⇒ 「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」はこちらから!
受験の燃え尽き症候群が自宅で回復する3つの対策!
今日のテーマは、この時期に増えている受験生の燃え尽き症候群を、ご自分の力でご自宅で治すことができる、3つの対策についてのご紹介です。
それまでとっても真面目に、そしてとっても熱心に受験勉強に取り組んでいたのに、入試に落ちてしまったり、模擬試験で悪い点数を取ってしまたりしたことをきっかけに、極度に気力がなくなってしまう受験生が、今、とても増えています
これが「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」です。
受験生の燃え尽き症候群については、生活習慣をほんの少し変えるだけで大幅に回復をはかれる場合が多いのです。
中でも効果が大きく、しかも、誰でもご自分で簡単にできる3つの対策、「3つのコマナイ対策」があります。
この3つの対策とは、具体的には、何をどう行えばいいのか?
受験生を専門に診療する心療内科医の経験と専門知識をもとにわかりやすくご紹介しましょう。
予防の第一歩は立ち上がること!
「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」の兆候がみられたら、その対策として、真っ先に行うべきことは、その場で立ち上がるということです。
意欲や気力と体の姿勢は、密接に連動していることが、脳医学の研究で実証されています。
受験無気力症候群に陥った方の大半が、椅子に座り込むという生活を行っています。
本来、人間の脳は、座り込んだ状態だと、体を休めると同時に、脳も休める性質を持っています。
ある意味、意欲や気力をわざと低下させるとも言えるのです。
もちろん、脳を休めること自体は悪いことではありません。
ただし、問題は、座り込んだ時に意欲や気力を生み出す中枢が休む一方で、原始的な感情を生み出す大脳辺縁系の中にある扁桃体は、逆に暴走しやすくなる性質を持っているということです。
だから、頑張るといった前向きな意欲は生まれてこない一方で、「もうだめだ!」といったネガティブな感情だけは暴走しやすくなってしまうわけです。
だから無気力になったと思ったら、迷わず、まず、その場で立ち上がってみることです。
わずか7秒間ぐらい立っているだけでも、脳内で意欲を作り出している中枢の働きはかなり変化してくれるというデータが得られています。
実際、意欲に関して、ご自分の脳内で何か変化が起こったということは、自分自身でも感じ取れることがおおいのです。
これは、やってみると自分でわかることなので、とりあえず、試してみるつもりで、立ち上がってみましょう。
誤解をしてほしくないのですが、ずっと立ち上がっているべきだと言っているのではありません。
そんなの、疲れてしまうだけです。
長時間にわたって座り込むのが脳に悪影響を与えるということなので、最短7秒間でもいいので、頻繁に立ち上がる機会を確保することが必要だということです。
受験生のメンタルを守るためには、「3つの込まない」というライフスタイルがとても有効です。
「3つの込まない」とは、
第1のコマナイ:「座り込まない」
第2のコマナイ:「考え込まない」
第3のコマナイ:「悩みを一人で抱え込まない」
第1のコマナイ「座り込まない」は、ご説明したとおりですので、残り2つの「考え込まない」と「悩みを一人で抱え込まない」の脳医学的な効果をご説明しましょう。
脳内の無気力のループを遮断する!
