受験の燃え尽き症候群!入試の失敗体験を脳に固定化させない方法とは? | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験の燃え尽き症候群!入試の失敗体験を脳に固定化させない方法とは?

⇒ 「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」の専門的な解説はこちらから!

 

 

 

受験の心療内科

 

受験の燃え尽き症候群2週間で脳に固定

 

 

 

 

今日のテーマは、受験による燃え尽き症候群が、わずか2週間ほどで脳に固定されてしまうということです。

 

入試が終わり、無気力に襲われている受験生や、気づいたら一日中、スマホばかり見ているという受験生は、すでに受験による燃え尽き症候群に陥っている危険性があります。

 

 

受験の燃え尽き症候群は、入試に合格した場合でも起きますが、やはり、第一志望の学校に合格できなかった場合は、特に罹患しやすいです。

 

多くのご家庭では、入試が終わった直後だから仕方がない・・・、しばらくたった意欲も回復してくるだろうと思っているケースが多いようですが、無気力が脳内で固定されると、なかなか回復できなくなってしまうというのが、受験の燃え尽き症候群の怖いところです。

 

 

燃え尽き症候群によって、受験生の脳はどうなってしまっているのか・・・。

 

また、回復して立ち直るためにはどうしたらよいのか・・・。

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説します。

 

 

受験うつ~どう克服し、合格をつかむか~ (光文社新書)(電子版)

 

ストレスが増える受験期に、突然うつ症状を発症する人が急増している。うつで人生を狂わさないために、受験生本人や家族ができることは何か。受験生専門外来のがストレス管理や効率の良い勉強法を解説する。

 

 

受験の燃え尽き症候群は入試直後の今が大事!

 

共通テスト、私立大学の入試、そして国公立大学二次試験の前期日程と、一連の大学入試が概ね終わりました。

今、虚脱感に襲われている受験生が多いと思います。

 

 

試験が終わったら、張り詰めていた緊張が解け、きっと楽しい日々が来ると思っていたはずなのに・・・。

 

何に対しても意欲がわかない人、心がふさぎ込んでいる人、気力がわかない人は、受験無気力症候群に陥っているかもしれません。

 

注意が必要です。

 

 

実は、意外にも、合格した場合であっても受験燃え尽き症候群になる人は少なくないのですが、やはり、多いのは落ちてしまった場合です。

 

受験生本人もご家族も、落ちてしまったのだから、しばらくは自宅に引きこもっているのも、仕方がないだろうと思いがちです。

 

 

でも、受験生を専門に診療している心療内科医として、私は声を大にして言いたいです。

 

受験生の脳にとって、こういう状態を続けることは、とっても危険なことなんです。

 

 

 

タイムリミットは2週間

 

受験燃え尽き症候群は、かなり短期間に脳の状態が固定化されやすいということがわかってきました。

 

タイムリミットは、わずか2週間ほどだというデータも出ています。

 

 

いったい、脳の中ではどのような現象が起こっているのか?

 

2週間、クヨクヨしていたら、ネガティブな感情は、脳内にある扁桃体という部分に刷り込まれて固定化されていきます。

 

エピソードの記憶は脳の中の海馬というところが中心となって行われますが、感情についての記憶は、扁桃体で全く別のルートで行われるのです。

 

そうすると、立ち直って再チャレンジしようとしたときに、扁桃体に記憶されているネガティブな感情を生み出すプログラムが自動的に発動してしまうのです。

 

 

そうすると、将来、前向きに頑張らなければならない状況になっても、

 

「どうせ頑張ってもダメなんだ・・・」

 

「頑張って努力した結果、失敗したら、心に痛みが残るだけだ・・・」

 

「だったら、初めから何も頑張らずにおこう・・・」

 

そのようなネガティブな行動選択を促す感情が脳内で自動的に湧き上がってくるのです。

 

こうして、何も努力をしない行動様式が脳に固定化されてしまうわけです。

 

「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、受験燃え尽き症候群は、「心が冷え切った今こそ温めろ」といったところでしょうか。

 

 

次の入試でも失敗を繰り返す!

 

受験生が脳がこのような状態になることで、多くの方に共通して起こる弊害は、来年以降の入試に対しても、受験勉強を粘り強く頑張るということができなくなるということです。

 

また、心の奥底に受験に対する恐怖心を植え付けることになり、入試の本試験の真っ最中にプレッシャーで頭が真っ白になるという「受験恐怖症」の症状も起きやすくなってしまいます。

 

 

これだけでも、受験生の人生には大きなダメージとなりますが、本当に怖い悪影響は、むしろその後です。

 

実は今、こうした脳への影響が大きな社会問題を生み出す原因ともなっています。

 

20代、30代、40代、50代と、延々と引きこもり生活を続ける人が増加し、社会問題になっていますが、その中には、元を正せば受験燃え尽き症候群という場合も含まれているのです。

 

 

このような悲劇を起こさないためにも、入試に落ちた直後、つまり今がとても大事です。

 

できるだけ時間をおかずに、心を回復させる取り組みを、是非、躊躇することなく始めていただきたいのです

 

症状が軽い場合は、こちらに、ご自宅でご自分一人でできる対処の方法を解説していますので、ご視聴ください。

 

 

また、こちらの動画も参考になります。

 

 

 

ただし、受験燃え尽き症候群は、対処を誤ると一生を棒に振りかねない危険な心の病です。

 

ぜひ、私のクリニックのホームページで掲載している、「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」のページで、医学的に適切な対処の仕方と、復活して合格をつかむための脳科学的な方法を知っておいていただきたいと思います。

 

冒頭だけ、こちらのブログでも、以下、掲載しておきます。

 

興味のある方は、ホームページを見てください!

https://www.akamon-clinic.com/受験の燃え尽き症候群/



 

 このページの要点は? 

 

 ✓  燃え尽き症候群とは、アメリカの精神科医、ハーバート・フロイデンバーガー(Herbert J. Freudenberger)が提唱したもので、一種の心因性うつ病とも捉えられえています!

 

 ✓  頑張って受けた模擬テストの後に、勉強へのヤル気が急にわかなくなってしまった場合、「受験燃え尽き症候群」の危険性があります!

 

 ✓  脳内で、合格したいという意欲の枯渇や消耗(Emotional Exhaustion)が起きるのが特徴です!

 

 ✓  受験生が親へ暴言を吐くようになったら、これはメンタル医学で「冷淡な態度(Depersonalization)」と呼ばれる重要な兆候で、「受験燃え尽き症候群」のSOSサインかもしれません。

 

 ✓  受験に特化した光トポグラフィー検査などによって脳機能の状態を詳しく調べることで、早期の回復と志望校への合格が可能になります!

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック

 

 ポイント! 


それまで、真面目にコツコツと勉強してきたのに、ある日を境に、急にヤル気がわかなくなってしまう・・・。

気がついたら、受験勉強は進んでいらず、一日じゅう、スマホばかり見ていた・・・。

 

そんな異変が起きたら、受験ストレスによる燃え尽き症候群(Exam burn-out syndrome)の可能性があります!

 

早期に脳機能に何が起こっているのか正しく理解し、適切な対処を施すことが必要です。

これを怠ると、合格を勝ち取れないだけでなく、本格的な「受験うつ」に移行し、志望校への合格は絶望的になってしまいます。

さらに、意欲はいつまでたっても回復せず、成人後も仕事につかずに引きこもりになるなど、将来に禍根を残すことにもなってしまうのです。

 

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

 

 

「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」

 
 
 

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