母親の期待で受験に失敗する受験生のメンタル危機とは? | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

母親の期待で受験に失敗する受験生のメンタル危機とは?

吉田たかよしの勉強法講座

⇒ 「母原性受験ストレス」の解説はこちらから!

 

大学入学共通テストまで、あと1ヶ月ほどと、いよいよ受験勉強も最終段階ですが、この時期に受験生が急激にスランプに陥るケースが急増します。

 

その大きな要因になっているのが、「母原性受験ストレス(Maternal exam stress)」。

 

簡単に言うと、受験生が母親から受けるストレスです。

 

 

単に、「親がウザい・・・」というくらいのことなら笑って済ませれますが、母原性受験ストレスで入試に落ちる受験生が急増しているので、話は深刻です。

 

特に、多くの高校が今の時期に最後の定期テストを終わらせ、登校せず自宅で受験勉強する機会が増えてきます。

 

なので、どうしても、受験生と母親が顔を合わせるようになります。

 

それによって、親子の心理的な負担もより増加してしまい、受験生の脳に母原性受験ストレスが重くのしかかるわけです。

 

 

「子どもを叱ったりしない!」

 

「無理やり勉強させることもない!」

 

だから大丈夫だと思っているお母様も多いと思います。

 

でも、こういったケースでも、今どきの世代のデリケートな受験生の脳には、「母原性受験ストレス」が大きな負担をかけるのです。

 

何が、受験生のストレスになるのか?

 

それは、母親の期待なのです。

 

 

我が子の受験に親が期待をかけること自体は良いことで、決して悪いことではありません。

 

でも、その期待の中に、親自身のプライドや世間体を取り繕いたい心理が、本人が気が付かないうちに、紛れ込んでいることが多いのです。

 

それを、お子さんは無意識のうちに感じ取ります。

 

これによって脳の中で「母原性受験ストレス(Maternal exam stress)」が増幅し、場合によっては受験うつになってしまうのです。

 

お子さんが、親に対して、「うるさい!」、「放っておいてくれ!」という場合、単なる暴言ではなく、その背後にこうしたメンタル面の問題が潜んでいる場合がとても多いのです。

 

 

ただし、多くの場合、親子ともに、脳内の無意識の領域で生じる現象なので、母親も無自覚、受験生の子どもも無自覚のうちに、こうした悲劇の化学反応を起こして、受験うつに陥ってしまいます。

 

この場合は、これから入試の当日にむけてメンタルの不安定さが、谷底に転げ落ちるように悪化する危

険性があります。

 

合格をつかみ取るには、入試直前の今すぐ、脳をリセットしておく必要があるのです。

 

 

母親が声をかけたとき、受験生から「うるさい!」、「放っておいてくれ!」という返事が返ってきたら、母原性受験ストレスのSOSサインです。

 

その言葉を真に受けて、本当に受験生のわが子を放っておいたら、入試に落ちてしまうだけです。

 

また、親に放っておいてもらったら入試に受かるわけではないということは、イライラしている受験生の方にも、よく知っておいていただきたいです。

 

合格を勝ち取るために、まずは、脳の中で起こっていることが何か、親子ともに、よく理解しておくことが不可欠です。

 

ぜひ、「母原性受験ストレス」について、以下の解説記事もご一読ください!

 

https://www.akamon-clinic.com/母原性受験ストレス/

 

 



 
 

 このページの要点は? 

 

 ✓  母親が子どもの受験ストレスを悪化させる症例(Maternal exam stress)が増加しています!

 

 ✓  親の虚栄心や空虚な期待感が、お子さんの受験ストレスを生み出す原因になっています!

 

 ✓  「うるさい!」「ほっといてくれ!」と受験生が口にするようになった場合は、親が生み出す受験ストレスのSOSサインだと捉えるべきです!

 

 ✓  「ほっといてくれ!」と言われたからといって、その言葉の通りに子どもをほうっておくと、「受験うつ」に進行する危険があるので、適切な対応とは言えません!

 

 ✓  まずは、親自身がメンタル面における安定を取り戻した上で、メンタル医学に基づいた方法で子どもを支えてあげましょう!

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック 


 
 

 ポイント! 

受験ストレスの本当の原因が母親であるケースが増加しています!


わが子が受験ストレスによって成績を急降下させた場合、ご両親、とりわけお母様は、心配でいたたまれない気分になるものです。

 

しかし、こうしたケースについて私が親子カウンセリングを行うと、実は、“母親自身”が、お子さんの受験ストレスの原因になっている場合が、とても多いことに気づきます。

 

これが、母親由来の受験ストレス(Maternal exam stress)です。

子どもを志望校に合格させるために、母親が良かれと思ってやっていることが、逆に足を引っ張ってしまっていという、なんとも皮肉なことが現実に起きているのです。

 

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

 

「母原性受験ストレス」