受験生必見!成績を下げる「脳のマンネリ化現象」の防ぎ方!【心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験生必見!成績を下げる「脳のマンネリ化現象」の防ぎ方!【心療内科】

 

 

 

受験の心療内科

 

成績が下がる脳のマンネリ化現象意欲を回復させ合格できる方法

 

 

 

 

今回のコラムでは、入試に落ちてしまった原因が「脳のマンネリ化現象」にあるという受験生が、最近、特に増加しており、その対策と予防法をご紹介します。 

 

 

頭は悪くない・・・。
 
コツコツと真面目に勉強してきた・・・。
 
なのに、入試に落ちた!!!
 
あるいは、模擬試験をういけたら、とても残念な点数になってしまった!!!
 
そんな受験生の脳を、専門の装置を使って分析すると、「脳のマンネリ化現象」がとても多いのです。
 
 
「脳のマンネリ化現象」とはどのようなものなのか?
 
そうすれば防ぐことができるのか?
 
受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説します。

 

 

 

 

 

「脳のマンネリ化現象」のとても危険な側面とは?


まず、受験生やご家族に知っておいていただきたいのは、「脳のマンネリ化現象」を放置しておくと、多くの場合、悪化してしまい、それで受験生の人生そのものを狂わすこともある危険な症状だということです。

 

 

受験生を専門に診療している私の心療内科クリニックには、3年以上も浪人している、いわゆる多浪の受験生も多くご来院されています。

 

そのような方に問診を行うと、そうなってしまう受験生には、パターンがだいたい決まっていることがわかります。

 
まず最初に、第一段階として、受験勉強のプロセスがマンネリ化していきます。
 
さらに第2段階として、入試を受けるということ自体も、やがてマンネリ化してくるのです。
 
 
そうなってくると、ただ惰性で入試会場に行って、ただ惰性で問題を解いて、入試に落ちるのまで惰性だ…というような状態になってしまうのです。

その延長上として、ダラダラと何年も浪人を繰り返す「多浪」となり、さらにその延長上として、最悪、中高年になっても引きこもり生活を続けて、結局、人生そのものを棒に振ってしまうことにもなりかねません。
 
これが、「脳のマンネリ化現象」のとても怖い一面なのです。
 
 
受験生の方は、今、いずれそうなってしまうかもしれない種や芽を抱え込んでいないか、ご自分のメンタルをしっかりチェックして下さい。
 
また、受験生だけでなく、そのご家族も受験生のメンタルをチェックしてあげていただきたいと思います。

 

 

「脳のマンネリ化現象」とは?

 

受験生の「脳のマンネリ化現象」を防ぐには、なぜ、このようになってしまうのか、その原因を正しく理解しておく必要があります。
 
脳がマンネリ化を起こしてしまった受験生を問診しますと、受験勉強を始めた当初は、勉強した知識がスイスイと脳に入っていたといいます。
 
それが、受験勉強が長期化してくると、やがて勉強した知識が脳を素通りするかのように、頭に残らなくなってくるのです。
 
そして、気が付くと、丸一日、勉強しているのに、身につく学習量はわずかとなってしまいます。
 
これが、受験勉強に関する第一段階の「脳のマンネリ化現象」の実態です。
 
 
そうなる原因は、脳に一方的に情報を詰め込む勉強スタイルになっていることにあります。
 
脳の機能が情報に対して受け身の使い方ばかりになってしまうと、脳内で意欲を生み出す作用を中心になって担っている側坐核という部分が働きにくくなるのです。
 
そうなると、一つ一つの情報をただ機械的に処理するようになるので、勉強することで短期記憶にはなっても長期記憶にはなってくれません
 
その結果、2週間以内に大半を忘れてしまうわけです。
 
これでは、成績が上がらないのは当然です。

 

 

入試の当日に最大化するマンネリ化現象の弊害!

