受験うつで落ちる人は右脳が優位 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験うつで落ちる人は右脳が優位

 


大学入試も中学入試も、毎年毎年、良問が出題される傾向にあるのを、つぶさに感じています。
 
大学入学共通テストも、2月1日を中心に行われた首都圏の名門中学の入試も、思考力を試す良い問題が多かったです。
 
 
私も大学受験の問題を作成した経験がありますが、こういう良問を作るって、本当に難しいです。
 
出題委員の先生には、頭が下がります。
 
 
また、受験うつの子たちを合格させるという今の私の立場から言うと、この傾向はとても追い風になっています。
 
付け焼き刃の受験対策は、こうした良問にはまったく無力で、TMSで、右脳と左脳のバランスを整え、脳自体の働きをよみがえらせる治療法が、合格に直結するからです。
 
 
この点について、以前、掲載したブログの記事を、大幅に加筆しました。
 
昔、流行した右脳神話の影響で、いまだに、左脳より右脳が活発に働くことが良いことだと信じている人が多いですよね。
 
これって、大きな間違い。
 
右脳優位だと、受験うつになりやすく、入試も落ちるリスクが高いんです。
 
以下、ぜひ、お読みください!!
 
 
右脳の活動が優位になると「受験うつ」のリスクが高まり入試に落ちる!【受験勉強の医学講座!】

毎日、配信中の「受験ストレス対策ひと口メモ」から、今日は、こちらをプラスアルファ解説!

 
【受験に勝つ医学129】
右脳神話には騙されるな!
創造力のある人が右脳優位などという研究は世界中に皆無。
むしろ、右脳優位になると、「受験うつ」のリスクが高まり、入試に落ちる!
 
 
【解説

言語中枢は左側の脳にあり、言葉でものごとを考えるときは、左側の脳が活動しやすくなるという傾向があるのは事実。

一方、音楽を聞いたときに、右側の脳が活動しやすくなるのも事実。


でも、右脳の活動が優位な人が創造力があるなどという研究は、ちゃんとした学術的なものは、まったくありません。

だから、右脳の活動を優位にして発想力を高めましょうというのは、神話の領域を出ません。


むしろ、はっきりしているのは、受験うつになると、右脳の活動が優位になりやすいということです。

つまり、右脳が優位になるというのは、けっして望ましいことではないのです。


実際、左脳の活動を優位にすることで、うつ病が治療できます。

頭の外から磁気刺激を脳に与えて、うつ病を治療する「TMS」という新しい治療法が、今、注目を集めています。


基本的には、左側の背外側前頭前皮質という部分を磁気で刺激して活発に働かせると、うつ病が治るのです。

さらに、これだけで効果が不十分な場合は、磁気刺激治療の周波数を変えて、右側の
背外側前頭前皮質という部分の活動を低下させると、受験うつを治療する効果がさらに高まります。
 
また、この治療が脳の働き自体を高めるため、試験問題を解く能力自体も高めてくれます。


「TMS」が、うつ病をどのように治すのかは、以下のページから「TMS治療のご紹介」をクリニックして参照してくださいね。

【うつ病予防ナビ】
http://utu-yobo.com/jyuken/y_case.html
 
 
また、「TMS」は、健康な人の脳の機能を高める効果も実証されており、こちらについては、以下の解説をお読みください。
 

 

 

磁気刺激が脳機能に及ぼす驚きの効果!

志望校に合格できる秘密とは?


 
 

◆脳機能が高まる驚きの研究とは?

脳に磁気刺激を行えば、ワーキングメモリと呼ばれる機能が高まることを実証した研究が

発表され、脳機能を扱う医師や研究者の間で注目を集めています。

 

発表したのは、 米国コロンビア大学ニューヨーク州精神医学研究所

脳科学の研究に取り組んでいるブルース・ルーバー博士らのグループです。

 

ワーキングメモリとは、「心の黒板」とも呼ばれ、頭のなかで情報を操作しながら

思考するときに中核をなす脳機能です。

実際、私たちの脳は、数式を解くときも、文章を読み取るときも、

あれこれと問題の解き方を考えるときも、ワーキングメモリの機能を使います。

 

だから、試験で良い点数をとるには、ワーキングメモリをアップさせることが

不可欠だといえます。

その機能が、脳に磁気刺激を与えることにより高まることが実験データとして得られたのです。

複数の実験が行なわれていますが、ここでは、そのうちの一つのデータをご紹介しましょう。

グラフを見ながら、以下の説明を読み進めてください。

 

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