早朝のゲームで不登校の脳が回復!驚きの効果とは?【心療内科】
ゲームで不登校の脳が回復する驚きの効果とは?
2020年以降、コロナの影響で学校を休む生活に慣れてしまって登校しないことに対する心理的なハードルが下がったこともあり、不登校は以前より増加しています。
その対策の一つが早朝のゲームなのです。
「ゲームなんてとんでもない!!!!」
そう思う保護者の方が多いと思いますが、きちんとした脳科学の裏付けに従って実行すれば効果が上がるのです。
不登校の子どもさんの問診をしていると、ゲームが不登校のきっかけとなっている場合がすごく多いのは事実です。
夜遅くまでゲームをするようになって、夜ふかし朝寝坊になり、不登校になる・・・。
これは、とってもよくあるパターンです。
だから、保護者の方がゲームを敵視するお気持ちはよくわかります。
しかし、脳医学に基づき、適切な使い方の工夫をすれば、不登校になってしまった脳の働きを回復させることができるのです。
つまり、やり方次第で、ゲームは不登校の原因にもなる一方で、不登校を克服する効果的な手段にもなるわけです。
早朝にゲームを行う脳医学の効果とは?
ゲームを使って不登校を克服するには、早朝だけに限定してゲームをやるというのが大原則です。
ゲームの画面を見続けると、網膜にある光感受性網膜神経節細胞が刺激を受けます。
それが脳の視床下部にある体内時計に作用し、松果体から睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるのを抑制します。
この効果によって、夜にゲームをやると、眠気が吹っ飛び、脳が興奮しやすくなってのめり込んでしまうのです。
その結果、1日24時間のサーカディアンリズムが乱れ、昼まで寝て深夜までゲームをするといった不登校の生活サイクルが脳に定着してしまうわけです。
逆に言えば、早起きして早朝だけに限定してゲームをやるようにすれば、睡眠ホルモンの分泌が止まって、シャキッと目が覚めることができます。
さらに、脳全体が幅広く刺激を受けることによって、登校するための意欲が湧くようになるわけです。
朝の意欲が不登校を克服!
朝に意欲が湧きやすい脳に育てていくことは、現代っ子の不登校を治す上で、とても重要です。
ゲームに加え、スマホやパソコンなど、電子機器からの刺激を受け続ける現代っ子の脳は、サーカディアンリズムが崩れやすくなっています。
その結果、朝になると自然に意欲が出て活動を始めるという、人類の脳が20万年間、行っていた本来の営みが、うまく機能できなくなってきているのです。
これが、増加する不登校の大きな要因となっているのです。
クラスメートが嫌・・・。
先生が嫌・・・。
座って授業を受け続けるのが嫌・・・。
学校に通うと嫌なことは色々ありますが、脳が十分に意欲を生み出していれば、しぶしぶながら登校するというのが、多くの子どもの現実です。
でも、意欲が生み出されていなければ、本当はささいなハードルなのかもしれないのに、心にとっては、到底、乗り越えることができない、大きな壁となって立ちはだかるのです。
こうした脳の問題を解決できる可能性があるのが早朝に限ったゲームなのです。
朝のゲームは現実的な解決策!
また、早朝に限ってゲームをすることを認めることは、もう一つ、ゲームの管理という点で大きなメリットがあります。
ゲームが大好きな子どもからゲームを完全に取り上げるのは、現実にはかなり困難です。
無理やり取り上げたら、子どもがブチ切れて大暴れした・・・。
夜中に起きてきて、親に内緒で明け方までゲーム三昧・・・。
このようなことになってしまったというのは、クリニックでカウンセリングをしていて、よく耳にすることです。
それよりも、早朝だけはゲームを認めるという形で子どもに妥協を求めるほうが、はるかに現実的です。
不登校の本当の原因は「うつ症状」
ただし、もちろん、早朝にゲームをするだけで、不登校の方のすべてが回復し、誰もが登校できるようになるわけではありません。
特に注意していただいたいのは、不登校になった方本人もご家族も、気づいていないケースが多いんですが、不登校になった本当の原因が、実は「うつ症状」にあるという場合がとても多いということです。
実は、ご説明してきた朝に意欲がわかないということも、脳の中で起こる現象の方向性としては、うつ症状と同じなのです。
実際、朝に意欲が特にわかないというのは、うつ病に陥った方に幅広く認められる症状です。
こうした現象が病的ではない範囲で収まれば、単に意欲がわかないということで、病的な段階に進行するとうつ症状というわけです。
だから、程度の差が違うだけで、方向性については同じなのです。
「うつ症状」と聞くと、怖いと思われる方が多いのですが、「うつ症状」で不登校になった方は、むしろ不幸中の幸いだといえます。
なぜなら、この場合は、うつ症状さえ治したら、辛かったはずの登校が、なんの苦もなく普通にできちゃうようになるということだからです。
実際、私のクリニックでは、不登校が治るだけでなく、それをきっかけに成績が急上昇する場合も多いのです。
中には不登校から奮起し、東大に合格されたケースもあります。
では、具体的には不登校をどうやって治療していくのか、クリニックのホームページで詳しく解説しています。
その冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。
不登校になった方、ご家族の方は、必ずホームページを見てください!
https://www.akamon-clinic.com/不登校/
このページの要点は?
✓ 不登校( School Refusal )の本当の原因は、うつ症状である場合が多いので注意してください。
✓ うつ症状を治療することで、苦痛なく前向きな気分で通学が可能になります!
✓ 特に医師・歯科医師になるには、面接をクリアーするため、不登校からの早期脱却が不可欠です!
✓ 退学や通信制高校に転校した人も、うつ症状さえ治せば、再びエリートの人生に返り咲くことができる秘策があります!
✓ 不登校回復プログラム(Medical Program for School Refusal)とは、磁気刺激治療とカウンセリングの組み合わせで、不登校からの早期解決が可能になります!
不登校(School Refusal)の原因はさまざまですが、その背景には、うつ病などメンタル面の不調が隠れている場合が少なくありません。
弊院では、不登校で退学を余儀なくされた生徒が多い通信制高校と連携し、生徒さんの問診と親御様への聞き取り調査を行いました。
そのデータを分析すると、うつ病なのに本人も親もそれに気づかず、対応が後手後手に回ってしまっているケースがとても多いことが明らかになりました。