親も実践!受験生の不安が緩和する心療内科のマッサージとは? | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

親も実践!受験生の不安が緩和する心療内科のマッサージとは?

⇒「受験パニック(Exam Panic Attacks)」はこちらから!

 

 

 

 

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親も実践!受験生の不安が緩和する心療内科のマッサージとは?

 

 

 

 

入試の真っ最中に不安感が暴走しやすくなり、頭が真っ白になる「受験パニック(Exam Panic Attacks)」を起こす受験生が増加しています。

 

また、普段、勉強をしている間も受験に対して不安を感じやすくなっており、そのせいで勉強が進まず、成績が伸び悩んでいる受験生も少なくありません。

 

 

受験生のこうした症状を放置しておくと、本来の地頭に見合った志望校に合格できなくなってしまいます。

心療内科医として、その対策におすすめするのが、親が受験生に簡単なマッサージをしてあげることです。

お子さんが大学受験や、医師国家試験のように20歳を超えた年代で あっても、ぜひ、親御様にサポートをしていただきたいのです。

 

もちろん、このマッサージは、受験生ご自身で行っても十分な効果が得られます。

 

 

ただし、不安感の暴走を防ぐには、筋肉をほぐすことを目的とした普通のマッサージではなく、脳内の不安の中枢に働きかけるマッサージが必要です。

 

 

といっても、やることはとっても簡単!

誰でも、今すぐ、できちゃいます!

 

 

具体的には、どこを、どうマッサージすればいいのか?

それによって、脳では、どのような変化が起こるのか? 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、分かりやすく解説します。

 

 

 

 

  受験パニック(Exam Panic Attacks)で落ちる受験生が増加!

 

親が我が子にやっていただきたい心療内科マッサージをご紹介する前に、まず、不安感の暴走が受験にとって、いかに危険なものであるのか、そして、どうして脳はそのような症状を生み出すのか、理解していただく必要があります。

 

 

常日頃から受験の不安を感じている受験生は、不安感で勉強が進まないことについては、十分にに自覚していることが多いようです。

ただし、本当に怖いのは、その不安感が極大点に達するのが、入試の当日だということです。

 

 

大学受験の場合は、多くの受験生にとって、最初に経験する入試が、大学入学共通テストになります。

その真っ最中に、不安感が暴走してしまい、頭が真っ白になって、問題文を読み取ることさえできなくなる場合が少なくありません。

 

試験中に頭が真っ白になって問題が解けなくなる現象は、脳機能医学では「受験パニック(Exam Panic Attacks)」と呼ばれています。

普段の受験勉強で、すでに不安感が大きくなっている受験生は、受験パニックを起こすハイリスク群に入ってしまっていることを頭に入れておくべきです。

 

 

  不安が暴走する脳のメカニズム!

 

では、受験生の脳内で、なぜ、不安が暴走して頭が真っ白になってしまうのでしょうか?

 

鍵を握っているのは、脳の扁桃体と呼ばれる部分の活動です。

 

 

この部分が不安や不満といったネガティブな感情を作り出す中心になっています。

 

脳が健康な状態であれば、脳の背外側前頭前野と呼ばれる部分が、扁桃体の暴走を抑えてくれているので、不安が暴走することはありません。

 

 

ところが、この部分は特に受験ストレスに弱く、その結果、扁桃体の暴走を抑えられなくなり、不安感のコントロールができなくなってしまうのです。

 

こうして、普段の受験勉強の段階で、日々、不安を感じていると、扁桃体が過剰に働く癖がついてしまい、その影響が積み重なって、入試の真っ最中に扁桃体の暴走が極大化し、受験パニックを起こしてしまうわけです。

 

 

毎年、受験生を専門に診療している私の心療内科クリニックには、共通テストや、その前のセンター試験が行われた直後には、受験パニックを起こして悔し涙を流す受験生が数多く、訪れています。

 

ぜひ、そうならないように、今から、親御様にも対策をとっていただいきたいのです。

 

 

  受験の不安感の対策は、手の温度が決め手!

 

以前はセンター試験、現在は共通テストを受けたときに、人生で初めて受験パニックの症状が出てしまって、大幅な得点ダウンになってしまった…という方に対してカウンセリングを行うと、次のような話をする人が多いんです。


「試験の真っ最中に、舞い上がってしまって、顔が火照ってしまった・・・」

「でも、手足はとっても冷たくて不快・・・」


顔が火照って手足が冷たいというのは、一見、矛盾するように感じるかもしれませんが、これは緊張感による自律神経系の暴走に原因があるのです。
 

受験生の場合は、不合格になるかもしれないという不安感によって、自律神経系が撹乱されるために起こります。

 


顔は脳に近いのと、眼や鼻といった感覚器があるので、脳が緊急事態だと判断すると、血液の循環を増やし、神経を過敏にするため、顔は火照ってくるわけです。


逆に、その分、末梢への血液循環は手薄になるので、特に手足は冷たくなるのです。



受験生にとって特に困るのは、こうした全身のアンバランスな状態が極端になると、扁桃体の暴走と脳の前頭前野の機能低下が同時に起き、理性的な判断ができなくなって試験の得点能力が大幅に低下するということです。

 

 

  不安の暴走を止める脳のフィードバックとは?

