黒板の丸写しで脳は記憶力が低下する!【受験専門の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

黒板の丸写しで脳は記憶力が低下する!【受験専門の心療内科】

 

 

受験の心療内科

 

受験生の脳が危険!黒板の丸写しで記憶力が低下

 

 

 

 

今日のテーマは、学校や塾の授業中に、ノートに黒板の丸写しをすることによって、脳は記憶力が低下してしまうということです。

 

記憶力に関する脳医学の研究で、こういう危険な傾向があることが解明されました。

 

真面目な受験生ほど、せっせと黒板の丸写しをしていますが、とても皮肉なことに、実はこれが成績を低迷させる大きな要因になっているのです。

 

 

黒板の丸写しをしているときに、具体的には、脳ではどのような現象が起きているのか?

 

記憶力を高めるためには、黒板は、どのようにノートに取ればいいのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、誰でも簡単に実践できる対策をわかりやすく解説します。

 

 

 

 

脳医学の研究で判明!板書丸写しで記憶力低下!

 

受験生を専門に診療している私の心療内科クリニックで問診をしていると、「この1年間、ミッチリと真面目に勉強してきったにもかかわらず、成績がずっと伸び悩んでいるんです・・・」といった悩みを受験生から耳にすることが多いです。

 

その原因として、決して少なくないのが、黒板に書かれた板書を丸写しするという勉強スタイルをとっているということです。

 

 

これでは思考力が低下するというのは、どなたでも想像がつくと思いますが、受験生の脳にもっと重大な悪影響をもたらしていることが分かってきました。

 

それが、脳から記憶力を奪ってしまうということ。

 

脳科学の研究で明らかになってきたのです。

 

 

板書の丸写しをするときは、脳の認知機能は写すことに気を取られ、思考力は働いていません。

 

これが、記憶力を高める上でも、致命的となってしまうのです。

 

 

2種類の記憶「維持リハーサル」と「精緻化リハーサル」

 

一口に記憶と言っても、実は、私たちの脳は、2種類の記憶方法を無意識のうちに使い分けています。

 

それが、「維持リハーサル」と「精緻化リハーサル」です。

 

 

「維持リハーサル」とは、脳の前頭前野と呼ばれる領域が生み出す思考力の能力は使わず、脳内では、もっぱら海馬に記憶を行うものです。

 

簡単にいうと丸暗記ですね。

 

この場合は、海馬の容量に限界があるため、どんなに長くても、2週間以内に記憶はすべて消去されてしまいます。

 

 

「精緻化リハーサル」は一生忘れない長期記憶に!

 

一方、「精緻化リハーサル」は、とりあえず一時的に記憶されるのは海馬だというのは同じなのですが、記憶するときに、前頭前野で生み出す思考力も同時に活用されます。

 

そうすると、海馬に記憶されても、これは半永久的に保存すべき記憶なのだというタグのようなものが付けられるのです。

 

そうすると、夜寝ているときに、海馬から大脳新皮質へと記憶が優先的に変換されます。

 

大脳新皮質は海馬より遥かに記憶容量が大きく、この段階で、ほぼ忘れることのない安定的な記憶が獲得できるわけです。

 

これが長期記憶です。

 

 

中間テストや期末テストなら、2週間以内で脳内から消去される維持リハーサルで獲得した記憶でも、ある程度、点数は取れるかもしれません。

 

でも、入試は、ほぼ100%が長期記憶の勝負で、「精緻化リハーサル」の蓄積の量で合格・不合格が決るわけります。

 

 

黒板の丸写しは2週間で忘れる「維持リハーサル」

 

では、黒板の丸写しをしていると、脳はどうなるのでしょうか?