 

さらに、脳内で頑張ったご褒美として快感を与えるという大切な役割を担っているA10神経にも問題が生じます。
 
能動的な勉強によって、A10神経はドーパミンを分泌させる作用を保っているのですが、受動的な勉強ばかりしてると、この能力がドンドン低下しまうのです。
 
それによって、勉強を頑張った結果、「よくやった!頑張って良かった!」といった努力によるポジティブな感覚を生み出しにくくなるわけです。
 
 
受験勉強の段階で、脳にこうした素地が出来上がり、その状態で受験ストレスが極大に高まる入試のシーズンに突入すると、合格を勝ち取るのがとても困難になってしまいます。
 
なぜなら、「合格したら脳に大量のドーパミンが出る・・・。だから脳は極限まで頑張れる」といった、合格のモードに脳の状態が入っていけないからです。
 
その結果、受験も惰性・・・、落ちるのも惰性・・・、すべて惰性・・・という無気力症候群に近い状態に、脳が陥ってしまうわけです。
 
 

受動的なスマホの使用は脳をダメにする!

 

これを食い止める秘訣は、普段の受験勉強や日常生活の中で、受け身ではなく、能動的な脳の使い方を心がけることです。
 
 
まず、スマホをダラダラ見るという習慣は、即、止めることです。
 
なぜなら、スマホを見る行為そのものが、脳
にとっては、ほぼほぼ、すべて受け身の作業だからです。
 
 
ただし、スマホを見ることは脳にとって受け身の作業であっても、スマホを使うこと自体がすべて良くないというわけではありません。
 
どうしてもスマホを使いたいのであれば、自分の興味や疑問に合わせて、徹底的に検索機能を使いましょう。
 
情報を検索すること自体は、さほど能動的な作業ではありません。 
 
しかし、検索の動機となる興味や疑問を持つという段階は、脳にとって間違いなく能動的な作業となっています。
 
 

夕食時にできる「脳のマンネリ化現象」の予防法とは?

 

また、勉強についても、ただ一方的に自分の頭に情報をインプットするだけではなく、学び取ったことをしっかりとアウトプットする時間も確保しましょう。
 
具体的には、勉強を通して脳にインプットした学習内容を友達や家族に自分の口で伝えるのを心がけるということです。
 
その中でも特におすすめなのは、夕食の時間などに、自分がその日に学んだことの中で最も感銘を受けたことを、ご家族に話という習慣を持つことです。
 
 
このように、いろんな機会を見つけて、しっかりと脳内にインプットした情報をアウトプットする癖をつけ、脳を能動的に働くモードに切り替えましょう。
 
そうすることで、「受験のマンネリ化現象」を強力に防ぐことができるのです。
 

 

脳のマンネリ化がもたらす「受験無気力症候群」とは?

 

ただし、こうした対策でメンタルが復帰するのは、脳が適切に活動できるだけの余力を備えている場合のみです。
 
能動的な脳の使い方をしようと思っても、自分の意志ではできない場合は、「受験無気力症候群」に陥っていることが多いのです。
 
 

特に、本来は頭の良い受験生なのにも関わらず入試に落ちてしまう要因として、「受験無気力症候群」はとても多く、その場合は、早急に対策が必要です。

 

第一志望の合格を勝ち取るために、以下に掲載した、「受験無気力症候群」の説明も、ぜひ、ご一読ください。

 

 

 

受験生の無気力症候群【吉田たかよし】
 
 

 このページの要点は?

 

「受験無気力症候群・セルフチェック」を掲載しています!

    勉強を続ける気力がなくなってきた受験生は、こちらで簡単に自己診断ができます。 

 

 コロナ禍の影響で「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」が急増しています。これが、本来は学力があるはずなのに入試に落ちてしまう重大な要因になっています!

 

 勉強のヤル気が急に出なくなった場合は、単なるサボリではなく、脳の前帯状回(Anterior cingulate cortex)など、何らかの脳の働きに起因する場合が多いので注意が必要です!

 勉強はできないのに、ゲームやスマホなら熱心に取り組めるというのが、受験無気力症候群の最近の特徴です!

 

 ご自宅で誰でも簡単に実践できる「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」の予防法をご紹介しています。

 

 受験に特化した「光トポグラフィー検査」のデータを、最新の脳科学の研究成果を元に分析することで、最短の時間で受験無気力症候群から脱却し、志望校に合格できる脳に変えることができます

 
 
 
 
 

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