寝過ぎで入試に落ちる脳の劣化現象とは?【受験専門の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

寝過ぎで入試に落ちる脳の劣化現象とは?【受験専門の心療内科】

 

 

受験の心療内科

 

受験生は注意!寝過ぎで入試に落ちる脳の劣化現象とは?

 

 

 

 

休日だからといって、ダラダラと朝寝坊している人は要注意です。

 

今回のテーマは、長時間、寝過ぎてしまったことによって脳に劣化現象が起き、それによって頭の働きが悪くなって入試に落ちてしまうという受験生が増加しているということです。

 

その原因となっているのが、「受験睡眠障害(Exam Somnipathy)」です。

 

 

受験睡眠障害は、なぜ起きるのか?

 

どうすれば予防できるのか?

 

わかりやすく解説するとともに、自宅でご自分ひとりで簡単にできる、その対策についてもご紹介いたします。

 

最後までお読みいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

遺伝子に合致した最適睡眠時間とは?

 

身体にとっても脳にとっても、睡眠はとても重要なものです。

 

ただし、ただ単に長く眠ればいいというものではありません。

 

 

必要な睡眠の長さについては、かなりが一人ひとりが持っている遺伝子によって決まっています。

 

つまり、自分の脳にぴったり合致した最適睡眠時間は、一人ひとり異なるということです。

 

睡眠が不足してしまって入試に落ちてしまう受験生が多い一方で、睡眠時間が長くなってしまったがために、入試に落ちてしまう受験生も大勢いるということを、よく理解していただく必要があります。

 

 

浪人してしまった理由は過眠!

 

残念ながら現役のときは入試に失敗して浪人が決まり、今回こそは必ず志望校に合格したい…ということで、私のクリニックに訪れる受験生が大勢いらっしゃいます。

 

そのような場合に、まず、どうして前回の受験で落ちてしまったのか、その分析から始めます。

 

専門の検査とともに問診も行うわけですが、落ちた受験生ご本人としては、睡眠時間が長くなったために、受験勉強の時間が減って落ちてしまったと認識している場合も少なくありません。

 

確かに、長くなった睡眠に時間を取られて、勉強時間が減るのも問題ではありますが、過眠が本当に怖いのは、そんな程度のことではありません。

 

 

「受験睡眠障害」で試験中の集中力が低下!

 

睡眠障害というと、眠れない病気だと思っている人が多いのですが、過眠も睡眠障害の重要な症状です。

 

特に、受験生の脳を蝕む「受験睡眠障害(Exam Somnipathy)」には、過眠も多いのが特徴なんです。

 

 

受験生にとって最大の場合は、これによって脳の働き自体が劣化してしまうので、問題を解く精度が大幅に低下してしまうことです。

 

ものすごく大雑把に言うと、頭が悪くなってしまうわけです。

 

 

しかも、さらに受験生にとって怖いのは、ここ一番という最も大事なときほど、脳はそれに見合った集中力を実現できず、より脳の働きが低下する傾向があることです。

 

つまり、最も肝心な入試の真っ最中に、とりわけ問題が解けなくなるという、受験生にとっては、なんとも困ったタイプの脳の劣化を起こしてしまうことが多いという特徴があるわけです。

 

これでは、偏差値の高い大学に合格できるはずはありません。

 
 

寝過ぎで勉強の切り替えができなくなる!

 

では、寝過ぎると、どうして脳にこのようなことが起こるのでしょうか?

 

最大の原因は、過眠によって、脳がしっかり勉強に集中するオンの状態と、脳に休息を与えてリフレッシュさせるオフの時間の切り替えをスムーズに行うことができなくなることです。

 

その結果、夜は長時間、ダラダラと寝続け、その裏返しで、日中はダラダラと起きている・・・。

 

いわば、勉強しているときも、脳の中は、半分は寝ているような、ボケっとした状態が続いてしまうわけです。

 

これでは、勉強が進むはずはありません。

 

 

入試の本番に破綻する過眠のトラブル!

 

さらに怖いのは、脳内でオンとオフの切り替えが上手くできなくなると、究極のオンの状態にしなければならない入試の本番でも、半分、寝たままのような、能力の低い状態のまま試験を受けるはめになってしまうことです。

 

これでは、合格を勝ち取るためには決定的に不利になってしまいます。

 

特に、コロナ感染が広がって以降は、学校の休校などもあり、睡眠リズムが壊れてしまって、このような状態になってしまう受験生が激増しているわけです。

 

 

週末も含めて睡眠のリズムを回復すること!

 

では、こうした状態から脱し志望校に合格するには、具体的にはどうしたらよいのでしょうか。

 

最も大事なのは、睡眠の適切なリズムを確立し、脳にオンの時間とオフの時間をはっきりと記憶させることです。

 

これによって、日中は脳がしっかりと オン の状態になるので、集中力を高めて勉強することができます。

 

また、夜は脳が完全にオフの状態になるので、深い睡眠を集中的にとることができるわけです。

 

そのために、週末もウィークデーと同じ時間に寝て、同じ時間に起きる必要があります。

 

 

光を目に入れながら朝食をよく噛むこと!

