受験生の無気力!天気に合わせた対策で回復【受験の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験生の無気力!天気に合わせた対策で回復【受験の心療内科】

受験の無気力!天気にあった対策

 

受験の心療内科

 

雨の日の無気力や晴れた日の焦燥感!勉強の効率を上げる方法とは?

 

 

受験生のメンタルがネガティブになると、雨の日は些細なことで落ち込んで無気力になりやすく、晴れた日は逆に焦燥感が高まってイライラしやすくなるという傾向があります。

 

こうして、結局は勉強が手につかなくなってしまうわけですが、脳内で起こっている現象には、そのプロセスで天気による格差が生じているのです。

 

メンタルがネガティブになっている受験生が、そうした状態から脱して、バリバリ受験勉強を行うには、脳への天気の影響を理解し、それに合わせた勉強の仕方に改めることが効果的です。

 

 

また、脳医学の研究で、晴れた日と雨が降る日では、脳は、ある種類の能力について、働き方が異なっているという実験結果が出ています。

 

つまり、勉強の中身をうまく選ぶことによって、晴れた日は晴れた日で、雨が降った日は雨が降った日で、それぞれ勉強の効率を上げられるということです。

 

 

憂鬱になったり、無気力になりやすい受験生は、こうした脳医学の研究結果を応用した勉強のノウハウを、受験勉強にも取り入れていただきたいです。

 

 

具体的は、雨の日や晴れた日には、勉強をするときに、どのような工夫をすればいいのか?

 

勉強に対する無気力や焦燥感については、どのように対処していけばよいのか?

 

受験生を専門に診療する心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく説明します。

 

 

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雨の日の「受験うつ」の症状は受験生の約半数!

 

雨の日は、特に理由がなくてもメランコリーな気分になって、ヤル気も起きにくくなるということは、どなたも経験されていることと思います。

 

さらに、受験生の場合は、受験勉強による脳の疲労と、入試に失敗するかもしれないという不安感で、もともと、脳内にある扁桃体という部分が活動しやすくなっています。

 

そのような脳が、雨の日になると、その影響をより大きく受けて、ささいなことで落ち込んだり、無気力になって勉強が手につかなくなります。

 

こうした状態が病的に強くなったものが「受験うつ」ですが、その一歩手前の状態まで含めると、こうしたメランコリーな気分に苦しめられることを経験する人は、受験生全体の半数近くに及びます。

 

 

雨の日に憂鬱や無気力になる脳医学的な理由とは?

 

では、どうして雨の日になると、脳は憂鬱な感情になったり、無気力になったりするのでしょうか?

 

これには、人間が生き延びるのに役立った、深い生きる知恵が隠されていたのです。

 

 

今でこそ、雨が降ったからといって、すぐに命に関わる危険に遭遇することはめったにありません。

 

でも、文明を持つまでは、雨の日は災害が起きやすい危険な日だったのです。

 

 

これに対し、人間の脳は、雨が降った場合に、わざと憂鬱になることで、身を守ろうとしたのです。

 

憂鬱になれば、当然、無気力になるので、行動が消極的になります。

 

だから、屋外に出かけることが少なくなり、結果的に住居に引きこもることで、災害から身を守ることができたのです。

 

つまり、雨の日にメランコリーな気分になることは、人間が生き残るための生命の知恵だったわけです。

 

ただし、受験生にとっては、こうした本能はマイナスにしか働かず、だからこそ、脳の仕組みに合わせた勉強の方法を取り入れる必要があるのです。

 

 

脳は雨の日に記憶力を高める!

 

脳医学の研究で、憂鬱や無気力以外にも、雨が降っている日と晴れた日では、脳の働きが異なることが発見されています。

 

そのきっかけになったのは、脳科学の研究によって雨の日になると記憶力が高まるという実験結果が得られたことでした。

 

記憶力が高まるということは、受験生には朗報です。

 

 

では、どうして雨の日に記憶力が高まるのでしょうか?

 

これも、人間が生き延びるのに役立つ生きる知恵だったのです。

 

 

雨の日に増加する自然災害に対し、人間の脳は、記憶力を高めることで、身を守ろうとしたのです。

 

例えば、裏山で物音がしたら崖崩れの可能性がある・・・などと、生き延びるために必要な記憶を、無理をしてでもしっかりと脳に残す性質を発達させたわけです。

 

 

そこで、受験生は、雨が降ったら、高まった記憶力によって、バリバリ暗記をするというのが得策だということです。

 

具体的には、英単語や熟語を覚えるとか、あるいは歴史や地理の暗記ものを行うのが効率的です。

 

 

晴れた日は苦手科目の克服のチャンス到来!

