをするときに、このルールを守っていただくだけで、脳の扁桃体の暴走がかなり抑えられ、親御様もお子様も、ともにメンタルが安定します。
「母原性受験うつ(Maternal Exam Depression)とは、どのようなものなのか?
「親の声かけの3秒ルール」とは、具体的には、どのように行えばいいのか?
受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、こうしたポイントをわかりやすく解説します!
親の期待は子どもの成績を上げる!ただし・・・
「◯◯大学に合格してほしい・・・」
「定期テストは平均点以上はとってほしい・・・」
親御様が子どもの受験や成績に期待をかけるのは、基本的によいことです。
親が子供の成績に期待をかけることには、成績を引き上げる効果があり、実際、データとしても裏付けられています。
ただし、それは、親御様のメンタルが安定していて、親自身が適切なチャレンジ精神を持っている場合に限ったことです。
成績が上がる原因は、親御様自身が持っているメンタル面のプラスの効果が、わが子への期待という形で子どもに受け継がれるためです。
ですから、親がメンタル面で不安定になり、焦燥感をつのらせている場合には、メンタル面のマイナス効果もそのままそのまま子どもに受け継がれてしまいます。
その結果、入試で大失敗してしまうわけです。
親から子どもにメンタルが受け継がれる脳の仕組み!
メンタル面の状態が親から子どもに受け継がれるのは、人間だけに限ったことではなく、哺乳類に幅広く見つかっている習性です。
哺乳類の赤ちゃんは、単独では生きていくことができず、食べ物については、もちろん親の庇護を受ける必要があります。
心理状態についても同じで、哺乳類の子どもは、多くの種が、親の影響を受けやすい性質を持っています。
「肉食動物が近づいてきて怖い」といった、親と同じ感情を持っておくことが、自然界で生き残るのに役立つという、生きる知恵なのです。
ただし、多種多様な哺乳類の中で、とりわけ人間の脳には、この傾向が深く根付いています。
人間は親の庇護が必要な期間が長く、それに伴い、親から子どもに様々な知恵が受け継がれることで、自然界に生き残るという戦略を採用しました。
メンタル面もその大事な要素なのです。
具体的には、脳内でミラーニューロンと神経細胞を利用し、親のメンタルを子どもが写し取り、生き残るための行動選択できたわけです。
親から受け継がれる焦燥感で成績が急落!
ミラーニューロンを利用して親から受け継がれるメンタルは、本来は、自然界で生き残るのにとても有益な手段でした。
また、現代社会に生きる子どもたちも、自己向上欲やチャレンジ精神を親から受け継ぐと、受験生は入試でたくましい底力を示します。
「メンタルが安定している子どもには、メンタルが安定している親がいる!」
これは、長年、受験生を志望校に合格させることに特化した心療内科の診療をしている私が至った経験則です。
ただし、裏返せば、こういう経験則でもあります。
「メンタルが不安定な子どもには、メンタルが不安定な親がいる!」
つまり、愛する我が子の入試の結果は、親も鍵を握っているということです。
「母原性受験うつ(Maternal Exam Depression)」とは?
親から子どもに受け継がれるマイナス面の効果として、特に注意していただきたいのが「母原性受験うつ(Maternal Exam Depression)」です。
これは、母親がメンタル面で不安定になり、焦燥感や不安感が受験生に拡大膨張する形で受け継がれ、「受験うつ」になってしまうものです。
つまり、「受験うつ」の根幹となるメンタル面の問題の震源地が、実は母親にあるということです。
もちろん、父親が原因だという場合もありますが、母親のほうが子どもとの心理的距離が近いため、「受験うつ」への影響にも格差があります。
実際に「受験うつ」のお子さんを診察すると、父原性が2割、母原性が8割といった程度の開きがあります。
「母原性受験うつ」なら治療次第で合格できる!
