共通テストの失敗で燃え尽き症候群が激増【受験専門の心療内科】
⇒ 「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」はこちらから!
受験の燃え尽き症候群とは?
「受験燃え尽き症候群」とは、一般的には、長期にわたって受験勉強を頑張り続け、一生懸命に臨んだ入試の後に、ヤル気が急にわかなくなってしまうものです。
脳内で意欲の枯渇や消耗(Emotional Exhaustion)が起きるのが特徴です。
共通テストが終わり、明らかに気力が低下している・・・。
共通テストの前と比べたら、気が抜けたような感じになっている・・・。
気がついたら、いつもぼんやりとスマホを眺めているばかり・・・。
そんな受験生やそのご家族は、受験燃え尽き症候群かもしれないので、十分に注意した上で、次の試験までに適切な対策を講じてください。
共通テスト後の発症はダメージが甚大!
もちろん、人生にダメージを残すので、受験燃え尽き症候群は、すべて、できるだけ早期に回復を図る必要があります。
ただし、これが、私大入試と国公立二次試験の直前の今の時期に起きてしまうと、ダメージは計り知れないものになってしまいます。
せっかく、長期間にわたって受験勉強を頑張ってきたのに、受験燃え尽き症候群の状態で入試を受けると、脳内で無理してでも答えをひねり出そうという意欲が欠如してしまいます。
そのため、入学試験の本番の最中、淡々と制限時間だけが過ぎていってしまい、解答欄は空白だらけ・・・という場合も少なくありません。
また、脳内で思考力を生み出す前頭前野は、意欲を生み出す中枢と密接に結びついているため、こちらの機能も劇的に低下してしまいます。
これによって、百歩譲って頑張って解答しようという気になったとしても、思考力が低くなっているので、複雑な情報処理を求められる応用問題の正解率は壊滅的に低下してしまいます。
受験燃え尽き症候群は、たとえ、ごく軽い症状であっても、入試の結果に深刻な影響をもたらすのです。
試験会場に行くこともできない受験生!
さらに、それ以上に怖いのは、そもそも入試の会場に行かなくなる場合も多いということです。
当たり前ですが、試験会場にいかなければ、その時点で不合格です。
軽症の受験燃え尽き症候群の方は、「まさか、自分が入試会場に行かないなんてことはないだろう」と事前には思っているものです。
ところが、当日の朝になると、入試のプレッシャーを超える意欲が脳内で生じず、そのときだけは、半ば衝動的に会場に行かないという選択をしてしまうのです。
中には、入試を受けるために山手線に乗ったものの、会場近くの駅で降りることができず、そのまま乗り続けて、気がついたら山手線を3周していた・・・という受験生もいました。
共通テストの失敗を「認知の歪み」で拡大解釈
すごくモッタイナイ・・・と思うのは、受験燃え尽き症候群になってしまう受験生の多くが、共通テストで壊滅的な結果になったと思いこんでいるのですが、よくよく成績を分析すると、本人が思うほど出来ていないわけではなかったというケースが驚くほど多いということです。
メンタル医学では「認知の歪み」というのですが、受験生がマイナス思考に陥っていて、共通テストの失敗を病的に拡大解釈してしまっているのです。
実際、私のクリニックの「入試直前特急コース」で、集中的に脳に磁気刺激治療を行って認知機能を正常化させると、「よく考えたら、十分に逆転できる」と脳が正常な認識に変わり、普通に二次試験を受けて、普通に合格するというのは、よくあることです。
脳内の歯車が噛み合うだけで急回復!
「受験燃え尽き症候群」の特徴は、決して脳の神経細胞のネットワークが破壊されているわけではないということです。
今どきの受験生は、メンタルがデリケートで、ちょっとしたことで脳内の歯車が噛み合わなくなり、心のトラブルに陥ってしまいます。
破壊された装置を修理するのは大変ですが、ずれている歯車をもとに戻すのは簡単です。
受験燃え尽き症候群もそれと同じで、脳内でずれてしまっている歯車をちょこっと治すだけで、急激にもとに戻ってくれるわけです。
ただし、入試のタイミングは、のんびり待ってはくれません。
私大入試や国公立の二次試験に間に合わせるため、一刻も早い専門の治療が必要です。
まずは、この時期、お母様やお父様などご家族に、お子さんに異変がないか、チェックしていただくように呼びかけているんです。
どういう点をチェックしたら良いのか、私のクリニックのホームページで掲載している、「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」のページでご紹介したいます。
冒頭だけ、こちらのブログでも、以下、掲載しておきます。
心当たりのある方は、ホームページを見てください!
https://www.akamon-clinic.com/受験の燃え尽き症候群/
このページの要点は?
✓ 燃え尽き症候群とは、アメリカの精神科医、ハーバート・フロイデンバーガー(Herbert J. Freudenberger)が提唱したもので、一種の心因性うつ病とも捉えられえています!
✓ 頑張って受けた模擬テストの後に、勉強へのヤル気が急にわかなくなってしまった場合、「受験燃え尽き症候群」の危険性があります!
✓ 脳内で、合格したいという意欲の枯渇や消耗(Emotional Exhaustion)が起きるのが特徴です!
✓ 受験生が親へ暴言を吐くようになったら、これはメンタル医学で「冷淡な態度(Depersonalization)」と呼ばれる重要な兆候で、「受験燃え尽き症候群」のSOSサインかもしれません。
✓ 受験に特化した光トポグラフィー検査などによって脳機能の状態を詳しく調べることで、早期の回復と志望校への合格が可能になります!
ポイント!
それまで、真面目にコツコツと勉強してきたのに、ある日を境に、急にヤル気がわかなくなってしまう・・・。
気がついたら、受験勉強は進んでいらず、一日じゅう、スマホばかり見ていた・・・。
そんな異変が起きたら、「受験ストレスによる燃え尽き症候群(Exam burn-out syndrome)」の可能性があります!
早期に脳機能に何が起こっているのか正しく理解し、適切な対処を施すことが必要です。
これを怠ると、合格を勝ち取れないだけでなく、本格的な「受験うつ」に移行し、志望校への合格は絶望的になってしまいます。
さらに、意欲はいつまでたっても回復せず、成人後も仕事につかずに引きこもりになるなど、将来に禍根を残すことにもなってしまうのです。
「受験の燃え尽き症候群(Examination burn-out syndrome)」
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