 

黒板の丸写しをしていると、少なくともその瞬間には思考力は働いていません。

 

つまり、脳は強制的に維持リハーサルをさせられているわけです。

 

だから、覚えても覚えても、2週間以内にほぼ全て忘れてしまうことになってしまうのです。

 

実際、黒板の丸写しをして落ちてしまった受験生に問診をすると、「覚えては忘れ、覚えては忘れ・・・という繰り返しの1年だった」と話すケースが少なくないのです。

 

 

授業中に精緻化リハーサルができる「矢印メモ」と「現行犯逮捕の暗記術」

 

合格するには、授業中も精緻化リハーサルを行い、一生忘れない長期記憶に変えて置かなければなりません。

 

そのためには、ノートはどのようにすれば、長期記憶にできるのでしょうか。

 

一言で言うと、書く内容について考えを深めながらノートに文字を書くようにすればいいわけです。

 

ただ、これについては意外と難しいです。

 

やってみると、ついつい文字を書くことに意識が取られてしまって、気が付いたら没思考的になっているということが多いのです。

 

 

そこでおすすめしたいのが、「矢印メモ」と「現行犯逮捕の暗記術」というやり方です。

 

これは簡単に言うと、ノートを取るときに、考えないとノートが取れないような仕組みにしておくことで、記憶の問題点を解決する工夫です。

 

以下、その方法を具体的に解説しています。

 

こちらもご一読ください。

 


記憶力アップ

板書の丸写しは、脳から記憶力を奪う危険な行為!


【このページの要点!】

 

①板書の丸写しをするのは、脳から記憶力を奪い取る危険な行為です!

 

②思考の伴わない記憶は、2週間以内に脳から消え去っていきます!

 

③記憶するときに脳内で精緻化リハーサルというプロセスを踏むと、将来、交通事故やアルツハイマー病にならない限り、一生消えない記憶になります。

 

④授業の内容について、「矢印メモ」を使って因果関係を明確にしながら、キーワードだけをがノートに取ることで、忘れない長期記憶に変換することができます!

 

 

⑤授業のその場で記憶してしまう「現行犯逮捕の暗記術」を行うと、勉強時間を増やさなくても飛躍的に記憶量が増えるので合格をもたらしてくれます!

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック

 
 

板書の丸写しは、脳から記憶力を奪い取る危険な行為!


先生は、黒板に向かってひたすら板書し、生徒はそれをひたすらノートに写す・・・。

 

これが日本の、昔からある一般的な授業のスタイルです。

 

 

私は、脳機能を扱う医者として、警告したいと思います。

 

こうした勉強のスタイルで、努力をすればするほど、脳は記憶力を低下させてしまうのです。

 

つまり、頑張れば頑張るほど、頭が悪くなっているということです。

 

 

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思考の伴わない記憶は、2週間以内に脳から消え去る!


確かに 、板書の丸写しをしただけでも、 その場では覚えた気になります。

 

しかし、脳科学的には、それは脳の海馬という部分に一時的に生じる「短期記憶」に過ぎません。

 

これを長期記憶に変換しない限り、そのままでは、2週間以内に記憶は脳から完全に消え去ってしまうことが、研究で実証されています。

 

 

板書の丸写しが怖いのは 、長期記憶に極めて変換されにくいということです。

 

最大の原因は、写している最中に、思考力をほとんど使わないということです。

 

実際、思考が伴っていない 短期記憶は、ほとんど 長期記憶に変換されないという研究が発表されているのです。

 

 

板書は、後から、友達のノートをスマホで撮影させてもらえば十分です。

 

自分の手ですべて丸写しするという愚かな行為は、ただちにやめましょう。

 

 

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授業の内容が長期記憶に変換されるノートのとり方とは?


最も長期記憶に変換されやすい、授業中のノートのとり方が解明されています。

 

誰でもできる簡単なことなのに、成績をアップさせる効果は絶大です!

 

ぜひ、やっていただきたいのは、ノートを取るときに、そのまま脳の海馬に記憶を叩き込む「現行犯記憶術」です。

 

警察が現行犯逮捕をするのと同じ要領で、記憶を脳の海馬に現行犯逮捕して確保しちゃうわけです。

 
 

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