入試の失敗はスイーツの過食が原因?糖質依存の脳への作用【受験専門の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

入試の失敗はスイーツの過食が原因?糖質依存の脳への作用【受験専門の心療内科】

 

⇒糖質依存症(Sugar Addiction)」の詳しい解説はこちらから!

 

 

受験の心療内科

 

スイーツの過食で入試に失敗?糖質依存症の脳への作用

 

 

 

 

今回のテーマは、入試に失敗してしまった原因が、実は、スイーツの食べ過ぎだったという受験生が増加しているということです。

 

受験に失敗してしまった受験生の脳の状態を検査し、そのデータをもとにカウンセリングを行うと、本人は気が付いていないことが多いのですが、スイーツとの付き合い方が脳に悪影響を及ぼしているケースがとても多いのです。

 

 

受験生ご本人も、その親御様も、勉強しているときにイライラして集中できない・・・という症状が出てきたら、ぜひ、スイーツが脳に悪影響を与える食べ方になっていないか、ご家庭でもチェックしていただきたいです。

 

そのためのチェックポイントや合格のためのスイーツとの付き合い方について、受験生を専門に診療する心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説します。

 

 

 

 

甘い味覚に依存する糖質依存症(Sugar Addiction)」とは?

 

勉強に集中できないという受験生に問診すると、

「イライラするから、ストレスを癒すために、スイーツをたくさん食べてます!!!」

と答える人が、女子を中心に多くいます。

 

でも、これは、脳科学的に言うと因果関係が逆になっている場合も多いのです。

 

さらに、それが合格を勝ち取る上で、とっても大きな落とし穴になっているケースも少なくありません。

 

ですから、そのメカニズムをよく理解していただきたいです。

 

実は、スイーツを食べることが原因で、その脳に対する悪影響で、勉強に集中することができなくなっているケースが多いんです。

 

また、受験ストレスに負けず、脳が勉強を頑張り続ける意欲を生み出すということも、できなくなってしまうのです。

 

 

甘いスイーツに過剰に依存してしまうメンタルの病気を、糖質依存症(Sugar Addiction)」といいます。

 

そうなっている受験生は、脳機能にも悪影響が及んでおり、受験に大きなマイナスポイントとなってしまいます。

 

 

糖質依存症で入試に落ちる受験生!

 

「だったら、私は大丈夫!」と思った受験生が多いと思いますが、ちょっと待った!!!

 

仮に糖質依存症まで行かなくても、脳がそれに準じた状態になっている受験生は、かなり多いんです。

 

 

実際、プレッシャーが増す入試シーズンに、糖質依存症の症状は、悪化するのが通常ですが、そうでない受験生も、糖質依存症(Sugar Addiction)」の脳の状態に近づいてしまうのです。

 

これによって入試に落ちる残念な受験生が、とても多いという現実が、ここ数年、増加しています。

 

私は心療内科医として、それを目の当たりにしているのです。

 

受験生は、このことを、ぜひ、頭に入れておいて、スイーツと付き合っていただきたいです。

 

 

スイーツには脳へのメリットも!

 

ただし、誤解をしてほしくないのですが、スイーツを食べること自体が脳に良くない…というわけではありません。

 

スイーツを食べることによって、ストレスホルモンのコルチゾールが出にくくなるという研究結果も発表されています。

 

甘いという感覚がもたらす快感と血糖値が上がることによる脳の反応という二つの効果によって、ストレスホルモンが抑えられるのです。

 

つまり、節度のある適切な食べ方をしたら、むしろ受験にプラスになるわけです。

 

スイーツを食べることが良くないのではなく、その食べ方が問題ということです。

 
 

脳に悪影響を与える食べ方の3兆候!

 

では、どのようなスイーツの食べ方がよくないのでしょうか?

 

脳に悪影響を与えるスイーツの食べ方とは、以下のような3つの傾向があることが解明されています。

 

①衝動的にスイーツを食べ、満足感が後に残らなず、その結果食べる量が増えていく…

 

②予定していた回数を超えて繰り返しスイーツを食べ、食べた後に後悔して気分が落ち込む…

 

③我を忘れて食べ続けて、制御しようとするとイライラしてしまう…

 

以上のような食べ方をしている場合、脳は依存状態になっているケースが多いのです。

 

これを依存の危険性を示す3兆候といいます。

 

また、このようにスイーツを食べることに対して依存状態になっていることを、メンタル医学では糖質依存症(Sugar Addiction)」というわけです。

 
 

 

脳内ではA10神経が暴走!

