受験生の頭痛は「受験うつ」のSOSサイン! | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

受験生の頭痛は「受験うつ」のSOSサイン!

毎週、金曜日に出していただいている「北野誠のズバリ!」

今日は、「頭痛」について解説させていただきました。

 

その一部と、時間の関係でお話できなかった「受験生の頭痛、実は受験うつのSOSサイン」について、こちらでご紹介します!

 

 

 東京大学本郷キャンパス赤門正面 本郷赤門前クリニック


Q:頭痛にもいろいろ種類があると思いますが?


頭痛はとにかく種類が多くて、いろんな病気で頭痛が起こるので、病気のデパートと呼ぶ人もいるんです。

突然起こる頭痛で最も危険なのは、クモ膜下出血ですね。


脳の回りにある血管のコブが破裂して、脳を包むくも膜の下に血液が流れ込むんです。


その痛みがすごくて、バットで頭を思いっきり殴られたような激しい痛みだと医学書に書

いてあるけど、実際は、もっと痛いという患者さんも多いですね。


ただ、頭痛で多いのは、長い期間にわたって、慢性的に起こる慢性頭痛ですね。


 


Q:慢性頭痛で多いのは?


慢性頭痛の中で最も多いのが、肩こりなんかと一緒に起こる緊張型頭痛というもの。

 

頭全体がグーッと締め付けられるように痛くなるのが特徴ですね。


 

これは、受験生もすごく多いんですね。

 

頭が痛いだけでも受験生は辛いけど、精神的なストレスで起こることが多く、受験生の脳のSOSサインにもなっているんですね。

 

クモ膜下出血とは違って、わりと、軽い痛みが多い。

 

でも、まあ、我慢できるかなって、放置しちゃうとダメ。

 

実は、「受験うつ」や「ストレス性高次脳機能障害」のSOSサインって場合がすごく多いんですね。

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面 本郷赤門前クリニック



Q:偏頭痛はどうですか?


慢性頭痛で二番目に多いのが、偏頭痛ですね。

 

こちらは、こめかみのあたりが痛くなるのが特徴ですね。

頭の片方だけが痛くなることが多いので偏頭痛という名前が付いたんですね。


でも、左右両方とも痛くなることもあるので、決めつけてはいけないですね。

 

 

こちらも、受験生に多く、やっぱり「受験うつ」や「ストレス性高次脳機能障害」のSOSサインだと思ってほしいんですね。

 

痛いことだけが問題ではなくて、脳の働きそのものにも、問題た隠れているんです。

 

だから、対処しないと、志望校に合格はできないですよ!

 


 


Q:偏頭痛の原因は何なのですか?
 

偏頭痛の直接の原因は、血管が広がり過ぎることなんです。


血管が広がると、血液循環が良くなるので、一般的には健康に良い場合が多いんですね。


でも、偏頭痛の場合は、こめかみを通っている太い血管が、あまりにも広がりすぎてしまう。


それで、血管の壁が引っ張られて、痛みが出る。

 

受験生に問診すると、「ズキンズキンと痛い」って言う人が多いんですね。


血管が余計に広がることで痛みがより強くなるのが理由なんですよ。


ズキンズキンという痛みの強弱は、心臓の拍動とピッタリ一致しているんです。

 

 


Q:偏頭痛になるキッカケはあるんですか?
 

全員ではないんですが、片頭痛が起こる前に、キラキラっとした不思議な光が見えることがあるんですね。


北極みたいにオーロラが見えるという人もいる。

 

ギザギザっとしたシャンデリアみたいな光が見える人もいますね。


芥川龍之介は、半透明の歯車が見えたそうですよ。

 

この経験を元に、その名の通り「歯車という小説を残しています。

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面 本郷赤門前クリニック

 

 

理由はわかりませんが、芥川龍之介もそうだけど、脳の働きが優れたエリートの脳の機能の仕方が関係している可能性があるんですね。

 

実は、私のクリニックで治療してもらっている「受験うつ」の受験生で、芥川龍之介とまったく同じ、歯車が見えるって言ってる受験生が、二人もいました。

 

メンタル面や脳機能の治療がとっても大事で、一人は東大、もうひとりは医学部に合格してくれました。

 

 

歯車に限らす、光が見えて偏頭痛がする人は、脳が独特の情報処理をしている。

 

私のクリニックでは、模擬テストの解答を見て、脳機能のタイプを診断してるんですね。

 

東大入試オープンで、超難問をスラスラ解いている・・・。

 

なのに、全統マーク模試で、ものすごく簡単な問題をポロポロ落としている…。

 

 

天才と言ってしまえば、その通りかもしれないけど、これじゃあ、やっぱり不合格になっちゃう。

 

このタイプの脳は、「受験に特化した磁気刺激治療」というのが特に有効ですね。

 

合格実績がすごくいい。

 

 

芥川龍之介は、35歳で自殺してしまいました。

 

この時代に治療ができたら、たぶん、天寿をまっとうできたと思いますね。

 

もっと、多くの作品を残せたはずです。

 

 

治療のキッカケになってくれて、むしろ偏頭痛になって良かったと話す受験生もいます。

 

大事なのは、「受験うつ」のSOSサインかもしれないと思って、見逃さないことですね。