 

さらに、起きたらすぐにベランダに出て、目に光を入れ、同時に体を動かしましょう。

 

朝食も、脳をオンの状態に切りかえるのに重要です。

 

しっかりよく噛んで食べるということが必要です。

 

流動食だけではダメ。

 

簡単に食べられるパンも、望ましくはありません。

 

ご飯をしっかり噛んで、脳を刺激しましょう。

 

 

また、話すということも、脳をオンの状態に切り替える上で大事です。

 

家族と一緒に朝食をとって、しっかりと会話をしましょう。

 

 

寝る2時間前からヤルべきこととは?

 

これは基本中の基本ですが、夜は寝る前の2時間は、スマホもテレビもパソコンも、電子機器を使用すると睡眠の質を悪くしてしまうので控えるべきです。

 

また、寝る前に軽くストレッチをしておくと、睡眠の質が良くなり、過眠を防ぐのに役立ちます。

 

 

さらに、ベッドに入ってから寝落ちするまでにやっていただきたのが、イメージトレーニングです。

 

ベッドで横になりながら、合格した後の楽しい大学生活の様子を頭の中で具体的に映像化しながら思い浮かべることです。

 

これによって受験ストレスが緩和するため、時間効率の良い深い睡眠が得られます。

 

実際、イメージトレーニングの最中に眠くなってくるので、そのまま値落ちすればいいわけです。

 

 

以上の対策をとっていただくと、脳にストレスがかかっていない一般の中高生だと、大半の人がそれだけで回復し、脳にストレスがかかっている受験生の場合であっても大幅な効果が見られます。

 

ぜひ、今晩から実践してください。

 

「受験睡眠障害(Exam Somnipathy)」とは?

 

ただし、「受験睡眠障害(Exam Somnipathy)」に陥っている場合は、こうした対策だけでは完全な回復は見込めず、専門の治療が必要です。

 

この場合は、単に脳の不調で成績が伸び悩んでいただけのことで、本当は地頭がよく、脳の状態が回復すれば一気に成績が上がって、想定していた志望校よりさらに難関校に合格できるというのもよくあることです。

 

ご自分の状態から目を背けるというのは、とても損をすることです。

 

ぜひ、私のクリニックのホームページの中の「受験睡眠障害」の項目をご覧頂き、早期に改善させてください。

 

以下、一部をご紹介します。

 



 【このページの要点】

・不眠や過眠(Somnipathy)は、受験ストレスによる脳の異常を伝えるSOSサインです!

 

・睡眠にトラブルを抱える脳は、勉強中の集中力が低下し、休憩中の疲労の回復もできないため、ダブルで不合格になります!

 

不眠と過眠のおかげで脳機能の異常を早期に発見し、志望校に合格に役立てられた受験生もいます!

 

・環境と勉強法の見直しで、受験生の不眠や過眠Somnipathyは治せます!

 

・薬を使わず、最短2週間で改善させる最新治療を解説します!

 

 

 



夜、疲れがたまっているのに、ベッドで横になっても眠れない・・・。

朝、気力を振り絞っても、ベッドから起き上がることができない・・・。

あなたは、こうした睡眠の悩みに苦しんでいませんか?

 

こうした睡眠に関するトラブルを放置してはいけません。

心地よい睡眠を取れないこと自体、つらいことです。

ただし、それ以上に問題なのは、受験ストレスに起因した脳機能の低下が潜んでいる場合が多いのです。

 

 

夜、ベッドに横になったら眠りにつく・・・。

朝が来たら、自然に目が覚める・・・。

これは、脳の視床下部(hypothalamus)という部分の機能によってもたらされる現象なのです。 

逆に言えば、睡眠に関する何らかのトラブルが生じた場合、視床下部が機能不全を起こしている可能性が高いということです。

 

受験生にとって、特にダメージが大きいのは、集中して勉強するオンの状態と、休憩中にリラックスして脳を回復させるオフ状態への切り替えが、上手くいかなくなることです。

勉強しているときに、脳機能をオンの状態にできないと、勉強の効率は大幅に低下してしまいます。

一方、休憩中にしっかりオフにできないと、脳は疲弊し、「受験うつ」などのストレス性の機能障害を起こしてしまいます。

 

受験にとって、脳のオンとオフを明確に切り替えることは、合格を勝ち取る上で、とても重要なことなのです。

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック



睡眠のトラブルを抱えた脳は、なぜ、オンとオフの切り替えができないのでしょうか。

 

1日24時間のスパンで見た場合、大雑把にいうと、起きている時間がオン、寝ている時間がオフです。

つまり、睡眠障害は、いずれのタイプも、24時間レベルで見た場合に、脳機能のオンとオフの切り替えが、うまく働いていないということなのです。

 

脳の視床下部は、こうした24時間レベルの切り替えに仕組みとよく似た機能を利用して、勉強中の集中と、休憩中のリラックス状態を作り上げています。

だから、睡眠と覚醒の切り替えがうまくいかない脳は、勉強と休憩の切り替えもうまくいかない場合が大半なのです。

 

つまり、不眠も過眠も、睡眠のトラブル自体が受験にマイナスになる上に、勉強中の集中力や休憩中の脳の回復にも問題をはらんでいるため、ダブルで不合格へと追いやってしまうわけです。

 

 

 

 
 

吉田たかよし院長のおすすめ記事

 
 
 


 




 

 

本郷赤門前クリニックの合格実績