声でヤル気を高める脳科学テクニック!【受験専門の心療内科】
吉田たかよしの勉強法講座
今日は、午前中が、教育顧問を拝命した学習塾の「Hamax」のリモート講演会。
そして午後は、希望者の方にリモートでご相談に応じました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
講演の後、5段階評価でアンケートがあったのですが、
「とっても良かった」が66%。
「良かった」が28%。
「普通」が5%。
「あまり良くなかった」がお一人。
「良くなかった」は、ゼロでした。
ありがとうございました。
次は、11月23日(火・祝)の無料講演会(「中高生と保護者向け」と「幼児・小学生の保護者向け」)ですが、さらに良い講演ができるよう、がんばります。
こちらのリモート参加の予約を受付中ですので、ぜひ、お申し込みください。
さて、この講演会で、勉強のやる気を高める脳医学を、2つの講演会で、それぞれの年齢の脳に合わせてどうやればいいのか、多岐にわたる項目についてお話する予定です。
2つの講演会で全く内容が重ならないようにしていますので、お子さんがそれぞれの年齢に該当する場合は、是非、両方受けてください。
そのうち中高生と保護者向けでご紹介する一つが、「自分応援法」です。
その説明で使用するスライドがこちらです。
ぜひ、沖縄のかたは会場へ、それ以外の方はリモートでご参加いただきたいのですが、参加できない方のために、その要旨だけ、簡単にご紹介しておきます。
応援の力について、脳科学の研究が進み、その効果が、かなり詳細にわかってきました。
思い出していただきたいのが、東京オリンピックです。
無観客ではありましたが、そのぶん、普段、練習をともにしている仲間の選手や関係者の応援の声が選手によく届きました。
もうダメだと、誰もが負けを覚悟したときに、応援の声を受けて、息を吹き返して逆転勝利というのが、東京オリンピックでも何度も起きましたね。
「頑張れ!」と応援してもらうと、力が湧いてくるのは、スポーツも受験も同じです。
ただし、受験生の場合、周囲の人の励ましよりも、もっと効果があるのは、自分自身が自分を励ますことです。
特に、勉強のヤル気については、とりわけ高い効果を発揮することがわかっています。
おすすめしたいのは、一問解くごとに「頑張れ」と頭の中で声に出して自分を励ますことです。
脳の側坐核とよばれる部分が刺激を受け、本当に頑張れるようになるという実験結果が得られています。
脳の側坐核への刺激効果は、ほんの数分と、持続時間は長くありません。
でも、心の中で「頑張れ!」とつぶやくぐらいなら、0.5秒で済んでしまいます。
だから、1問ごとにやればいいわけです。
特に小問が連続して攻めてくる大学入学共通テストや私大の入試に有効!
さらに、先程のパネルに書いたことは、すべて研究で効果が実証されてます。
ぜひ、一つ一つを心かけながら自分を応援すると、勉強に大きな結果が出てきます。
ただし、いざ、勉強中に「頑張れ」と自分を応援しようと思っても、それができないという受検生もいます。
あなたは、そうなっていないでしょうか?
なんだか、心がきつい・・・。
めんどくさくて、嫌な気分になる・・・。
無理に「頑張れ」と自分を励ますと、なんだか物哀しい気分になる・・・。
心当たりのある方は、一刻も早く、改善が必要です。
ドーパミンが枯渇し、脳の側坐核が刺激を受けにくい状態になっている可能性が高いのです。
この場合、ドーパミンで側坐核を刺激し、勉強のヤル気を回復させる方法が、合格を勝ち取る上で有効です。
以下の解説を必ずご参照ください。
このページの要点は?
✓ 受験ストレスが脳の機能に障害を与えるため、ヤル気の低下を生み出します!
✓ 勉強のヤル気は、脳の「側坐核(Nucleus accumbens)」という部分が中心になって生み出されます!
✓ ストレスは、脳の「背外側前頭前野(DLPFC)」の機能を低下させることで、ヤル気の喪失を生じさせます!
✓ 「背外側前頭前野」への磁気刺激によって、勉強に対するヤル気の急激な回復を図ります!
ポイント!
受験勉強などのヤル気は、脳の奥深い部分にある「側坐核(Nucleus accumbens)」と呼ばれる部分が中心になって生み出される仕組みになっています。
このため、「側坐核(Nucleus accumbens)」は意欲の中枢と呼ばれることもあります。
試験で良い点数を取ると、ますますヤル気が出てきますね。
そんな経験が、どなたもあると思います。
良いことがあると、A10神経が快感ホルモンと呼ばれるドーパミンを分泌するため、気持ちよくなるわけです。
同時に、A10神経は「側坐核」にもドーパミンを分泌して、活動を活発にしてくれます。
ヤル気がさらに高まるのは、こうして起こる脳の生理的な現象なのです。