 

ほとんどの受験生は、「不安感⇒得点力ダウン」という因果関係だと思いこんでいます。

 

誰だって自分自身の感覚では、このような因果関係だと感じるものです。

 

私自身も、自分の感覚ではそのように感じています。

 

 

でも、本当は、「不安感⇒全身の症状⇒脳にフィードバック⇒得点力ダウン」という、脳へのフィードバックによって巻き起こされている部分が大きいということが、メンタル医学の研究で明らかになってきたのです。

 

 

私のクリニックの早期合格コースでは、脳の認知機能に与えるフィードバックの作用に着目し、磁気刺激治療などにより、人工的にこれと正反対の状態を作ることを行っています。

 

これによって、メンタルが安定するだけでなく、脳の機能そのものも高めることができ、それによって大幅な試験の得点アップにつなげていくわけです。

 

 

ただ、ある程度でしたら、ごくごく簡単なことを行うだけで対策ができます。
 

それが、親御様が受験生に、扁桃体の暴走を止めるマッサージをしてあげることなのです。

 

  扁桃体の暴走を止めるマッサージの仕方!


緊張しているときは、抹消の血液循環を減らすため、手の平の動脈を収縮させているので、血液が流れにくくなって、手が冷たくなっています。

これに対して、対策として、親御様が受験生の手をやや強い力でもんであげることです。

 

 

そうすると、血管の壁から一酸化窒素という成分が分泌され、その作用によって血管が拡張してくれます。

その結果、手が暖かくなるわけですが、これによって脳への危険なフィードバックが抑えられるので、心理的な緊張も抑制されるわけです。

 


よく、誤解している人がいますが、カイロなどで手を温めたらいいというものではありません。

この効果は、外部から温めることでは得られません。

 

だったら、暑い夏は、誰も緊張しないことになりますが、そんなことは起こりませんよね。



あくまでも、手の血管が拡張していることが不安感の暴走を防ぐ条件なのです。

 

正確に言うと、手の温度は、血管が拡張してることを示す尺度にすぎず、こちらは本質ではありません。

 

大事なのは、血管を拡張させることです。

そのためには、やや強い力で手の平をもんであげて、血行をよくすることが必要なのです。

 

 

  親が行ってあげると効果が倍増する理由!


手のひらのマッサージだったら、受験生に自分でやらせればいいじゃないかと思われた方も多いでしょう。

 

確かにこの方法は、ご自分でやっても効果があります。

 

だから、試験会場で、試験開始の合図を待っている間の時間に、受験生が自分自身で手のひらのマッサージを行うことを奨励しています。

 

 

ただし、親御様が行ってあげたほうが、扁桃体の暴走を防ぐ力は、はるかに大きくなります。

 

なぜかというと、子供には、赤ちゃんだった時代から、危機的状況に陥ったときに、親の庇護を受けて安全を確保する本能が備わっており、これが思春期を迎えても、脳内にまだ残っているからです。

 

 

このため、同じ手のひらのマッサージでも、自分自身でやるより、赤ちゃんの時代から庇護を受けていた経験のある親にやってもらったほうが、扁桃体の暴走を止める力は大きくなるわけです。

 

 

  ベストタイミングは夜寝る前の5分間!

 

受験生が自分自身で手のひらをマッサージするのは、不安を感じたときに、その都度、行うのがいいです。

 

ただ、親御様がマッサージをしてあげるのは、寝る直前の時間帯がベストです。

 

 

この時間帯は、副交感神経が優位となり、1日の中で最も手のひらの血管が開きやすくなっているので、マッサージの効果も上がりやすいのです。

 

また、この時間帯にマッサージをしてあげると、寝ている間もその効果が持続し、扁桃体の修復が行われて、不安感が暴走しにくい体質に変えてくれるのです。

 

 

このマッサージは、始めて10秒間くらいで早くも効果が出始めますが、おすすめは5分間くらい、行ってあげることです。

 

 

  受験パニック(Exam Panic Attacks)の正しい理解が合格を導く!

 

不安を感じやすい受験生は、受験パニック(Exam Panic Attacks)のハイリスク群です。

 

学力があるのに受験パニックで不合格になってしまった受験生は、本当に悔しそうにされています。

 

そうならないよう、私のクリニックのホームページでは、「受験パニック(Exam Panic Attacks)」のページで正しい対処の仕方をご紹介しています。

 

 

 

 

 

また、メンタル面では試験恐怖症を起こしている受験生が増加しています。

 

こちらについては、こちらのページをご参照ください。

 

 

 

 

 

さらに、こうした症状の根本的な原因は「受験うつ」である場合が多いのが実態です。

これについては、以下をご参照ください。

 

 


 

 
 
 
 

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