「スマホ脳」が成績を下げる本当の理由とは?脳の劣化を防ぐ方法 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

「スマホ脳」が成績を下げる本当の理由とは?脳の劣化を防ぐ方法

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スマホによる脳の劣化を防ぐ方法

受験の心療内科

 

スマホ脳で成績が下がる脳のスマホ劣化を防ぐ方法

 

 

 

今日のテーマは、スマホによる脳の劣化を防ぐ方法です。

 

ほとんどの受験生は、スマホを見すぎてしまう最大の弊害とは、勉強時間が減ることだ…と思い込んでいるようです。

 

しかし、受験を専門に診療している心療内科医として、私は、それは間違いだと断言します。

 

 

スマホが受験の合否に与える最大の弊害は、スマホのを見ることで脳が劣化してしまうことです。

 

しかも、最近の入試の出題傾向は、スマホによる脳の劣化が、今まで以上に点数が大幅にダウンしてしまう方向に変化してきています。

 

その結果、本来は学力が高いのにもかかわらず、スマホによる脳の劣化だけの理由で入試に落ちてしまう受験生が激増しているのです。

 

 

模擬テストを受けて思うように点数が取れなかった場合、その原因がスマホによる脳への悪影響、すなわち「スマホ脳」であることが多いということを受験生は肝に銘じてほしいです。

 

しかし、スマホの使い方をちょっとだけ工夫するだけで、「スマホ脳」は予防できます。

 

あこがれの志望校にきちんと合格できるよう、脳医学に基づいた対策をご紹介します。

 

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ストレスが増える受験期に、突然うつ症状を発症する人が急増している。うつで人生を狂わさないために、受験生本人や家族ができることは何か。受験生専門外来のがストレス管理や効率の良い勉強法を解説する。

 

 

 

「スマホ脳」を今すぐ自己チェック!

 

試験を受けて残念な結果に終わった受験生の方は、今すぐ、あなたの脳が「スマホ脳」になっていないか・・・をチェックしていただきたいです。

 

「スマホ脳」とは何かというと、スマホを長時間使っている人に特有に見られる脳の働き方の性質を指すものです。

 

特に認知機能の働き方に特徴があり、それによって入試の結果にも大きな影響を及ぼします。

 

 

共通テストに大ダメージ!

 

特に最近の大学受験の出題傾向は、「スマホ脳」のダメージをとりわけ受けやすいので、受験生は警戒を怠ってはいけません。

 

 

象徴的なのか、共通テストです。

 

制限時間が厳しい中で、でも、しっかりと考えないと正解が出ない良問が多かった印象でしたね。

 

 

こういう出題形式は、とりわけ、「スマホ脳」の悪影響が如実に出やすいのです。

 

実際、私の心療内科クリニックでも、本来は学力が高いのに共通テストで失敗してしまった受験生に対して専門の検査を行うと、原因は「スマホ脳」・・・という例が数多くありました。

 

しかも、こうした傾向は来年度の入試にも継続される可能性が高いと指摘されており、受験生は対策が必要です!

 

 

問題文が「めんどくさい」と感じる効果!

 

「スマホ脳」で落ちてしまった受験生には、試験を受けているときの感覚にも、一種独特の特徴があります。

 

 

たとえば、前回の共通テストの数IIBの第4問で、自転車と歩行者が出会う出題が話題になりました。

 

たとえ、この問題が解けたとしても、問題文を読んで、出題形式が「めんどくさい・・・」と感じた受験生は、大なり小なり「スマホ脳」の悪影響を受けている可能性が高いです。

 

仮に正解までたどり着いたとしても、この問題を解くときに脳に余計な負担がかかり、別の問題での失点につながった可能性もあるわけです。

 

 

スマホの映像の認識が脳に与える影響とは?

 

普段から脳がスマホの情報に接していると、脳は、映像を認識し、直感力を使って瞬間的に把握する能力を高めます。

 

脳医学の専門家の中には、スマホを頭から悪く言う人もいますが、これは明らかに妥当ではないでしょう。

 

スマホによって脳が瞬時に判断し、時間をかけず直感的に結論を出す能力自体は、明らかに高まっています。

 

この部分だけを捉えれば、スマホによって私たちの頭は良くなっているとも言えるのです。

 

 

脳が映像認識と引き換えに失うもの!

 

ただし、それとは引き換えに、時間をかけて、論理的にじっくり考えて答えを出すことが苦手になってくるというのも同時に起こるのです。

 

もっと正確に言うと、論理的思考に関する脳内の情報処理自体は、やろうと思えばできるのですが、普段からスマホに接している脳は、そのときに大きなストレスを感じてしまうということです。

 

つまり、論理的思考力を使って、複雑なことを、一つ一つ考えを積み重ねて答えを出そうとすると、脳内で精神的ストレスが猛烈に高まってしまうわけです。

 

実際、このとき、体内ではストレスホルモンのコルチゾールなども、血中レベルが高まっています。

 

 

上滑り思考に引きずり込まれる理由!

