深田恭子さんの病が受験生に増加
深田恭子さんが適応障害のため、出演予定だった連続ドラマを降板し、当面、芸能活動を休止すると、所属事務所のホリプロが発表しました。
適応障害は、就職や新入学替えなどで環境が変わり、それに適応できなくて悪性のストレスがたまり、それによって、気分の落ち込みや不安、イライラ、焦りといったネガティブな感情に苦しむものです。
実は、適応障害は、受験生の方にも、すごく多いんです。
新入学ではないのに、どうしてなるのか?
それは、受験勉強という新たな環境に適応できないためです。
私のクリニックには、東大を目指す人だけが入学を許される超エリート塾に入って、その環境に適応できず、適応障害になって、成績が急降下したり、勉強する意欲が急減したという受験生が、毎年、すごい数、ご来院されます。
よく、うつ病と、どこが違うのですかと、質問を受けます。
精神的なストレスで発病するという点では共通しているし、症状も似ている点が多いです。
でも、適応障害は、原因となるストレスに明確に反応し、症状が出るという点が、うつ病とは違います。
たとえば、学校のクラス替えのストレスで適応障害になる場合は、ストレスにさらされると、すぐに発症します。
1ヶ月以内に発症するというのが、適応障害の診断の基準なんです。
また、学校に行かなくてもいい週末は、わりあい元気で、ゲームなど趣味を楽しむことができる場合も多いんです。
一方、うつ病の場合は、憂鬱な気分や意欲の低下が、ずっと続くことが多いです。
ただ、追跡調査をしたら、適応障害になった人のうち、4割の人が、後から、うつ病に診断名が変えられているんです。
これは、途中からうつ病に移行するということもあるし、実は当初からうつ病だったということもあります。
見極めが難しい場合もあるんです。
受験生の場合は、いずれの場合も、脳と心にダメージを与える悪性のストレスが原因です。
症状を見逃さないために、私のクリニックのホームページで、自己診断できるセルフチェックシートを掲載しています。
「受験うつ」のほか、受験生の適応障害もチェックできます。
ページの冒頭だけ、こちらのブログでも、以下、掲載しておきます。
https://www.akamon-clinic.com/受験ストレスの症状/
このページの要点は?
✓ 受験生に急増している「悪性ストレス」を見落とすと、勉強するほど逆に成績は低下してしまうという危険な症状が現れます!
✓ このページに掲載している「受験ストレス・セルフチェック」で、現在の症状を分析しましょう!
✓ チェック項目の中で該当する項目の数により、重症度が判定できるようになっています!
✓ 合格の方程式を解説します! ⇒ 「メンタル面の安定」+「脳機能のアップ」=合格!
✓ あなたの重症度や脳のタイプにピッタリ合った、受験ストレスの早期解決、早期合格の方法を解説します!
ただし、ストレスに対して、多くの方が誤解していることがあります。
多くの方は、脳にとってストレスが、すべて悪いものだと思われているようですが、それは間違いです。
集中力や記憶力など、脳機能を高めてくれるストレスもあります。
大切なのは、合格に導いてくれる「良性のストレス」と、「受験うつ」の徴候である「悪性のストレス」を見極めることです。
これについて、誰でも簡単に自己分析できる問診票を掲載しました。
それが、「受験ストレス・セルフチェックシート」です。
(Self-Rating-Questionnaire for Exam Depression)
受験生の方は、必ず、定期的にセルフチェックしてください。(以下に掲載)
これは、受験生の「コロナうつ」にも対応しています。
症状の解説や対処法についても解説記事を掲載していますので、該当する項目があれば、クリックしてください。
「ストレスは良くないものだが、受験生なのだから仕方がない・・・」
あなたは、そう思っていませんか?
これは、2つの意味で間違っています。
「受験ストレス」の中には、むしろ合格に結びつく良性のストレスもあるのです。
その一方で、記憶の中枢である海馬に重大なダメージを与えることで、深刻な得点能力の低下につながる危険な悪性のストレスも少なくありません。
この場合は、脳機能医学に基づく緊急の対処が必要です。
手遅れになると、脳に取り返しのつかない機能低下をもたらしてしまうからです。
「受験ストレス」を甘く見ず、まずは、危険なストレスが生み出す症状に気づくことが、合格への第一歩です。
以下に掲載している受験ストレス・セルフチェックシートで、現在の状態を確認して下さい。
こちらの項目は、すべて、不合格になる「悪性のストレス」を示唆する症状です。
その上で、症状に合わせて、受験勉強の方法を脳機能の現状にあった形で、ただちに改善しなければなりません。
東邦大学式抑うつ尺度(SRQ-D:Self-Rating-Questionnaire for Depression)をもとに、受験生の実情に合わせて日本メンタルヘルス研究センター(受験うつエグゼブティブフェロー 吉田たかよし)が改訂しました。
いずれの項目も、合格のためには医学的な対処が必要です。
放置しておくと、その分だけ、不合格になるリスクが高まります。
また、「受験うつ」に陥っている危険性も懸念され、この場合は、受験ストレスを緩和し合格を勝ち取るためには、磁気刺激治療などの医療的な専門の措置が必要となります。
まずは、受験に特化した光トポグラフィー検査など、受験に必要な脳機能に関する専門の検査をお受けになることをおすすめします。
受験生の脳内の各領域で受験ストレスがどのような影響を与えているのかを科学的に明確にするだけで、受験勉強の方法を見直すこともできます。
また、「コロナうつ」についても、この検査をお受けになることをおすすめします。