浅田真央の緊張対策が受験でも効果抜群!「口すぼめ呼吸」とは? | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

浅田真央の緊張対策が受験でも効果抜群!「口すぼめ呼吸」とは?

⇒ 「試験恐怖症(Exam Phobia)」の解説はこちらから!

 

 

 

受験の心療内科

 

試験中に焦りが消える!浅田真央の「口すぼめ呼吸」

 

 

 

 

試験で良い点数を取るには、緊張のコントロールがとても大事です。

 

特に、人生がかかっている入試では、誰でも緊張するので、その対策が、受かるか落ちるか運命の分かれ道です。

 

 

緊張感を緩和するお手本にしていただきたいのが、緊張との戦いが勝敗を左右するフィギュアスケートの選手です。

 

中でも浅田真央さんが現役の選手時代に実践されていたメンタル医学による緊張対策は、とても簡単に誰でも実践できます。

 

そのうえ、入試の緊張感にも効果が抜群なので 受験生にはおすすめです。

 

 

受験生の場合、浅田真央さんが実践していた方法は、どのように取り入れればいいのか?

 

試験会場では、具体的には、何をどのように行えば、緊張感が消えていくのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに分かりやすく解説します。

 

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ストレスが増える受験期に、突然うつ症状を発症する人が急増している。うつで人生を狂わさないために、受験生本人や家族ができることは何か。受験生専門外来のがストレス管理や効率の良い勉強法を解説する。

 

 

 緊張を防ぐ不思議な呼吸法とは?

 

浅田真央さんが緊張をときほぐすために実践していたのは、医学では「口すぼめ呼吸」と呼ばれている呼吸法です。

 

息を吐くときに、文字通り、口をすぼめて呼吸をするため、この名称が付きました。

 

 

世界選手権や四大陸選手権などフィギュアスケートの競技の映像の中で、浅田さんの口の部分を拡大して観察すればわかるのですが、彼女は演技が始まる直前、ポーズをとって音楽が流れるのを待つ間、「口すぼめ呼吸」をしている様子がうかがえます。

 

 

選手の緊張を防ぐ呼吸法の効果!

 

浅田真央さんは、心理的にデリケートなタイプで、練習ではトリプルアクセルが跳べても、試合の本番では失敗してしまうことがあり、その対策として取り入れたようです。

浅田さんの歴代の試合の映像を、改めて口の部分を拡大して観察しなおしたのですが、ロシアのタチアナ・タラソワコーチに師事した2008年-2009年のシーズンから「口すぼめ呼吸」をするようになったようです。

 

おそらく、タラソワコーチの指導だったのだと思います。

 

 

同じくロシアのアンナ・シドロバ選手(カーリング)も、緊張感の高まるラストロック(最後のストーン)を投げるときに「口すぼめ呼吸」をしています。

 

ひょっとしたらロシアのスポーツ界では、実践するトップアスリートが多いのかもしれません。

 

 

喘息の発作を抑える呼吸法が発展!

 

「口すぼめ呼吸」は、本来は喘息の発作を起こしたときに行われている呼吸法です。

 

しかし、これとはまったく異なる医学的効果が見つかりました。

 

それが、緊張感を抑える効果を発揮するというものです。

 

だから、フィギュアスケートやカーリングの試合でも、入試の会場で試験を受けるときも、緊張感を抑えるために利用できるわけです。

 
どうしてそのような効果が出るのか、簡単に説明しておきましょう。

 

人体は息を吸うときに交感神経優位となり、緊張しやすい状態になります。

一方、息を吐くときは副交感神経優位となるため、緊張しにくい状態になるわけです。

ですから、ゆっくり大きく息を吐くことによって吐く時間を長くすると、それによってリラックスするのに効果があるわけです。

 

 

効果を高める「胸郭内圧の作用」とは?


