はき気・食欲不振(入試当日)受験FDの症状に注意! Functional dyspepsia | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

はき気・食欲不振(入試当日)受験FDの症状に注意! Functional dyspepsia


はき気・食欲不振(入試当日)

「受験FD」の症状に注意!

Exam Functional dyspepsia


 

【このページの要点】

 

 

・入試の当日に、はき気、むかつき、食欲不振を起こすのは「受験FD」

・FDの症状を軽減する効果が研究で実証されたヨーグルトにも注目!

 

 


はき気、むかつき、食欲不振で、脳機能も低下してしまう!


入試の当日に、はき気、胃の痛み、むかつき、食欲不振など、不快な症状がでてしまい、入試の本番で実力が発揮できなかったという受験生が、弊院には多く訪れます。

受験生もご家族も、その悔しさは容易なものではなく、問診していて、こちらも涙が出てくることがあります。

 

ただし、本当の問題は、胃に不快な症状が出たとき、脳の働きも連動して悪化している場合が多いということです。

 

実は、胃腸と脳は表裏一体の関係で働いていることがわかっています。

つまり、胃にトラブルが生じているときは、脳機能も低下して、入試問題を解く能力も悪化していることが多いのです。

 

これが、弊院で警鐘を鳴らしている「受験FD」(Exam Functional dyspepsia)です。

入試には、胃と脳へのダブルの作用で、合格を阻みます。

 

「受験FDを征する者は受験を征す!」

これは、受験生やご家族に弊院で提唱していることです。

ぜひ、しっかり対策をとってください。

 

  


機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)とは?


医学界では、今、機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)、略して、FDと呼ばれる病気が、新たに正式な病名として認定され、専門の医師や研究者の間で注目されています。

 

機能性ディスペプシア(FD)とは、内視鏡で観察しても、胃潰瘍のような形の異常が見つからない。

しかし、働き方に異常があるため、吐き気がしたり、胃の痛み、胃もたれといった症状が出るというものです。

 

特に受験では、心理的に追い詰められるために、FDの症状が出る場合がとても多いのです。

これが、「受験FD」(Exam Functional dyspepsiaで、メンタル面がデリケートに育った最近の受験生の間では急増しています。

 

機能性ディスペプシア(FD)は、国際的には「Rome 」という診断基準があり、日本でもこれに従って診断します。

しかし、病気としてのFDの診断基準を満たさない軽い症状の場合でも、脳機能の低下が併発していて、大切な入試で大幅な得点力の低下をもたらすことが少なくないので、油断できません。

 

受験生やご家族は、決して胃の状態をおろそかにしないでください。

 


胃の不快な症状は「うつ病」と原因が共通している!


機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)は、脳科学的にも解明が進んでいます。

 

試験で不安を感じると、脳の扁桃体という部分が暴走する結果、胃の働きが低下してしまいます。

扁桃体は不安や不満と言った原始的な感情を作り出す領域で、ここが暴走する最も一般的な病気が「うつ病」です。

 

つまり、機能性ディスペプシア(FD)は「うつ病」と原因がよく似ているということです。

実際、「うつ病」と機能性ディスペプシアが共存している患者さんは、とても多いのです。

 

胃の不快な症状を理由に弊院を受診し、診察したら「うつ病」が見つかるケースも少なくありません。

そのときは、受験生もご家族もショックを受けられますが、早期に「うつ病」の治療が開始できるのは、合格を勝ち取るためには大きな利点です。

 

 

胃は脳機能を映す鏡なのです。

ぜひ、胃腸に現れる脳のSOSサインを見逃してはいけません

  


朝食の様子を観察すれば、受験生のメンタル面の状態が把握できる!


入試が近づいてきたら、受験生の親御さんは、機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia)の症状が出ていないか、お子さんの食事の様子を、できるだけ丹念に観察してください。

 

特に大事なのは、朝食です。

脳の不調は、とりわけ、朝食のときの機能性ディスペプシア(FD)の症状として現れやすいのです。

ですから、朝食をよく観察すると、受験生のメンタル面の状態を知ることができます。

 

注意してほしい「受験FD」の症状は、少し食べただけでお腹がいっぱい、吐き気を催す、胃が痛い、胸やけなどです。

お子さんがそんな症状になったら、同時に脳も不調を起こしている可能性が高いので、注意が必要です。

 

今の受験生の世代は、生活環境の変化のため、もともと、朝の調子が悪い傾向があります。

といころが、入試は午前中から行われる場合が大半です。

だからこそ、合格をつかみとるため、朝食の取り方でメンタル面の状態を見極めるのは、とりわけ大事だということです。

 


「朝食練習」で「受験FD」を予防し、合格を勝ち取ろう!


メンタル面の悪化が朝食でわかる一方、逆に、悪化したメンタル面の改善も朝食を通して行えます。

弊院では、受験生に「受験FD」の対策として、「朝食練習」ということをやってもらっています。

 

入試が近づいてきたら、少し早く起床して、朝食をしっかり食べる訓練をしてもらいます。

 

誤解してほしくないのですが、「朝食練習」は、シツケや精神修養のために行うのではありません。

目的は「受験FD」を予防し、朝、脳の扁桃体が暴走して緊張するのを防ぎ、脳機能を高めることです。

つまり、「朝食練習」によって合格が勝ち取れるということです。

 

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