 

では、そのような食べ方をしたら、受験生の脳の中では、いったいどんなことが起こってしまうのか?

 

糖質依存症(Sugar Addiction)」、あるいは、そこまでいかなくても、それに似た状態になると、脳内でA10神経と呼ばれる神経系が暴走して制御できなくなってしまいます。

 

それにより、ドーパミンの快感でオヤツが止められなくなるわけです。

 

これだけでも問題ですが、入試に落ちる最大の要因となってしまうのは、脳がこのような状態になると、同時に、ストレスを乗り越えるストレス耐性が大幅に低下するという現象も起こることです。

 

それによって、ストレスが極限状態まで高まる入試本番で、メンタルが不安定になって、イライラして冷静な判断ができなくなったり、緊張がコントロールできなくて頭が真っ白になってしまうのです。

 

また、「受験うつ」にもなりやすく、実際、「受験うつ」で私のクリニックを受診してくださる方を診察すると、糖質依存症が見つかることが多いのです。

 

 

合格するための「置き換え療法」とは?

 

では、その対策はどうすればいいのか?

 

糖質のとりすぎは、ご自分でも「置き換え療法」という方法で、改善させることができます。

 

 

「置き換え療法」のやり方については、私のクリニックのホームページの「糖質依存症(Sugar Addiction)」のページで詳しく解説しています。

 

冒頭の部分だけ、以下、掲載しておきますが、少しでも思い当たる方はホームページを見てください!

https://www.akamon-clinic.com/糖質依存症(Sugar Addiction)/

 

 



 このページの要点は? 

 

 

 ✓  糖質依存症(Sugar Addiction)とは、甘いスイーツなど糖質を無性に摂取したくなり、自分の意志ではやめられなくなるもので、これにより入試に落ちる受験生が増加しています

 

 ✓  糖質依存症は単なる食べ過ぎではなく、脳内でA10神経が糖質に反応し、快感物質のドーパミンを分泌するために生じる病気です!

 

 ✓  程度は異なりますが、薬物依存症と同様の障害を脳にもたらすため、入試の直前期にメンタルが不安定になり、試験に落ちてしまいます

 

 ✓  WHOが公開している摂取基準を守れば、糖質依存症が予防できます。

 

 ✓  ご自分でも一人で簡単に糖質のとりすぎを改善させられる「置き換え療法」をご紹介します。

 

   

 東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック



糖質依存症(Sugar Addiction)とは、甘いスイーツなど、糖質を中心とした食品や飲料水を無性に摂取したくなって、自分の意志では、やめられなくなるものです。

 

我慢しようとすると、イライラして理性が保てなくなり、一種の禁断症状のようなものが出る場合もあります。

 

 

依存の状態が重大だと病気として扱いますが、その一歩手前の予備軍の人は、女子を中心に、受験生にはかなり多いのが現状です。

 

程度はまったく違いますが、脳の中では、違法薬物の依存症患者と同じような変化が生じていることもわかってきました。

 

 

受験生が「糖質依存症」に陥ると、ストレス耐性が低下するため、大切な入試の直前期にメンタル面が不安定になり、試験に落ちる大きな原因になってしまいます。

 

合格を勝ち取るためには、早期に克服する必要があります。

 

 


受験生は、特に糖質依存症になりやすいので、注意が必要です。

 

受験勉強は楽ではなく、脳内にストレスが蓄積しますが、糖質を摂るとドーパミンの作用でストレスが緩和されます。

 

それを求めて、お腹が空いていなくても、ついつい糖質を摂取したくなるのです。

 

 

社会人の場合、糖質依存症になるキッカケとして多いのは、仕事でストレスを抱えることと、失恋することとです。

 

しかし、受験生の場合は、試験に落ちて糖質依存症になるケースがすごく多いのです。

 

また、模擬テストで悪い点数をとったことをきっかけに糖質依存症になるケースも多く見られます。

 

 

さらに、コロナの感染が広がって以降、我慢が強いられる生活が続くことによる影響で、糖質依存症も、さらに一層、増えていると言われています。

 

 



1日に、どれくらいなら糖質を摂っていいのか、WHOが基準を発表しています・・・

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

https://www.akamon-clinic.com/糖質依存症(Sugar Addiction)/

 

 

 

 
 
 
 
 

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