スマホ依存で入試に合格できる3分間ルールの脳科学【心療内科】
吉田たかよしの受験の脳科学
⇒「スマホうつ病・スマホ依存症(Smartphone addiction)」はこちらから!
今日のテーマは、スマホ依存の受験生が、スマホを使い続けても入試で合格できるという、脳科学の研究を応用した裏技です。
入試の日程が刻々と近づいてくるこの時期、本来ならスマホなんて見ている暇はないはずなのに、ついついスマホを見てしまうというスマホ依存の受験生は多いはずです。
もちろん、強い意志でスマホを見るのをやめることができれば理想的ですが、受験ストレスでいっぱいいっぱいのメンタル状態になっている受験生は、それができないという一面も確かにあります。
そこで、今日ご紹介する方法で、スマホの脳へのダメージを最小限にとどめながら、スマホを見ることによる気分転換の効果だけを脳に与えるということをしていただきたいのです。
この方法を使いこなすために、まず、受験生の方が知っておくべきことは、スマホをダラダラと見るのが、単に時間の浪費だけではなく、脳にとても危険な悪影響を与える効果があるということです。
「受験勉強のストレス」と「スマホをダラダラ見る」という組み合わせで、脳疲労症候群になりやすいことがわかってきたんです。
実は、学力が高いのに、これで入試に落ちる人が増加しているんです。
なんだか、勉強の意欲がわかなくなった・・・という受験生の方は、すでに、この状態に陥っている危険性があります。
受験勉強は、脳と心の両面に、ストレスをかけます。
心の面でいうと、受験勉強のストレスが、楽しいスマホのコンテンツを楽しむことで、癒やされた感覚になります。
でも、脳は、電子機器を通してた情報の処理なので、この場合も疲労しているんです。
受験勉強で疲労し、休憩時間にさらに疲労・・・。
こうして脳疲労症候群になってしまうんです。
一方で、スマホは心が癒やされる効果が強力なのは事実です。
だから、受験生もついついスマホを見てしまうわけですが、心が癒やされるプラスの効果と、脳疲労症候群を誘発するマイナスの効果を天秤にかけた場合に、最適解はどこにあるのか?
もちろん個人差はありますが、実験データをみると、最適解は、一回のスマホの使用がだいたい3分ぐらいです。
スマホの心を癒やす効果は強いので、たった3分くらいのわずかな時間でも、ある程度の水準に達するというデータになっています。
当然、5分、10分と、使用時間がさらに長くなるにしたがって、心を癒す効果も大きくなりますが、5分を超えると早くも脳疲労症候群を誘発する悪い効果も出てきます。
つまり、一回あたりの使用を3分くらいに制限すれば、心に対するプラスの効果だけが得られて、脳に対するマイナスの効果がほとんど出ないという受験生にとっての最適解になるわけです。
これを踏まえ、勉強の合間の休憩時間になったら、まず、スマホのタイマーを3分にセットし、その後に、インスタを見たり、ツイッターを読んだり、芸能ニュースやスポーツニュースをチェックしたりしましょう。
そして、タイマーのアラームが鳴ったら、そこでスマホは終了。
さらに、その直後、緑の木や草などの植物を見れば、デジタルデトックスの効果が現れ、スマホの脳への悪影響をさらに摘み取ってくれます。
周りに植物がなければ、窓から空を見上げても、それに類似した効果が現れるということも解明されています。
特に、雲のフワフワっとした曲線を見るのがデジタルデトックス効果が高いということもわかっています。
スマホをたった3分で楽しめるわけがないと思った人もいるかもしれませんが、慣れてくると、それなりに楽しめるのが実感できるようになります。
数回、試してみると、だんだん、短時間で楽しむコツがつかめてきます。
また、3分間限定で集中してスマホを使うと、脳がスマホの刺激に敏感になってきて、かなり効率よくリラックスできるようになるのです。
実は、私自身もこの方法を実践している一人で、スマホとすごく良い関係を築けています。
ただし、3分たってアラームが鳴っても、衝動に負けてスマホを使い続けてしまうという受験生は、すでにスマホ依存症になりかけている段階です。
放置していると、再起不能になって入試に落ちてしまいます。
まずは、どの程度、危険な状態になっているかどうか、ぜひ、セルフチェックをしていただきたいんです。
私のクリニックのホームページの「スマホうつ病・スマホ依存症(Smartphone addiction)」のページをご覧いただきたいのですが、
まずは、以下の要旨の項目を、ざっと目を通していただければと思います。
このページの要点は?
✓ スマホ依存(Smartphone addiction)の受験生は、95%の方が脳の働きの不調も同時に抱えています!
✓ スマホ依存と脳の働きの不調は、それぞれが原因と結果となり、悪循環を起こすことで受験生活は泥沼化します!
✓ 最も怖いのがスマホうつ病(Smartphone depression)に移行することです。その代表的な症状である「9項目」を掲載していますので、セルフチェックをしてください!
✓ 親や先生が精神論を振りかざすと、子どものスマホ依存は逆に悪化してしまうので危険です!
✓ 最先端の「スマホうつ病」に対する専門の治療プログラムで、早期の脱却と志望校への合格が期待できます。
長時間、スマートフォンを使ってしまう「スマートホン依存症(Smartphone addiction)」が、若い世代を中心に激増しています。
見逃してはいけないのは、単に時間を無駄遣いしてしまうだけでなく、脳機能やメンタル面の不調を悪化させている場合が極めて多いということです。
スマホ依存の陰に脳の働きに関わるストレス性の不調が潜んでいないか、必ず、しっかりチェックしていただきたいのです。
このページでご紹介する9項目のセルフチェックを、必ず、行ってください!