受験生のスマホ依存が不安で増加 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験生のスマホ依存が不安で増加

 

 

 

このところ、連日、新型コロナが学校で感染を拡大させていることが大きく報道されていますが、これは、受験生にも深刻な悪影響を与えています。

 

特に注意していただきたいのが、スマホ依存症です。

 

受験勉強のギアを上げなければならない秋に、よりによって、スマホ依存症になったら、もう受験はおしまい・・・ということになりかねません。

 

 

新型コロナウイルスの流行によって、人間の精神や心理に対し様々な悪影響が出ていますが、

 

私の心療内科クリニックを受診する受験生で目に見えて増加しているのは、スマホ依存症です。

 

 

去年、学校が休校になった時期から、スマホを長時間、使い続ける子どもが増加していたのですが、その傾向は、現在も続いています。

 

去年の休校のときに、脳がスマホを見続ける快楽を覚えてしまうと、脳内にこれを求めるニューロン(神経細胞)のネットワークが形成され、一度できてしまうと、もう、完全には元に戻ることはないのです。

 

 

もちろん、受験に熱心に取り組んでいる意志の強い受験生は、長時間、入試が近づく秋になれば、ダラダラとスマホを見続けることはないかもしれません。

 

でも、そのような模範的な受験生の脳であっても、かつて、スマホを長時間、見続けた時期があれば、やっぱり脳内ではスマホを見たいという欲望が、常に頭をもたげようとしているのです。

 

だから、ほんの少しでも気を抜いたとき、あるいは、模擬テストの成績が悪かったなど、何かがあって気分が落ち込んだときに、一気にスマホ依存になる・・・。

 

そして、受験戦線から脱落する・・・というのは、よくあることなんです。

 

そうならないためにも、スマホ依存で脳がどうなってしまうのか、どうすれば予防できるのか、よく知っておく必要があります。

 

 

さらに、これに加えて、受験生の保護者の方に頭に入れておいていただきたいのは、漠然とした社会不安の影響が、無意識下で子供の深層心理に根深い問題を引き起こしていることです。

 

子どもたちに検査を受けてもらうと、コロナ禍が始まる前、一昨年までと比較して、脳内における不安感を示す指標が、いずれの指標についても増加傾向にあります。

 

本人は、受験が不安だと言いますが、それは、一昨年までの受験生だって同じことで、現在は明らかにそれが上積みされています。

 

 

不安から、目をそむけたい・・・。

 

だから、目の前のスマホを使い続ける・・・。

 

しかも、母子カウンセリングを行っていると、母親の不安が、子どもに投影され、それが子どもの心の中で増幅されて、スマホ依存症をして吹き出しているということが浮き彫りになってくるのです。

 

だから、受験生の親御様には、まず、ご自身のメンタルを安定させるようにアドバイスしています。

 

 

スマホ依存症については、クリニックのホームページで解説しています。

 

以下、冒頭の部分だけご紹介しておきます。

 

これから秋が深まり入試の時期が近づいてくると、スマホ依存はますます危険です。

 

ぜひ、ホームページの解説文(スマホうつ病)を読んでください。

 

 

 


Smartphone addiction


 このページの要点は? 

・スマホ依存(Smartphone addiction)の受験生は、脳機能の不調も抱えています!

 

・スマホと脳機能の不調は、互いに悪循環を起こして泥沼化します!

 

・スマホうつ病(Smartphone depression)の症状「9項目」を見逃さないでください!

 

・精神論を振りかざすと、スマホ依存が逆に悪化するので危険です!

 

・最先端の「スマホうつ病」専門の治療プログラムがあります!

 

 



長時間、スマートフォンを使ってしまう「スマートホン依存症(Smartphone addiction)」が、若い世代を中心に激増しています。

 

見逃してはいけないのは、単に時間を無駄遣いしてしまうだけでなく、脳機能やメンタル面の不調を悪化させている場合が極めて多いということです。

 

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

 「スマホうつ病」