第2のコマナイ「考え込まない」は、脳の中で神経回路の無気力のループを遮断するのが目的です。
考えることは、一見、意欲のある創造的な脳の活動のように感じますが、「受験無気力症候群」に陥っている場合、あるいはその一歩手前の状態になっている場合は、脳内の活動がループを形成して、情報処理が堂々巡りになっているのです。
ですから、実際、いくら長時間にわたって考え込んだところで、結局、有益な結論にはたどり着けないはずです。
この無益なループの堂々巡りが脳の疲労と無気力をもたらし、受験無気力症候群を悪化させているのです。
また、座り込むから、ネガティブな感情のまま考え込んでしまって、前向きな解決策がいつまでも思いつかない…。
さらに、それで意欲や気力が奪われるので、さらに座り込んでしまう…。
こういう、悪循環を起こしてしまいます。
だから、まずは立ち上がってみて、考え込むこと自体もやめることです。
また、その3の悩みを一人で抱え込まないということも、受験燃え尽き症候群の予防には、とても大事です。
悩みは一人で抱え込まず、ご家族や先生に相談するのがベストです。
ただし、誤解して欲しくないのですが、良いアドバイスが得られるから相談しましょうと言ってるのではありません。
親や先生に相談したからといって、悩みが解決できるような答えが引き出せることなんて、めったにないことです。
でも、たとえ良いアドバイスがもらえなくても、悩みを誰かに話すという事だけで、メンタルを回復させる効果が大きいというデータが出ています。
これが、親や先生に相談する最大の目的です。
受験燃え尽き症候群を脳内で固定化させないためには?
受験燃え尽き症候群の症状が出てしまった場合は、早期に対処しないと、脳内でネガティブな感情しか生み出さない性質に固定化されていきます。
そうすると回復はかなり困難になり、受験のストレスと化学反応を起こす形で、症状はドンドン悪化して行くのが一般的です。
そして、結果的には、入試の当日に試験の会場にさえ行けなくなってしまうという受験生が多いのです。
まずは、ご紹介した「3つの込まない」を実践していただきたいのですが、それでも回復しない場合は、専門の脳医学とメンタル医学に基づく治療が必要です。
今どきの受験生は、メンタルがデリケートで、ちょっとしたことで脳内の歯車が噛み合わなくなり、心のトラブルに陥ってしまいます。
ですが、逆にいうと、その歯車をちょこっと治すだけで、それが脳の仕組みにピタッと適合していれば、意外にあっさりと、もとに戻ってくれるわけです。
ただし、入試のタイミングは、受験生の都合に合わせて、のんびり待ってはくれません。
まずは、お母様やお父様などのご家族に、お子さんのメンタルに異変がないかをチェックしていただくように呼びかけているんです。
どういう点をチェックしたら良いのか、私のクリニックのホームページで掲載している、「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」のページでご紹介したいます。
冒頭だけ、こちらのブログでも、以下、掲載しておきます。
心当たりのある方は、ホームページを見てください!
https://www.akamon-clinic.com/受験の燃え尽き症候群/
✓ 燃え尽き症候群とは、アメリカの精神科医、ハーバート・フロイデンバーガー(Herbert J. Freudenberger)が提唱したもので、一種の心因性うつ病とも捉えられえています!
✓ 頑張って受けた模擬テストの後に、勉強へのヤル気が急にわかなくなってしまった場合、「受験燃え尽き症候群」の危険性があります!
✓ 脳内で、合格したいという意欲の枯渇や消耗(Emotional Exhaustion)が起きるのが特徴です!
✓ 受験生が親へ暴言を吐くようになったら、これはメンタル医学で「冷淡な態度(Depersonalization)」と呼ばれる重要な兆候で、「受験燃え尽き症候群」のSOSサインかもしれません。
✓ 受験に特化した光トポグラフィー検査などによって脳機能の状態を詳しく調べることで、早期の回復と志望校への合格が可能になります!
東京大学本郷キャンパス赤門正面
本郷赤門前クリニック
それまで、真面目にコツコツと勉強してきたのに、ある日を境に、急にヤル気がわかなくなってしまう・・・。
気がついたら、受験勉強は進んでいらず、一日じゅう、スマホばかり見ていた・・・。
そんな異変が起きたら、「受験ストレスによる燃え尽き症候群(Exam burn-out syndrome)」の可能性があります!
早期に脳機能に何が起こっているのか正しく理解し、適切な対処を施すことが必要です。
これを怠ると、合格を勝ち取れないだけでなく、本格的な「受験うつ」に移行し、志望校への合格は絶望的になってしまいます。
さらに、意欲はいつまでたっても回復せず、成人後も仕事につかずに引きこもりになるなど、将来に禍根を残すことにもなってしまうのです。
続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ
「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」