受験生の家庭内暴力が増加する理由とは?【受験専門の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験生の家庭内暴力が増加する理由とは?【受験専門の心療内科】

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受験の心療内科

 

受験生の家庭内暴力が増加する理由とは?

 

世間では、ほとんど知られていないようですが、受験生の家庭内暴力は、とても多いのが実態です。

 

さらに、毎年のことですが、8月の中旬から下旬にかけては、特に多発する傾向があるので、ご家族は注意が必要です。

 

親に対して、暴言を吐いたり、暴力を振るったりする受験生のメンタルには、いったい、何が起こっているのか?

 

ご家族ができる対策は、どのようなことがあるのか?

 

家庭内暴力に苦しむ受験生の訪問診療を行なってきた経験をもとに、わかりやすく解説します。

 

 

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  受験生の家庭内暴力が8月に増える理由とは?

 

世間的にはエリートと思われている一流の進学校に通っている受験生が、家庭では暴力を振るう・・・。
 
私自身も、受験生専門の心療内科医として臨床の現場に立つまでは、まったく知りませんでしたが、実態としては、こういうケースはとても多いのです。
 
 
しかも、特に8月の中旬から下旬にかけては、とりわけ多発します。
 

なぜかというと、夏休み中なので、親と顔を合わせる時間が多くなるということは、当然、あります。

 

 

ただし、同じ夏休み中であっても、7月の下旬や8月の初旬より、8月の中旬以降に家庭内暴力が悪化する傾向があるるというのが、受験生に限った場合に顕著に見られる傾向です。

 

 

多くの受験生が、夏休みの前半は、集中して勉強することによって、成績が一気にアップするという幻想をいだき、それによって一時的にメンタルが安定します。

 

ところが、夏休みの後半になると、その幻想が崩壊します。

 

その結果、脳内で扁桃体と呼ばれる部分が不満と不安というネガティブな感情を暴発させるため、そのはけ口として家庭内暴力へと走るわけです。

 

 

  9月になると暴力は危険水域に!

 

多くの親御様が、受験生の家庭内暴力は、夏休みが終わる9月になったら収まるのでは・・・と期待をかけているようです。
 
でも、こちらはこちらで幻想にすぎず、受験生全体の傾向としては、毎年、9月に2学期が始まると、家庭内暴力はさらに悪化します。
 
 
家庭内暴力が増加する理由は、受験生の焦りが、9月になると一気に高まるからです。
 
夏休みに成績がアップするという幻想が完全に崩れ、さらに9月になると模擬試験を受けたり、その結果が戻ってくる機会が増えます。
 
この時期の模擬試験の合格判定が大きな意味を持つことは、受験生なら誰でも知っていることです。
 
だから、当然、扁桃体が生み出す不満と不安の感情は、より激烈なものになるわけです。
 
 

私の心療内科クリニックでは、受験生や不登校の方のご自宅を訪れる訪問診療も行っていますが、実際、9月に入ると、お母様が肋骨を折られている・・・などという深刻なケースも、よく目の当たりにすることです。

 

 

  暴力を振るう原因は「受験うつ」

 

ぜひ、ご家族に理解しておいていただきたいのは、受験生に限っていうと、家庭内暴力を行う場合も、本来は優しい性格で、物事の判断についても理性的に行うタイプだということです。

 

本当の姿は、決して、粗野でもなければ、暴力的でもありません。

 

 

実際、私が問診を行うと、とても礼儀正しくて、言葉づかいも敬語でしっかり話せる受験生である場合が大半です。

 

街中で出会ったら、どなたも家庭で暴力をふるうなどとは、まったく想像できないと思います。

 

おそらく、学校のお友達も、そのように思っているはずです。

 

 

なぜ、そのようなお子さんが、親に怪我をさせるくらい荒れてしまうかというと、多くの場合、脳が「受験うつ」の状態に陥っているからです。

 

脳の中で、自分のコントロールが効かなくなって、家庭内暴力をしてしまうんです。

 

 

  家庭内暴力が治る心療内科の治療とは?

 

うつ病というと、落ち込んで心がふさぎ込む病気だというイメージが強く持たれています。
 
確かに、うつ病に陥った方の脳では、扁桃体が暴走することによって、不安の感情が制御できないほど高まるので、落ち込む方が多いのは事実です。
 
もちろん、受験生でも、うつ状態になってふさぎ込む人も多くいます。
 
 
ただし、受験生のような若い年代では、脳のエネルギーが潤沢であるため、親に暴言や暴力を振るうという場合も少なくないのです。
 
なぜなら、扁桃体は不安だけでなく、不満も同じようなメカニズムで生み出す性質をもっているからです。
 
 
逆に言えば、受験うつの治療をしっかり行えば、脳の機能が回復し成績が上がるだけでなく、家庭内暴力を抑制する効果も持っているということです。

 

 

こうした事も含め、以下の解説も、ぜひ、お読みください。

 

 

 



 
 

 このページの要点は? 

 ✓  若い世代を中心にメンタル面が脆弱になった影響で、受験生の家庭内暴力は急速に拡大しています。

 

 ✓  もともとは性格的に優しく、考え方も理知的であった子どもに多い傾向があり、従来の一般的な家庭内暴力とは正反対の特徴を持っています。

 

 ✓  根本的な性格(気質)は遺伝でかなりが決定されており、受験生が親に対し暴力を振るうようになった場合、それは性格が変わったためではなく、脳機能に異常が生じた可能性が高いと捉えるべきです!

 

 ✓  「受験うつ」を中心に、受験ストレスは気合や精神力で対処できるものだといった誤解と古い偏見が、家庭内暴力を招く元凶となっています!

 

 ✓  受験に特化した光トポグラフィー検査を受診し、受験生の脳にどのような問題が起こっているのかを解き明かすことが、家庭内暴力の解消と志望校への合格を勝ち取る上で最良の方法です。

 

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック

 

 ポイント! 


「優しかった我が子が、受験のストレスで暴力を振るうようになってしまった・・・」

 

「朝、起こそうとしたら、突然、息子に殴られてしまった・・・」

 

 

世間では、あまり知られていないようですが、受験生による家庭内暴力は決して少なくありません。

 

当院を受診する受験生のご家庭のうち、3割程度は、何らかの形で家庭内暴力の悩みを抱えています。

 

 

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