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受験の心療内科
睡眠時間の危険な罠入試に落ちる脳への悪影響
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今回のテーマは、入試に落ちてしまう受験生が続出する原因となっている、睡眠時間に関する危険な誤解についてです。
「入試に受かるには、睡眠時間を削って勉強しろ!」
「いや、長く寝たほうが入試に有利になる!」
ともに、世間でよく言われることですが、脳医学的にはどっちも間違いです!
最適睡眠時間は個人個人、遺伝子で決まっています!
だから、一律にどうだということ自体が間違っているわけです。
では、自分にとって、最適な睡眠時間はどうやれば見つけ出せるのでしょうか?
私のクリニックでは、脳医学に基づき、受験生の様々な認知機能の分析を行っています。
検査データを見ると、これだけの脳機能を持っていたら超難関校も合格できるはず・・・。
なのに、それまでの受験校と当落を聞いたら、現実には、データから予想される妥当な大学のレベルよりはるかに低い偏差値の大学にも、軒並み落ちてしまっている・・・。
そういう受験生が数多くいます。
このような事態を招く原因として、睡眠時間が間違っている・・・、あるいは睡眠の質が悪い・・・という場合がとても多いのです。
大勢の受験生が、ご自分の遺伝子に合致していない睡眠をとっているわけです。
睡眠について、どこをどう改善したら、志望校への合格を勝ち取れるのか?
受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説します。
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脳医学的には、受験生の最適な睡眠は何時間?
まず、知っていただきたいのが、過不足ない適切な睡眠時間について、多くの受験生やそのご家族が、間違った常識を持っていることです。
「合格するには、睡眠時間を何時間にすればいいのですか?」
これは、クリニックで、受験生や親御さまから、よくいただく質問です。
この答えは、受験生一人ひとりに関して異なります。
短い睡眠時間で十分なショート・スリーパーと呼ばれる人もいる・・・。
反対に、長い睡眠時間が必要なロング・スリーパーと呼ばれる人もいる・・・。
このように、人類全体で脳が求める睡眠時間に関しては、大きなバリエーションがあるのです。
しかも、こうした睡眠の格差は、ほとんどが遺伝子で決まっているんです。
実際、睡眠時間に影響を与える遺伝子が、最近、次々と見つかっていて、論文が多すぎて読みきれないくらいです。
どれくらいの長さを眠ればいいのかは、生まれるよりもっと前の受精卵の段階で、すでにかなりが決まっていることなんです。
よく、「◯◯先輩は、☓☓時間寝て、東大に合格したから、私もそうしよう・・・」などと、成功例をマネしようとする人がいますが、これは、とっても愚かなことです。
遺伝子が違う人の成功例は、少なくとも睡眠の長さについてはまったく参考になりません。
睡眠遺伝子が受験生の性格も変える!
また、睡眠の長さを決める遺伝子の多くが、性格の形成にも影響していることが分かっています。
ですから、ご自分のキャラクターがどのようなタイプなのかということだけでも、必要な睡眠の長さは、ある程度は推定がつきます。
何ごとに対しても、良くも悪くもテキトーに対処するタイプの人、あるいは、どんなことがあっても楽天的に考える能天気なタイプの人は、必要な睡眠時間が短い傾向があります。
いい意味でストレスを受け流すことができるので、日中、脳の神経系がダメージを受けにくいのです。
だから、このタイプの人は睡眠時間も短くて大丈夫なわけです。
ナポレオンはこの典型例です。
一方、対人関係なども含め、何ごとも重く受け止める性格の人は、長い睡眠時間が必要となります。
脳は、日中にいろいろ考えすぎてしまって、何かと疲労してしまいます。
そんな脳をリセットするのに、長い睡眠が求められるのです。
アインシュタインはこの典型例です。
睡眠時間が長いのは損だと思われるかもしれませんが、長い眠りがあったからこそ、アインシュタインは相対性理論が生み出せたわけです。
創造性の高い仕事で大きな業績を上げるには、こちらのタイプが有利だといえます。
あなたは、どちらのタイプでしょうか?
どちらが受験に有利かということもよく聞かれますが、これはとても微妙です。
ロングスリーパーの方が睡眠に長い時間が必要なぶんだけ、勉強にさける時間が減るため、この点については受験には不利に作用します。
さらに、ロングスリーパーの方はストレスにも弱い傾向があり、こちらについてもショートスリーパーの方が有利です。
ただし、肝心の学力については、ロングスリーパーの方が思考力が高くなる傾向があり、トータルで考えると、まあ、どっこいどっこい…というところでしょう。
ただ、これは、あくまでも、そういう傾向が研究で見つかったということであって、必ずしも全ての人が、この法則に当てはまるわけではありません。
そこで私のクリニックでは、脳の働き方を検査することにより、科学的に受験を勝ち抜くためにベストとなる睡眠時間を算出しています。
実際、こうして割り出した睡眠時間に変更することで、脳の働きがよくなり、成績アップに結びついて、合格を勝ち取る受験生が相次いでいます。
逆に言えば、大半の受験生が、睡眠時間がベストの時間からはずれていて、すごく、点数で損をされているわけです。
また、脳への磁気刺激治療によって、脳の働きが改善すると、日中に頭の働きが良くなるだけでなく、夜、寝ている間に睡眠を効率よく 取る能力も高まります。
そのため、より短い時間に深く眠ることができるようになるわけです。
この場合は、浮いた時間を受験勉強に回せるので、ダブルで入試に有利になります。
残念ながら睡眠を軽視する受験生が多く、ほぼ全員、大なり小なり、睡眠のとり方で損をされています。
本日、私のクリニックのホームページに、「入試に受かるベストの睡眠時間とは?」というページを開設しました。
ぜひ、こちらもご一読いただき、睡眠の脳への効果を最大限に引き出して、志望校への合格を勝ち取ってください。
![本郷赤門前クリニックの合格実績](https://stat.ameba.jp/user_images/20230409/10/yoshida-takayoshi/c3/03/j/o0960072015267563091.jpg?caw=800)