入試に落ちる脳の危険なダルさ!
「ダルい」とは、医学的には倦怠感と言いますが、そんなの別に、たいしたことはないというのが、一般的なイメージだと思います。
でも、受験生に限っていると、倦怠感は、決して見逃してはいけない、危険な症状です。
ご家族の方は、受験生が「ダルい」という言葉を頻発するようになったら、ぜひ、危険な兆候が潜んでいないか、まずはご家族でチェックしてあげていただきたいんです。
もちろん、ただ単に、気持ちが緩みきって、「ダルい!」といってだけという場合もあります。
この場合は、親として、叱りつける必要があるかもしれません。
でも、ダルいと感じるのは、受験生の脳が発するSOSサインである場合も、少なくないのです。
この場合は、親が叱責すると、脳の不調がさらに悪化し、受験生は泥沼にはまりこんでしまいます。
また、脳の不調を抱え込んだ状態では、志望校に合格するわけはありません。
大事なのは、ダルい原因が、単なる気の緩みか、脳が発するSOSサインなのか、ご家族が見分けてあげることです。
見分け方については、私のクリニックのホームページの「危険なダルさを見極める8項目!」のページで詳しく解説しています。
例のごとく、アップしたページの冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。
時間配分で失敗した経験のある方はホームページを見てください!
https://www.akamon-clinic.com/危険なダルさを見極める8項目!/
このページの要点は?
・「セルフチェック8項目」で、勉強中の倦怠感(ダルさ)の原因を見極められます!
・受験ストレスが、身体や脳に倦怠感をもたらす原因になっている場合が多いので注意しましょう!
・倦怠感(ダルさ)は脳のSOSサインなので、見落としてはいけません!
・倦怠感が重い場合は、専門の検査と治療が合格を勝ち取るために不可欠です!
「ダルいから、ボクは勉強しない!」などというと、親も先生も怒り出すでしょう。
勉強を怠けているからだと思うからです。
でも、ちょっと待って下さい!
私は受験生を専門にケアする心療内科医として、警告します。
受験ストレスや受験うつが原因となって、身体や脳に倦怠感をもたらす場合がとても多いのです。
倦怠感というと、心身の症状として認識してもらえますが、受験生のような若い世代では、「ダルい」
という言葉で表す人が大半です。
これが、怠けているという誤解を生み、受験ストレスや受験うつの見落としにつながっているのです。
適度なストレスであれば、脳は、むしろ活発に働くことができます。
しかし、乗り越えられる限界を超えてストレスが大きくなると、脳に深刻なダメージが加わってしまいます。
こうした状態を放置して受験勉強を続けると、脳機能がドンドン悪化し、やがて大うつ病性障害や気分変調性障害など、脳の病気に移行しかねません。
そこで、脳は、自らを守るため、無意識のうちに、それ以上のストレスを防止しようとします。
その手段が倦怠感、つまり、ダルくて勉強するのが嫌になる感覚を生み出すということです。
倦怠感が生じれば、脳内の意欲の中枢が機能低下を起こすので、勉強をやめたくなります。
これが脳の仕組んだ目的です。
こうして脳を休ませることで、さらなる受験ストレスの弊害を防止しようとしているわけです。
ですから、受験ストレスによる倦怠感は、単なるサボりとはまったく異なるものです。
いわば、脳からのSOSサインなのです。
決して見落としてはいけません。
https://www.akamon-clinic.com/危険なダルさを見極める8項目!/