試験のパニックを防ぐ脳医学の裏技テクニックとは?【心療内科】
試験のパニックを防ぐ脳の裏技!
⇒「受験パニック(Exam Panic Attacks)」はこちらから!
受験の心療内科
入試の試験中に起こる「受験パニック」は、ごくごく簡単なことをご自分で行うだけで予防できるということが、脳科学の研究で解明されています。
大学入学共通テストでは、緊張して、頭が真っ白になってしまった・・・!
ドキドキして冷静さを失い、ケアレスミスを連発してしまった・・・!
アタフタしている間に時間が過ぎてしまって、大問まるごと手をつけられず、制限時間が来ちゃった・・・!
このようなことになってしまって、とっても悔しい思いをした経験のある受験生は、少なくないのではないでしょうか。
これは、メンタル医学では「受験パニック(Exam Panic Attacks)」と呼ばれている症状です。
脳では、なぜ、「受験パニック」が生じるのか?
どうすれば、「受験パニック」は予防できるのか?
受験生を志望校に合格させることを専門に診療している心療内科医として、その経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説いたします。
勉強法の工夫や生活を改めることで、「受験うつ」を親子で克服し、志望校への合格を勝ち取るためのご家庭でできる処方箋をご紹介しています。
経験者は「受験パニック」の習慣性に注意!
欧米人は緊張しにくいというイメージがあるかもしれませんが、受験パニックになる人は地域や民族を超え普遍的に存在していて、対策についての研究は、むしろアメリカのほうが進んでいます。
こうした研究の中で明らかになってきたのは、受験パニックには習慣性が強いため、一度なると繰り返しやすく、さらに経験を経ることに症状が悪化しやすいということです。
今まで、大事な試験で頭が真っ白になってしまった経験のある方は、決して放置してはいけません。
精神力に頼ると症状は逆に悪化する!
ただし、受験パニックを精神力で克服しようと考えるのは、決してやってはいけないことです。
多くの受験生が、次の試験では、今度こそ受験パニックにならないようにと、不安な心を強い意志で制御することによって乗り越えようとします。
こうした心構えを持つことは、人間としては素晴らしいことでしょう。
ですが、メンタル医学の立場からすると、決して適切な対処とはいえません。
現実には、そう思えば思うほど、症状が重くなる傾向があるということが、はっきりとデータで裏付けられているのです。
「思考抑制の逆説的効果」とは?
原因は、メンタル医学で、「Paradoxical Effects of Thought Suppression」と呼ばれている現象が起きるためです。
直訳すると、「思考抑制の逆説的効果」という意味になります。
簡単にいうと、不安なことを考えないようにしようと思えば思うほど、それによって、反対に余計に考えてしまうというリバウンドが起こるということなんです。
こういう現象が起こることは、どなたも経験があると思いますが、入試の本番は、人生がかかっているだけに、考えないようにしようと思う程度が、ものすごく大きくなりますよね。
当然、そのリバウンドも、それに応じて、とても大きいものになってしまうわけです。
だから、精神力で解決しようと思うのは、メンタルの機能を考えると、実は、やってはいけないことなのです。
「シロクマの実験」が示す克服へのヒント!
では、入試の最中に、「受験パニック」になりかけたら、何を考えたらいいのでしょうか?
答えは、「受験パニック」の症状とは関係ない、まったく別のことを考えればいいということです。
被験者に「シロクマのことを考えないでください」と指示したら、逆にみんなシロクマのことを考えてしまったという、昔の有名な研究があります。
これが研究が契機となり、「Paradoxical Effects of Thought Suppression(思考抑制の逆説的効果)」が理論的に確立されました。
逆に、たとえばパンダのことを考えたら、結果としてシロクマのことは考えなくなります。
思考を無理に抑制しようとすると逆説的効果がは働いてしまいますが、まったく別のことを考えようとすると、この効果は働かず、結果として脳内の反応は相対的に薄れていくということが、実験データとして示されているのです。
対策の決め手! 「さびワンフレーズ法」とは?
