FM「ハッピーモーニング」『脳科学で解明!今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ』 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

FM「ハッピーモーニング」『脳科学で解明!今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ』

今朝のFM「ハッピーモーニング」でお話した内容の一部をご紹介します!

 

吉田たかよしのFOCUS:第243回

『脳科学で解明!今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ』

 

 

今朝は、ほめ方についての最新研究をご紹介。


数年前から、ほめれば人は育つというのが、ちょっとしたブーム。

 

会社の部下や家庭で子どもを、やたらとほめる人が増えた。

 

でも、いざ、やってみたら、ほめられた部下や子どもが、増長しちゃって、悪影響のほうが多かったという経験があるのでは?

 


これを防ぐ方法が研究で明らかになった。

 

ほめられた人の脳で何が起きるか調べられた。


脳内のA10神経が活性化し、ドーパミンを分泌。

 

これによる快感で、ほめられると気持ちがいい。

 

 

でも、副作用自己愛が膨らんで、わがままになる。

 

これは、どんな人格者でも起こる。

 

人格者は自分の意思で押さえ込んでいるだけ。

 

人格者でない人が増長するのは当然。

 

 

これを防ぐ方法が見つかった。

 

ほめた後で次の目標を示す。

 

 

たとえば、子どもが試験で80点を取ってきた。

 

「よく頑張ったね」というだけだったら、増長して勉強しなくなる。

 

「よく頑張ったね」の後に、「次は85点が狙えるね」と目標を付け加える。

 

そうすると、A10神経が脳の側坐核を集中的に活性化

 

自己愛は膨らみにくく、意欲だけが刺激され、もっと勉強しようと感じる。

 

 

このとき大事なのは、ほめられた人が、このまま頑張ると次はこの位できそうだと本心で思う目標の高さを設定すること。

 

80点を取った子どもが、次は85点は取れるなと思っていたら、85点がベスト。

 

にもかかわらず、次も80点というと、ドーパミンが脳内で余ってしまって増長する。

 

 

かと言って、次は100点をとれというと、ドーパミンがスッと下がってしまって気分が悪くなる。

 

その中間がベスト。

 

実は、大人も、今の若い世代は心が未熟

 

ほめ方のこうした技術が有効なんです!!

 

 

こういう褒め方についての方法を解説する本を出した。

 

昨日発売したばかり。

 

タイトルは、『今どきの大人を動かす「ほめ方」のコツ』

 

サブタイトルは、「こんなふうに声をかけられたら脳はもう、逆らえない」


この他にも、

・男性の脳と女性の脳で、褒め方をどう変えたらいいのか
・ほめるタイミングはいつがベストか
・形容詞は使わずに名詞をほめたほうが脳は強く反応する。
・失敗した人をほめるテクニック 

 

脳科学に基づく実践的なほめ方を解説しています。