脳のイライラは5分間の計算ドリルで消滅!【受験専門の心療内科】
こちらの私の動画講座を見てくださった大学受験の受験生の方から、
「受験うつのイライラ対策に計算ドリルがいいというのは、とても参考になりました。
一桁の計算ドリルがあったので、それをやっています」
というメッセージが、私のクリニックに届きました。
ウーム・・・。
これじゃあ、お年寄りの認知症対策です・・・。
一桁の足し算引き算が、お年寄りの認知症を予防する効果があるのは、間違いありません。
でも、受験のイライラを抑える「計算インターバル勉強法」は、これとはまったく異なる脳のメカニズムによるものです。
そもそも、小学校受験ならともかく、中学受験でも大学受験でも、一桁の足し算は脳の認知トレーニングとして簡単すぎます。
「計算インターバル勉強法」で、効果的に脳内から受験のイライラを一掃するには、ベストとなる計算の難易度があるのです。
さらに、計算の能力アップにもつながるから、メンタル対策と合わせて、受験生には一石二鳥だというのが、「計算インターバル勉強法」の最大の長所です。
受験うつのイライラを止めるには、脳の神経細胞のネットワークをグルグル回り続けるインパルスを止める必要があるんです。
そのために、脳のワーキングメモリーに適度な負荷を与えられるレベルの計算問題がベストなのです。
効果的に受験ストレスを緩和するには、具体的には、どの程度のレベルの計算問題を解けばいいのか?
どのタイミングで、どの程度の時間、計算問題をすればいいのか?
こうした疑問にお答えするために、クリニックのホームページに「計算インターバル勉強法」の解説記事をアップしておきました。
以下、その冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。
以下の記事をちらっと眺めて、興味を持たれた方は、クリニックのホームページの解説記事をご一読ください!
今すぐご自宅で実践できるように、やり方を詳しく解説しています。
https://www.akamon-clinic.com/イライラが消える計算インターバル勉強法/
脳科学の効果で受験のイライラが消える
計算インターバル勉強法
ストレス低減と高速学習を実現する集中力アップの秘訣
✓ 計算インターバル勉強法は、脳科学の研究結果に基づく効果的な学習方法です。
✓ 勉強に取り組む際に感じるイライラやストレスは、まるでドーナツのように脳内の神経ネットワークが電気的な刺激によってループ状態になっているからです。この問題を解決するために、計算問題を解くことでワーキングメモリーを適切に活用し、その結果、神経ネットワークのループを遮断することでイライラを和らげます。
✓ 計算問題を解くのは5分間程度行うと、イライラのループを断ち切る効果が出ます。計算インターバル勉強法は、通常の勉強をしているときにイライラしたら、計算問題を解く勉強をさしはさむことで、学習効率と集中力を高めるものです。
✓ インターバル勉強法のメリットは、勉強時間を減らすことなくイライラ対策ができることです。また、計算問題を解くことは受験勉強にも直接的に役立つため、二重の効果が期待できます。
✓ ただし、この方法は軽度の受験ストレスに対して有効ですが、「受験うつ」などの重度のストレス状態には対応できません。このため「受験うつ」になっているかどうか、計算インターバル勉強法を実践すれば、効果の有無で自己診断が可能です。効果がなければ、医師など専門家に適切な支援を求めることが重要です。
✓ このページでは、計算インターバル勉強法のやり方をわかりやすく解説します。受験勉強のイライラをなくし、あなたの学習効率を向上させることで、志望校への合格を勝ち取りましょう
東京大学本郷キャンパス赤門正面
本郷赤門前クリニック
イライラが、神経ネットワークをグルグル回る!
受験ストレスによるイライラが止まらない場合、脳の中では、同じ神経細胞のネットワークを、インパルスがいつまでもグルグルと回り続けるという現象が起きています。
神経細胞は、シナプスと呼ばれる部分で他の神経細胞と接続しており、電気的な刺激をバトンタッチしています。
ごく簡単にモデル化すると、
神経細胞Aが興奮 ⇒ 神経細胞Bが興奮 ⇒ 神経細胞Cが興奮 ⇒・・・
といった具合です。
ところが、これがループになっていると、
神経細胞Aが興奮 ⇒ 神経細胞Bが興奮 ⇒ 神経細胞Cが興奮 ⇒ 神経細胞Aが興奮 ⇒ 神経細胞Bが興奮 ⇒ 神経細胞Cが興奮 ⇒・・・
このように、神経細胞のネットワークがあたかもドーナツのようにループしていて、これによってイライラが止まらなくなってしまうのです。
東京大学本郷キャンパス赤門正面
本郷赤門前クリニック
計算ドリルが、イライラのループを遮断する!
このイライラのループを遮断するのに、最も効果的な勉強法が、少し簡単な計算問題を早く解くことです。
難しすぎる問題や複雑な問題を解く場合は、脳がどんな情報処理をすればいいのか迷ってしまうので、イライラした感情を生み出します。
しかし、少し簡単なレベルだと、脳はどんな情報処理を行えばいいのかわかっているので、短い時間であれば、イライラを増幅させる効果はありません。
逆に、脳の中でワーキングメモリーと呼ばれる機能は、計算ドリルを解くことに集中するので、イライラのループを回すことが、物理的にできなくなります。
言い換えると、脳の構造上、イライラし続けることが、そもそも、できなくなるわけです。
だから、イライラは、少なくとも計算に集中しているその瞬間には、かなり強力に抑えられるわけです。
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