さらに、口をすぼめて息を吐くと、この効果がさらに高まります。

その理由は、肺などがある胸郭内の圧力を高まることにあります。
 

息を吐くとき、腹筋や胸筋を収縮させ、肺などがある胸郭内の圧力を高めることで、肺の中にある空気を吐き出しています。

脳の視床下部という部分は、胸郭内の圧力を常にモニターしていて、この圧力が高まると、「今は息を吐いているときだから副交感神経を優位にしよう…」と命令を出す仕組みになっているのです。

 

 

緊張を抑える2つの条件


息の出口である口をすぼめて、空気が出にくい状態にしながら息を吐くと、次の二つの条件が両方とも満たされます。

条件①:胸郭内の圧力が高まるので、脳の視床下部が副交感神経優位になる命令をしっかり出してくれる。

条件②:息を吐ききるまでに時間がかかるので、副交感神経優位になる時間を引き伸ばせる。


この2つの条件を同時に満たすため、緊張をほぐすのに特に効果があるわけです。
 

 

目安は10秒間で吐き切ること!

 

「口すぼめ呼吸」のやり方は、できるだけ口を小さくすぼめて、肺にかける圧力は普通に息を吐くときと同じくらいに保ちます。
 

そうすると、息の出口が狭いぶんだけ、息を吐ききるまでの時間が長くなります。
 

目安は10秒間くらいかけて、息をすべて吐ききることです。

息を吐ききった後は、特に意識をせずに普通に息を吸ってください。

試験会場で、緊張していると感じたら、これを3回くらい繰り返しましょう。

 

 

 

試験で緊張しない6つの方法とは?

 

この方法も含め、6つの方法を、「試験恐怖症(Exam Phobia)」のページでご紹介しています。

 

以下、ページの冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。

 

心当たりのある方は、必ずホームページを見てください!

https://www.akamon-clinic.com/試験恐怖症(Exam Phobia)/

 

 

 


 

 
 

 このページの要点は? 

 試験を受けているときに頭が真っ白になって問題が頭に入らなくなった場合、メンタル医学で「試験恐怖症」(Exam Phobia)と呼ばれている症状に陥っている可能性があります。

 

 脳の思考力がフリーズして問題が解けなくなることが症状としては最多です。ただし、普段、よく見ている漢字、ひらがな、アルファベットが変な記号のように見えてきたり、視野が極点に狭くなって試験の問題文が読み取れなくなるなど、不思議な現象が起こる場合もあります。

 

 脳医学やメンタル医学に基づいた、誰でも簡単にご自分一人で緊張感を取り除くことができる6つの方法をご紹介します。

 

 「なんとしても合格してほしい…」というアセリを伴った親の心理が、子どもの「試験恐怖症」の症状を悪化させている場合が多いこともわかってきました。

 

 「試験恐怖症」の症状に関して一覧表を掲載しています。該当する項目はないか、まずは自己チェックをしましょう!

 

 単なる恐怖心の克服だけでは合格できません。試験を受けているときに集中力をコントロールする脳科学を取り入れた対策により、合格率は飛躍的に高まります。

 

 

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 ポイント! 

「試験恐怖症 (Exam Phobia)」の克服が、合格への最短距離です!


「試験場で頭が真っ白になり、問題が頭に入ってこなくなってしまった・・・」

「緊張のあまり、文字が変な記号のように見えてきて、問題が解けなくなった・・・」

 

これらは、試験恐怖症(Exam Phobia)の典型的な症状です。

毎年、多くの受験生が、本試験で実力を発揮できず、悔し涙を流しています。

 

私は、試験恐怖症に苦しむ数多くの受験生に対して、カウンセリングを行ってきました。

その経験を通し、この症状への治療が、志望校への合格につながるのはもちろん、子どもの今後の人生そのものにも、大きな福音をもたらすという現実を数多く目の当たりにしています。

 

試験恐怖症を放置してはいけません。

適切な治療が、未来を切り開く大きな礎になってくれるのです。

現実から目を背けず、ほんの少しだけ勇気を出して、治療に踏み出してください。

 

 

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 ポイント! 


 
 

まず、試験恐怖症の症状がどんなものなのか、知っていただく必要があります。

実は、受験生本人もご家族も、症状が出ているのに気づかないケースが少なくありません。

見落としがないよう、症状を一覧表にしておきますので、まずはセルフチェックをしてください。

 

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

 

「試験恐怖症(Exam Phobia)」

 

 

 
 

 

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