 

一方、晴れた日に高まる能力についても、研究が行われています。

 

人間は、晴れた日は、災害などのリスクが低いと判断し、自分の生活圏を拡大しようとする本能が発達したのです。

 

一箇所にとどまっていたら、環境の変化などによって、やがて自分自身も自分の子孫もジリ貧になってしまいます。

 

だから、余力のあるうちに、フロンティアを開拓しておく必要がありますが、それにふさわしいのが安全な晴れた日なのです。

 

 

そのため、晴れた日には、好奇心が高まりやすいように脳が設計されていて、新たなことにチャレンジしたいという衝動が高まります。

 

そこで、勉強についても、晴れた日には新しいことにチャレンジするというタイプの学習をするのが効率を上げる秘訣なのです。

 

 

具体的には、新たな分野の勉強、つまり予習をするということです。

 

また、難しい問題にチャレンジするということも、高まった意欲を効果的に利用できるので、晴れた日に行ったほうが有利です。

 

さらに、苦手科目の克服についても、晴れた日に高まるフロンティアへの挑戦スピリットと同じような意味合いを持っていますので、やはり晴れた日に行うべきです。

 

逆に、雨の日は、脳が自分を守るために保守的になり、新しいことにチャレンジしないモードに変わりますので、予習よりは復習を行うほうが脳のコンディションに合っているわけです。

 

 

雨の日は脳の不調のセルフチェックを!

 

さらに、雨の日に、記憶中心の勉強をしてみることで、脳の不調を知るセルフチェックができるというメリットもあります。

 

脳が健康な状態であれば、こういう日は記憶力が高まりますが、逆に記憶力が下がってしまう場合は、メンタル面の不調を抱えている可能性があります。

 

記憶中心の勉強がなんだかとっても憂鬱で虚しく感じる…。

 

やってもやっても覚えられなくてとても虚しい…。

 

そんな感覚になったら要注意です。

 

これが病的になった状態が、受験ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)ですが、そこまでいっていなくても、その一歩手前の状態になっている受験生は、かなり広範囲にいます。

 

 

雨や雪の影響でメランコリックになるというのは、多くの人に起こる普通の現象ですが、受験ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)の場合は、脳内の記憶システムに根本的な機能低下が生じていて、気分の悪化がダイレクトに記憶力の低下を巻き起こすのです。

 

そうした状況になっている脳には、原因となっている脳の部分に磁気のパルスを当てるなど、回復させるには専門の医学的な処置が必要です。

 

注意していただきたいのは、受験生は「自分だけは大丈夫だ」という根拠のない思い込みで、気づくのに遅れる例がすごく多いということです。

 

ぜひ、受験ストレス性記憶障害に関する以下の解説文もお読みいただき、適切な対処をとることをおすすめします!

 

 



 

 このページの要点は? 

 

 ✓  勉強しても記憶に残らない、暗記しても数日で忘れてしまうという方は、「受験ストレス性記憶障害」の危険性があります。

 

 ✓  「ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)」とは、脳内の海馬や前頭前野が精神的なストレスにで障害を受け、記憶力が著しく低下する症状を指します。

 

 ✓  受験勉強のストレスでコルチゾールというストレスホルモンが増加し、海馬の神経細胞にダメージを与えるため、記憶を作り出す「記銘(Memorization)」ができなくなってしまいます。

 

 ✓  精神的なストレスが高まると前頭前野の機能が抑制され、記憶を思い出す想起(Retrieval)ができなくなってしまいます。

 

 ✓  受験ストレス性記憶障害は、入試が近づくとストレスが増すため症状が悪化し、入試の当日に症状が極大化します。

 

 ✓  最新の治療方法により、受験ストレス性記憶障害から回復し、志望校に合格される方が多数でています。

 

  

東京大学本郷キャンパス赤門正面 本郷赤門前クリニック

 
 


頑張って勉強しているのに、ちっとも記憶に残らない・・・。

 

せっかく暗記しても、数日でほとんど忘れてしまう・・・。

 

昨日、何を勉強したのかも思い出せないこともある・・・。

 

もし、このような症状が起きていたら、あなたの脳は、「受験ストレス性記憶障害」に陥っている危険性があります。

 

 

「ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)」とは、脳内で記憶を作り出している海馬や、思い出すために重要な前頭前野などが、精神的なストレスによって障害を受け、記憶力が著しく低下する症状を指します。

 

特に受験勉強によるストレスは、ストレスホルモンのコルチゾールなどが増加しやすく、こうした症状を引き起こしやすい特徴を持っているのです。

 

このために生じるのが「受験ストレス性記憶障害」です。

 

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⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ「認知のゆがみ(受験ストレス)Cognitive distortion」

 

https://www.akamon-clinic.com/認知のゆがみ(受験ストレス)Cognitive distortion/