この効果を最大限に引き上げてくれるのが、「さびワンフレーズ法」です。
「さびワンフレーズ法」とは、好きな音楽のワンフレーズだけを、頭の中で何度も思い浮かべることで、受験のパニックをリセットするというものです。
たとえば、「ゆず」の「栄光の架橋」という大ヒット曲のさびのワンフレーズ、「栄光の架橋へと~♫」という部分だけを、頭の中で繰り返すのです。
欧米のメンタル医学の標準的な指導方法だと、緊張の原因とは関係ないことを考えることが奨励されていて、中でも、何か関係のない言葉を思い浮かべる事をすすめる専門家が多いようです。
でも、音程がついていたほうが脳への効果が大きいことを証明した研究も発表されており、「さびワンフレーズ法」の方が明らかに強力でしょう。
しかも、好きな曲のさびの部分だと、心理的にも効果が上乗せされます。
たった5秒間で効果増大!
入試の最中は、時間との勝負ですので、延々と音楽を頭の中で再生するのは時間がもったいないですね。
だから、「栄光の架橋へと~♫」くらいの長さがベストなのです。
だいたい5秒間ぐらいで出てくれるんです。
制限時間のある入試で実践するには、この程度の時間で済ませる必要があるので好都合です。
もちろん、曲調は、ポジティブな曲のほうがいいですね。
ご自分の趣味にあわせて、気分がアップしそうな曲を選び、その中のベストのワンフレーズを選択しましょう。
また、曲のフレーズに没頭した方が脳への効果はさらに高まります。
ネガティブな感情に心が支配されかけた時は、何度も何度も、そのワンフレーズを頭の中で繰り返すことで、上手に脳をコントロールしましょう。
志望校合格のために最新の医学で万全の対策を!
ただし、こうした心理的な対策だけで防ぐことができるのは、もちろん症状が軽い場合のみです。
メンタル医学で受験パニックと診断がつく程度にまで悪化している場合は、専門の対策が必要です。
受験パニックには、一人ひとり異なりますが、心にトラウマ(心的外傷)がある・・・、脳が機能不全を起こしている・・・、「受験うつ」に陥っている・・・など、何か具体的な原因が必ずあります。
それを取り除くことが、再発防止には不可欠です。
ぜひ、志望校への合格を確実なものにするために、最新の脳医学で万全の対策を取りましょう。
対策については、私のクリニックのホームページの中にある、「受験パニック(Exam Panic Attacks)」のページでご紹介しています。
ページの冒頭だけ、こちらのブログでも、以下、掲載しておきます。
興味のある方は、ホームページを見てください!
https://www.akamon-clinic.com/受験パニック(Exam Panic Attacks)/
このページの要点は?
✓ 試験中に頭が真っ白になって問題が解けなくなる現象は、脳機能医学では「受験パニック(Exam Panic Attacks)」と呼ばれる症状です。
✓ 今まで心の問題だという側面が強調されていましたが、脳機能の不調が生み出す症状だということが最新研究で解明されました。
✓ 「緊張しやすい性格のためだ」と心の問題に矮小化しがちですが、これでは根本的な解決には結びつかず、不合格になるだけです!
✓ 「受験パニック」を気持ちの持ちようによって何とかしようとする方が多いのですが、逆にストレスで脳機能の不調がさらに悪化し、症状がより重くなる場合が多いことが、メンタル医学の研究で明らかになっています。
✓ 脳機能の医学に基づいた合格できる「受験パニック」の克服法を解説します!
受験パニック(Exam Panic Attacks)と呼ばれる症状があることをご存知でしょうか?
入学試験の真っ最中に舞い上がってしまい、
・頭が真っ白になる
・文章が読み取れなくなる
・解き方を考えられなくなる
・記憶したはずの知識が思い出せなくなる
などの症状が出ることで、不合格になってしまう受験生が、毎年、跡を絶ちません。