受験勉強のスランプを脱出できる心理訓練【受験専門の心療内科】
今日のテーマは、受験勉強のスランプ。
この時期、模擬テストの判定が落ちたり、学力が伸び悩むといったスランプに苦しんでいる受験生が多いはずです。
入試の本番が近づいてきているだけに、焦りますよね・・・・。
そこで、今すぐできる、スランプから脱出するための心理訓練をご紹介しましょう。
その前に、ちょっと宣伝。
本日発売の『螢雪時代11月号(旺文社)』では、スランプの特集誌面を担当させていただいています。
『螢雪時代』には、年に数回、特集をさせていただいていますが、スランプの特集は、去年に引き続き、二回目の登場。
今回は、受験生の性格別のスランプ克服法を解説しています。
こちらは、『螢雪時代』を読んでいただきたいのですが、こちらのブログでは、去年の『螢雪時代11月号』でご紹介した、スランプ脱出に効果のある「表情フィードバック」と呼ばれる心理訓練をご紹介しましょう。
やっていただきたいのは、ズバリ、作り笑顔。
口元の口角を上げるだけでなく、目尻も下げると、たとえ作り笑顔であっても、「表情フィードバック」と呼ばれる作用が働き、脳の働きが改善する効果が生じるのです。
スランプに陥って、模擬テストの成績なんかも悪くなっちゃうと、どうしても暗い表情になりますよね。
そうすると、「表情フィードバック」に作用によって、余計に脳の働きが悪くなり、スランプが悪化してしまうんです。
この悪循環を断ち切ることができるのが、口角を上げるだけでなく、目尻も下げるという作り笑顔です。
やってみると、ちょっとだけ心が前向きになるのは、どなたも実感できます。
ただ、この「表情フィードバック」が効かない受験生もいます。
その場合は、受験スランプが、脳の前頭前野や大脳辺縁系の機能の悪化を招いている可能性が高いのです。
こうした重度のスランプの対策については、ぜひ、以下の「受験のスランプ(Academic Slump)」の解説をご一読ください。
このページの要点は?
✓ 勉強のスランプは単なる不調ではなく、脳の働きに関して具体的な問題が隠れている場合が多いことが、スタンフォード大学などの研究で解明されました!
✓ スランプの影に、大うつ病性障害や双極性障害など、「受験うつ」が隠れている場合も多いので注意が必要です!
✓ スランプから「脳のSOSサイン」を読み取り、認知機能の検査結果と照らし合わせれば、早期に回復して合格を勝ち取れます!
✓ 最新の受験に特化した光トポグラフィー検査(Optical Topography)を受ければ、スランプの本当の原因が脳のレベルで分析でき、早期の回復に役立ちます!
受験勉強を続けていると、多くの方に、スランプに陥る時期がやってきます。
スランプに陥ると、次のような症状が現れます。
【スランプの症状】
・それまで普通に解けていた問題が、急に解けなくなる・・・。
・一生懸命に教科書を読んでいるはずなのに、目が活字を追うだけで、頭な中には入ってこない・・・。
・せっかく暗記しても、次から次へと忘れてしまう・・・。
・なんだか、一日中、だるくて眠い・・・。
・大好きだった得意科目の勉強まで、嫌で嫌で仕方なくなってしまう・・・。
もちろん、このままでは成績が急落し、志望校への合格は叶いません。
正しい原因を探り、適切な対処をすることで、できるだけ早く回復させる必要があります。
回復が1日、遅れるごとに、ライバルとの学習量の格差は、容赦なく積み重なっていくのです。