入試合格のメンタルトレーニング【受験の心療内科クリニック】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

入試合格のメンタルトレーニング【受験の心療内科クリニック】

 

今日のテーマは、入試に受かるために、ご自宅で自分一人で簡単にできるメンタルトレーニングの方法のご紹介です。

 

連日、私立大学の入試が行われていて、国公立の2次試験もいよいよ目前まで迫ってきましたね。

 

ただ、この時期、とても心配なのが、ここまでいくつかの入試に失敗してしまって、メンタルが落ちてしまっている受験生です。

 

学力は高い・・・。

 

受験勉強の努力もしてきた・・・。

 

なのに、はじめの入試に落ちてしまって、それを引きずって、ズルズル落ち続ける・・・。

 

そんな受験生がとても多いのです。

 

 

受験を専門に扱う心療内科では、「落ちグセ」というのをよく目のあたりにします。

 

入試に落ちるからメンタルが落ちる・・・。

 

メンタルが落ちるから次の入試にも落ちる・・・。

 

その結果、メンタルがもっと落ちる・・・。

 

メンタルが、こういう負のスパイラルに陥ってしまんが「落ちグセ」です。

 

このスパイラルから脱して、合格を勝ち取るメンタルトレーニングをご紹介したいのです。

 

 

このメンタルトレーニングをご自分で行うには、まず、「落ちグセ」の脳がどうなっているのか、脳医学的な観点でも理解しておく必要があります。

 

脳内て問題を解くために不可欠な前頭前野という部分の機能は、原始的な感情を作り出している扁桃体という部分と連動して働いています

 

入試に失敗してメンタル面で落ちてしまうと、不満と不安によって扁桃体が暴走してしまい、その結果、前頭前野の機能も低下して問題を解く能力が働きにくくなり、それによってまた次の大学も落ちてしまうわけです。

 

この扁桃体と前頭前野の悪循環を断ち切るなければ、志望校への合格は実現できません。

 

 

そのためにぜひ行っていただきたいのが、合格するためのメンタルトレーニングです。

 

一番いいのは、実際にどこかの大学に合格するということなのですが、それが出来ないから苦労してるわけですよね。

 

だったら、他の人が成功した体験を自分の体験にしてしまえばいいというが、メンタルトレーニングの方針です。

 

具体的に言うと、スポーツの試合、特に、今行われているオリンピックで金メダルを取った人の心理と同化するということです。

 

 

誤解して欲しくないんですが、忙しい受験生がオリンピックの観戦をしたら良いという意味ではありません。

 

むしろ、メンタル医学の観点からは、試合観戦は受験生には危険なので、しない方がいいです。

 

 

なぜかと言うと、応援している選手が必ず勝つわけではありません。

 

負けてしまうと、受験生の場合は、特に心のダメージが大きく、あたかも自分が受験で失敗したかのような感覚になってしまうのでう。

 

 

では、オリンピックをどう活かすのか。

 

それは、既に金メダルを取った人の映像を見て、心理的に自分と重ね合わせるメンタルトレーニングを行うということです。

 

具体的には、スポーツニュースの中で、日本人選手がメダルを取った試合のハイライトシーンをビデオで撮っておいて、何度も繰り返し見るということをやってください。

 

ポイントは、その時に、心理的に自分が金メダルを取った選手になりきるということです。

 

 

たとえば、スキージャンプで小林陵侑選手が金メダルを取りましたが、自分も小林陵侑選手になって成功を追体験するイメージを脳内でくりかえすのです。

 

金メダルを決めた大ジャンプの姿勢を映像を見ながら真似してみる・・・、金メダルが決まった瞬間のガッツポーズなんかも、完全コピーするといいですね。

 

とにかく、全身を使って身も心も小林陵侑選手になりきることです。

 

 

スポーツの力は大きく、心を前向きにするメンタル面への効果は、とても大きいことが実証されています。

 

そもそも、本来はスポーツは自分でやるものなのに、見るスポーツがこれほど大きな産業に育ったのは、心を同期させる効果が大きく、これが価値を持つことを人類が無意識のうちに感じ取っていたからです。

 

その頂点にあるのがオリンピックですが、忙しい受験生はその良いところだけをエッセンスとしていただいちゃいましょう。

 

 

 

ただし、注意していただきたいのは、本来、これはとっても簡単なことなのに、受験生の中には金メダルをとった選手に、どうしても心をシンクロさせられないという人もいます。

 

金メダルを取った選手に対して何の感慨も湧かない…。

 

むしろ、妬ましい気持ちがしてしまう…。

 

このような場合は、脳の扁桃体の暴走が激しく、前頭前野の機能低下も深刻になっている可能性があります。

 

すでに、受験うつになっているか、その一歩手前の状態になっている可能性があるわけです。

 

 

この場合は、メンタルトレーニングのような心理的な手法による治療では回復は困難で、脳の前頭前野に磁気のパルスを当てる治療などが必要です。

 

脳医学的に適切な対策をしないと、入試に落ちてしまいますので、少しでも心当たりがある方は、以下の「受験うつ」の解説もお読みください。

 

 

 


 

 「受験うつ(Exam Depressive Disorder)」とは、受験生が勉強のストレスなどで生じるうつ症状の総称です。2005年に当院院長の吉田たかよし医師が日本で初めて提唱し、「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」(光文社新書)がベストセラーになったことなどで広く社会に浸透しました。

 

 受験生の自覚症状として最も多いのは、集中力の低下です。勉強のストレスや不合格になるのではないかという不安によって、脳内で集中力を生み出す中枢が機能低下を起こすために生じます。

 

 英語や国語の課題文が読み取れなくなるということも、「受験うつ」で頻発している症状です。脳内の扁桃体(Amygdala)が暴走すると、ワーキングメモリー(Working memory)の機能が悪化するため起こります。

 

 「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」を併発する方も多く、受験勉強を持続する能力が低下し、志望校への合格を阻む重大な原因になっています

 

 最新の脳科学とメンタル医学を総動員し、受験生のお一人お一人の脳の状態に最適な治療を行うことで、「受験うつ」が早期に軽快するだけでなく、脳機能がパワーアップするため、発病前より2ランク高い志望校に合格されるケースも少なくありません。

  



「受験うつ(Exam Depressive Disorder)」とは、受験生が、勉強のストレスや入試に落ちるのではないかという不安などにより生じる「うつ症状」です。

受験生に現れる症状は、とても多様で、受験生お一人お一人、苦しまれる症状は異なります。

 

以下が、「受験うつ」の症状として、よく見られるものです。

 

・集中力がでない!

 

・受験勉強のヤル気がでない!

 

・イライラして勉強を続けられない!

 

・気分が落ち込んで苦しい!

 

・文章を読み取る力が低下した!

 

・暗記しても記憶に残らない!

 

・夜は眠れない! 朝は起きられない!

 

 

上記の受験うつの様々な症状の中で、受験生ご本人が感じるのが最も多いのは、集中力の低下です。

 

うつ病になると、記憶力や思考力など、脳内の様々な認知機能が低下しますが、集中力の低下も、かなりの高い割合で生じます。

 

さらに、受験勉強が高度な集中力を要求するため、脳内で集中力を生み出す中枢が、とりわけダメージを受けやすいのです。

こうした症状が出ている方は、「受験うつ」の可能性があります。・・・・・

 

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