親が受験の世話!子どもの自立を阻む?【受験の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

親が受験の世話!子どもの自立を阻む?【受験の心療内科】

 
今日は、浜学園の主催で、「勉強が習慣化し、成績がアップする!上手なストレス管理法」という講演会を開催させていただきました。
 
生配信を視聴していただいた方だけでも800人。
 
この後、アーカイブをご覧いただく方を含めれば、すごく大勢に方にお伝えすることができるわけで、とても感謝しています。
 
 
浜学園で配信していただいている私の動画講座は、こちらの私のホームページからご覧ください。
 
まとめてサムネイル付きでリンクを貼っておいたので、見ていただくのに便利です。
 
 

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講演では、質問もたくさんいただき、こちらも、ありがたいことだと思っています。
 
できる限り、たくさんのご質問にお答えするため、テキパキとお答えしたのは良かったと思うのですが、要点だけお話したので、十分にお伝えしきれなかったこともありました。
 
 
中でも、受験に対する親のサポートが、子どもの自立を阻んでしまうのではないかというご質問については、講演1回分のテーマになる話で、本当は、お伝えしたいことが他にもいっぱいありました。
 
そこで、今日のブログを利用し、少しフォローしておこうかなと思います。
 
 
講演会では、
 
①脳に入る情報量が増加するほど、脳が成熟する年齢が遅くなる。
だから、江戸時代以前の元服より、現在の成人年齢のほうが高い。
情報革命により、これがさらに加速している。
 
②こうした社会環境の変化によって、子どもが20歳を過ぎても、親のサポートが必要となるケースが増えている。
子どもの自立については、従来の常識を捨てるべきだ。
 
③ただし、その場合、母親の責任は大きい。
今日の講演の後半のメインテーマである情動感染の作用で、よい価値観も伝わるが、悪い価値観も伝わる。
モンスターペアレントのお子さんは、受験の結果も悪く、成人後も成功しにくい。
 
以上のことをお伝えしたら、質問一項目の答えとしては、かなり時間を使い過ぎているかな・・・という感じだったので、司会者の方にお返ししました。
 
 
でも、本当は
 
④カーリングママになってはいけない。
お母さん自身が精神的に自立し、自立することの大切さを情動感染で子どもに伝えるべきだ。
 
ということも、時間があったら、お話したかったんです。
 
 
カーリングママというのは、もちろん、オリンピックで活躍した本橋麻里さんや小笠原歩さんのことではありません。
 
ちなみに、私はカーリングが趣味で、お二人を人間性も含めてとっても尊敬しています。
 
 
カーリングママというのは、カーリングの盛んな北欧で誕生した言葉で、
子どもがやることを、親が先回りして、すべてコントロールしようとする母親のことです。
 
私のカーリングの腕は初心者なので、うまくコントロールできませんが、ベテランだと、ブラシでこすって、ストーンを思い通りの場所に誘導します。
 
だから、こういうネーミングが付きました。
 
 
もちろん、これでは、子どもの脳は、困難に対処する能力が育たず、将来、無気力症候群になりやすいこともわかっています。
 
 
お母さんに、ぜひ、やっていただきたいお子さんへのサポートは、その正反対です。
 
まず、お母さんご自身が精神的に自立すること。
 
 
コレって、けっこう難しいんです。
 
子どもが母親に依存して自立しないといいますが、実は、本質は逆で、母親が子どもの受験に依存して、母親自身も精神的に自立できていないケースがすごく多いんです。
 
 
 
私のクリニックには、すごく多いんですが、とりわけ、子どもが勉強へのやる気を急激に低下させる場合は要注意です。
 
少しでも思い当たる方は、ぜひ、こちらを受診してください。