「母原性受験うつ」の可能性があるとお伝えすると、多くのお母様は、その場ではショックを受けられます。
でも、私はあえて「これは朗報です」とお伝えしています。
なぜなら、神経細胞のネットワークが根本的に故障したための「うつ状態」であれば、受験生の脳の回復には、ある程度の時間を要します。
しかし、「母原性受験うつ」の場合は、母親からの精神的な影響で、脳の中の扁桃体という部分が暴走しているだけです。
決して、扁桃体自体が破壊されているようなものではありません。
実際、磁気のパルスを脳に当てることで扁桃体の暴走を押さえれば、脳の不調もメンタルの不調も、ケロッと治る場合が多いのです。
それに伴い、成績も回復して、志望校にも合格する受験生が多数います。
母親の声かけで子どものメンタルに良い影響を与える「3秒ルール」
「母原性受験うつ(Maternal Exam Depression)」を予防するには、お子様への声かけのときに、ぜひ、心がけていただきたいことがあります。
「今日の私は、少しイライラしている」
「今日の私は、なんだか憂鬱な気がする」
そう感じたときは、あなたの自身の脳の扁桃体が暴走気味になっているのです。
そんなときは、お子さんに声を掛けようと思ったときに、いきなり声を出さないでください。
頭の中で、「1!2!3!」と3つだけでいいので、数をカウントするのです。
それから、お子さんに声をかけるのです。
これが、脳の扁桃体の暴走を防ぐ「3秒ルール」です。
数をカウントするのは脳内で理性を生み出す前頭前野の機能ですので、これによって扁桃体の暴走が抑えられるのです。
これにより、お子さんに、より理性的な声掛けができるようになります。
数をカウントすることによって感情の暴走を抑えること自体は、もともとは、怒りを抑えるアンガーマネジメントの手法として開発されました。
怒りは扁桃体の暴走によってもたらされる典型的な感情ですが、カウントすることによる効果は、扁桃体が衝動的に生み出す感情なら、すべてに効果があります。
まずは「母原性受験うつ」を知ること!
このほか、お子さんを不調のどん底から救い、志望校にキッチリ合格させるには、まず、「母原性受験うつ」について適切な知識を持つことです。
詳しくは、私のクリニックのホームページのうち、このことを解説した「母親が生み出す受験うつ!(Maternal Exam Depression)」のページをご参照ください。
例のごとく、アップしたページの冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。
少しでも心当たりのある方はホームページを見てください!
https://www.akamon-clinic.com/母親が生み出す受験うつ!(Maternal Exam Depression)
このページの要点は?
このページは、光文社新書『受験うつ』(吉田たかよし著)第3章より内容を抜粋し、コンパクトに解説しています。
✓ 母親が原因となる「母原性の受験うつ(Maternal Exam Depression)」が急増しています!
✓ 母親がかけた言葉によって、子どもの自己愛を膨らませてしまうことが原因です!
✓ 自己愛は、その場では心地よく感じるものですが、やがてイライラが子どもの脳で暴走するようになります!
✓ 受験生の脳内では現実と虚像のはざまで「受験うつ」を発症し、これによって合格できなくなる子どもが続出しています!
✓ 脳科学とメンタル医学の治療で早期に回復できるますので、あきらめずに治療に取り組み、志望校への合格を勝ち取りましょう!
・・・・私は、受験生専門の心療内科クリニックで、日々、親子カウンセリングを行っています。
親子の関係をじっくり分析すると、母親に才能を誉められることによって、子どもが受験うつになっていくプロセスが、手に取るようにわかります。
母親は成績表を私に見せながら、「この子は小さい頃から国語の才能があり、こんな点数になるわけないんです」と涙ながらに訴えます。
確かに、多くの場合、受験うつを発症してから成績が低下しているのは事実です。
しかし、それ以前の成績を見ても、母親が言うほど良い点数でないケースが大半なのです。
https://www.akamon-clinic.com/母親が生み出す受験うつ!(Maternal Exam Depression)/
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