頭に音楽が響き勉強に集中できなくなるイヤーワーム【心療内科】
⇒「受験イヤーワームMusical Imagery Repetition (MIR)」はこちらから!
イヤーワーム(Musical Imagery Repetition )とは?
あなたは、こんな経験をしたことはありませんか?
ふとした時に、今、行っていることとまったく関係ないのに、同じ音楽のフレーズが頭の中に浮かんできて、何度も繰り返す・・・。
私自身は、疲れてしまって、ボケッとしているときなどに、たまに、なぜだか、モーツアルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークの冒頭の、「チャッ!チャ!チャッ!チャ! チャチャチャチャチャ~ 」という曲が、何度も頭の中でリピートされることがあります。
これが、「イヤーワーム(Musical Imagery Repetition )」と呼ばれている現象です。
入試の致命傷になるイヤーワーム!
私のように、疲れて休んでいるときなどに、ごくごくたまにイヤーワームになるというのなら、生活に支障が出ないかぎり、特に心配する必要はありません。
しかし、受験生が勉強しているときにイヤーワームが生じる場合は、話は別です。
この場合は、入試日程が近づくにつれて受験ストレスが高まるため、これによってイヤーワームも徐々に悪化する場合が大半です。
これによって入試に落ちてしまうという、とっても残念な結果になってしまうことが少なくないんです。
本番の入試の真っ最中に、イヤーワームによって集中力が途切れてしまって、粘り強く問題を考えるということができなくなるからです。
受験生がイヤーワームを甘く見てはいけない理由!
受験生の場合、今の程度だったら、まあ大丈夫かな・・・というレベルであっても、甘く見ないでいただきたいです。
通常、入試の日程が近づいてくると、どんなにメンタルが強い人でも、受験ストレスは否応なしに高まります。
イヤーワームの原因はさまざまなのですが、受験生が勉強や試験の最中に起こるケースについては、受験ストレスによって脳機能に変調が起き、それによってイヤーワームが生じている場合が圧倒的に多いのです。
それまでイヤーワームなんて無縁だったという人が、入試の直前期に勉強がスランプに陥ったことをきっかけに、イヤーワームに悩まされるようになるケースも少なくありません。
この場合は、
スランプに陥ったストレス ⇒ イヤーワーム ⇒ さらにスランプになりストレスが悪化 ⇒ さらに激しいイヤーワーム ⇒ ⇒ ⇒
このような悪循環に陥ってしまうという経過をたどる受験生が多いのです。
悲劇が訪れる入試の本番!
そして、なんといっても怖いのが、受験ストレスが極限まで高まるのが、入試を受けるまさにその瞬間だということです。
受験生にとって最も大事な時間に、イヤーワームは、最も激しくなることが多いのです。
だから、普段は何とかなるといった程度でも、放置してはいけないわけです。
入試の最中に、大好きな曲が頭にこびりついて問題が解けなくなる・・・ということもありますが、好きでもなんでもない曲なのに、なぜか延々と頭の中で流れ続けるということのほうが多数派です。
受験生を悩ます「ビックカメラ」に「お猿のカゴヤ」
私のクリニックに通院している受験生の中には、大事な入試の最中に、「ビーック、ビック、ビック、ビックカメラ♫」というフレーズが頭の中で何度も流れ続けるという人もいました。
また、「エーッサ、エーッサ、エサホイサッサ♫」という「お猿のカゴヤ」のフレーズが本番の入試で頭の中で鳴り響き、お落ちてしまった方もいました。
イヤーワームはどんな曲でも起こりうるものですが、入試へのダメージでいうと、やはり、ビックカメラや「お猿のカゴヤ」のような、インパクトの強い曲のほうが思考力を奪いやすく、試験の得点ダウンが大きいという傾向があります。
対策の第一歩は正しく知ること!
入試に落ちる上に、脳の病気が隠れている場合もあります。
頻繁にイヤーワームを経験するようになった受験生は、特に放置してはいけません。
対策の第一歩は、正しく知ることです。
私のクリニックのホームページの中に、「受験イヤーワームMusical Imagery Repetition (MIR)」のページを設けています。
お心当たりのある方は、必ず、以下のホームページの解説をご参照ください!
試験を受けているときに、頭の中で音楽が流れ続ける・・・。
同じメロディーが頭の中で繰り返されて、勉強に集中できない・・・。
これが「イヤーワーム(Musical Imagery Repetition )」です。
成績が下るだけでなく、脳の病気が隠れている場合もあります。
このページの要点は?
✓ イヤーワーム(Musical Imagery Repetition )とは、頭の中で音楽の同じフレーズが、何度も何度も強迫的に繰り返される現象です。
✓ イヤーワーム(Earworm)を直訳すると「耳の虫」ですが、学術的には「Musical Imagery Repetition(音楽表象反復)」、あるいは「Involuntary Musical Imagery(不随意音楽表象)」といいます。
✓ イヤーワームは、脳の側頭葉にある聴覚野が音楽によって自動的に活性化される性質を持っているために起こる現象ですが、受験生の場合は入試の最中に集中力を奪われるため、落ちる原因になります。
✓ イヤーワームの背後に強迫性障害や受験うつが隠れている場合が多く、放置してはいけません。
✓ 対処の方法や専門のプログラムについても、ご紹介します。
イヤーワーム(Musical Imagery Repetition )とは、頭の中で音楽の同じフレーズが、何度も何度も強迫的に繰り返される現象です。
たとえば、私のクリニックに通院している受験生の場合は、大事な入試の最中に、「ビーック、ビック、ビック、ビックカメラ♫」というフレーズが頭の中で響き渡り、問題を解けなくなってしまいました。
もちろん、結果は不合格・・・。
イヤーワームは、受験生にとって、時として恐ろしい現象になるものなのです。
普段、勉強しているときに、頻繁にイヤーワームを経験している受験生は、決して放置してはいけません。
緊張感の高まる本番の入試で、症状が重くなることが多く、事前に対処をしておく必要があります。
イヤーワーム(Earworm)は、直訳すると「耳の虫」です。
昔の人が、耳の中に虫がいて、音楽を奏でているように感じたので、このような名前が付きました。
もちろん、これは正式な医学用語ではなく、学術的には「Musical Imagery Repetition(音楽表象反復)」、あるいは「Involuntary Musical Imagery(不随意音楽表象)」といいます。
イヤーワームは、脳の側頭葉にある聴覚野という部分が、音楽によって自動的に活性化される性質を持っているために起こる生理的な現象です。
「受験イヤーワームMusical Imagery Repetition (MIR)」
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