読解力が低下する受験生の脳の謎 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

読解力が低下する受験生の脳の謎

https://www.akamon-clinic.com/読解力を低下させる受験うつ/

 

 

受験勉強が進まず、苦戦気味の受験生の方に、ご自分の脳の状態を知る上で、ぜひとも、セルフチェックをしていただきたいことがあります。

 

それは、文章がスラスラ頭に入るかどうかということです。

 

 

英語でもや国語でもそうなんですが、一つ一つの文そのものは理解できる・・・。

 

なのに、それがまとまったボリュームの文章になると、文章全体の意味が頭に入っていないということはないでしょうか?

 

 

この場合は、脳の中で思考力の基礎となるワーキングメモリーと呼ばれる機能が低下している場合が多いのです。

 

受験勉強が不調だと感じるようになった場合に、実は、ワーキングメモリーの働きが低下していることが多いのです。

 

 

この場合、とにかく頑張ることで、不調を乗り越えようという精神論は、とっても危険です。

 

多くの場合、脳機能の悪化は、それによってさらに深まるからです。

 

 

また、勉強のヤル気のチェックも重要です。

 

 

①やる気が出ない ⇒ 意欲の中枢が機能低下

 

②文章が頭に入らない ⇒ ワーキングメモリーの低下

 

受験生の脳で、この①と②が重なった場合、「受験うつ」である場合が少なくないのです。

 

 

そのような場合、合格を勝ち取るのは、脳機能を回復させることが必要です。

 

必心当たりのある方は、以下の「読解力を低下させる受験うつ」の解説記事をぜひ、ご一読ください。

 

 

 



 

 

 このページの要点は? 

 英語や国語など、文章の読み取りが困難になった場合、「受験うつ」などの脳機能の低下が起きている危険があります。(Reading Comprehension Skills)

 

   脳科学で「心の黒板」と呼ばれているワーキングメモリー(Working memory)の機能が脳内で悪化すると、文章を読み取って理解する能力が低下します。

 

   うつ症状により、脳内の扁桃体(Amygdala)が過剰に刺激を受けると、その悪影響でワーキングメモリーの機能が低下します。

 

  チェックポイントは、「スラスラと読めない」、「同じ部分を何度も読み返す」、「読むスピードが低下する」、「読み終えても内容が頭に残っていない」という症状です。

 

   決して学力そのものが低下したわけではないので、ワーキングメモリーを回復させることで、再びスラスラと読み取れるようになります。

 

  

東京大学本郷キャンパス赤門正面 本郷赤門前クリニック

 
 
 

文章の読み取りが下手になる原因は受験うつ!

 


それまでスラスラ読めていた英語の文章が、急に読み取れなくなってしてしまう・・・。

 

もし、そんな症状が起きたら、受験うつを中心とした脳機能の障害が原因になっている可能性が高いので注意してください。

 

 

もちろん、英語だけでなく、現代文や古文漢文など、文章の読み取りが苦手になるというのは、国語で起こる場合もあります。

 

中には、問題文の文章量が多い化学や生物といった理系科目で生じることもあります。

 

 

私達は普段、意識することはありませんが、長い文章を読み取るとき、ワーキングメモリー(Working memory)など、脳の高度な機能を活用しています。

 

 

 

 

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「読解力を低下させる受験うつ」