 

これは、それでなくても緊張感でストレスが高まりやすい入試では、決定的に大きなハンディキャップとなってしまいます。

 

脳内の激しいストレスによって、じっくり考えるのが途中から嫌になってきて、根負けするような形で衝動的に答えを選ぶという上滑り思考型の失点をする受験生もいます。

 

あるいは、精神的ストレスが脳の持つストレス耐性を超えてしまって、集中力が劇的に低下してしまう受験生も多くいました。

 

いずれも、根本的には、「スマホ脳」が関係していたわけです。

 

 

受験生の脳に生じる困った変容!

 

ユーチューブもSNSも、スマホで提供される楽しいコンテンツは、コンテンツ間の激しい競争に打ち勝ったものだけが、皆さんの目に触れる仕組みになっているので、普段、スマホで目にするものは実によくできています。

 

瞬間瞬間に答えが出て、瞬間瞬間に楽しませてくれますよね。

 

我慢しなくても、快感物質のドーパミンが出るというのが、今のスマホの脳医学的な特徴なんです。

 

その特徴に、スマホを見ている受験生の脳は、それに引きずられる形で情報処理が変容してきているわけです。

 

 

もし、入試がYouTubeを見ながら感想を言うような形式で行われるのだったら、ひたすらスマホを見て、脳の情報処理のフレームワークを直感型の「スマホ脳」に切り替えるべきです。

 

でも、現実の入試はその正反対なので、「スマホ脳」だと共通試験で撃沈してしまうわけです。

 

 

スマホ脳を予防できる使用法とは?

 

 

では、「スマホ脳」を予防するにはどうしたらいいのか?

 

使用しないのが一番ですが、それは辛いという受験生は、まず、1回あたりの使用を10分以内に制限することです。

 

本当は3分以下が望ましいのですが、「スマホ脳」担ってしまっている人は、「それは無理・・・」と感じるでしょうから、現実的なラインとして10分を基準としてください。

 

 

脳への影響は、1日にどれだけスマホを見るのかよりも、連続して見る時間のほうが、大きな作用を与えます。

 

たとえ回数が多くても、一回あたり10分以下なら、脳の情報処理が作り変えられるという作用はとても小さいので、悪影響も最小限に制限できます。

 

 

さらに、スマホを使う前後に、英単語を覚えるとか、計算ドリル的な解き方がわかっている計算のようなタイプの勉強をするのではなく、それこそ、数IIBの第4問の自転車と歩行者が出会う問題のように、めんどくさく感じる問題に挑戦することです。

 

こうして、「スマホ脳」になりかけた脳を、前後の勉強の脳への効果でリセットしておきましょう。

 

 

スマホうつ病・スマホ依存症に注意!

 

 

ただし、こうした対処ですむのは、「スマホ脳」が軽症の場合のみです。

 

重症の場合には、それだけではない、もっと劇的に点数を奪う怖い落とし穴があるんです。

 

受験生を専門に扱う私の心療内科クリニックには、今週は、「スマホ脳」のために共通テストで失敗した受験生が多いんです。

 

脳の検査をすると、「スマホうつ病」が隠れているケースが、多数、見られました。

 

イライラしやすい、暴言が出るなど、感情のコントロールが出来なくなっているのが特徴です。

 

詳しくは、私のクリニックのホームページのうち、「スマホうつ病・スマホ依存症(Smartphone addiction)」のページをぜひ、ご一読ください。

 

冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。

 

心当たりのある方は、必ず、ホームページを見てください!

https://www.akamon-clinic.com/スマホうつ病・スマホ依存症(Smartphone addiction)/

 

 

 


 

 


 このページの要点は? 

 ✓  スマホ依存(Smartphone addiction)の受験生は、95%の方が脳の働きの不調も同時に抱えています!

 

 ✓  スマホ依存と脳の働きの不調は、それぞれが原因と結果となり、悪循環を起こすことで受験生活は泥沼化します!

 

 ✓  最も怖いのがスマホうつ病(Smartphone depression)に移行することです。その代表的な症状である「9項目」を掲載していますので、セルフチェックをしてください!

 

 ✓  親や先生が精神論を振りかざすと、子どものスマホ依存は逆に悪化してしまうので危険です!

 

 ✓  最先端の「スマホうつ病」に対する専門の治療プログラムで、早期の脱却と志望校への合格が期待できます。

 

 

 東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック

 


長時間、スマートフォンを使ってしまう「スマートホン依存症(Smartphone addiction)」が、若い世代を中心に激増しています。

 

見逃してはいけないのは、単に時間を無駄遣いしてしまうだけでなく、脳機能やメンタル面の不調を悪化させている場合が極めて多いということです。

 

スマホ依存の陰に脳の働きに関わるストレス性の不調が潜んでいないか、必ず、しっかりチェックしていただきたいのです。

 

このページでご紹介する9項目のセルフチェックを、必ず、行ってください!

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

 

 

「スマホうつ病・スマホ依存症(Smartphone addiction)」