試験日の朝に頭が良く働くようになる脳医学の裏技!【心療内科】
試験の当日に脳のコンディションをアップさせることも、入試に合格するためには極めて重要なことということです。
そのために、とても効果のある、脳医学を応用した受験テクニックがあります。
試験を受ける直前、つまり、試験を受ける朝の時間に、とっても簡単なあることを行うだけで、脳の働きが高まる、つまり、試験の点数をアップさせられることが、脳医学の研究で解明されています。
さらにそこに、ほんの少し脳医学の研究結果を応用した裏技テクニックを用いると、試験の点数を上げる効果が倍増します。
受験生の方は、本番の入試はもちろん、学校の定期テストや模擬テストでも実践していただきたいです。
受験生は、試験を受ける日の朝に、具体的には何をすればいいのか?
その効果を倍増させる裏技テクニックとは、どういうものなのか?
受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、こうしたポイントをわかりやすく解説します!
ヒスタミンニューロンが脳機能をアップ!
集中力を高めるためにとても大事なのが、脳の中にあるヒスタミンニューロンという神経細胞を活性化することです。
ガムを噛むと集中力が高まる・・・という話は、お聞きになったことがある方が多いでしょう。
ただし、脳の機能を高めるには、ただガムを噛めばいいというものではないのです。
大事なのは、ガムをかむことも含め、脳のヒスタミンニューロンに刺激を与えるということです。
それによって、入試を受ける朝にピッタリの集中力を高める効果が倍増してくれるのです。
ガムに限らず、人間は「噛む」という行動を行うと、脳に非常に良い影響が出るという研究論文が、たくさん出ています。
特に、噛むと、脳の中でヒスタミンニューロンという神経系が刺激を受けることが分かっています。
これによって、脳全体の覚醒度が高まり、しっかりと目が覚めて、脳が活発に働く状態にしてくれるのです。
実際、朝が弱いという受験生が、噛むことによって弱点を克服された方が大勢います。
噛むのは、いつ行っても効果は出ますが、朝はとりわけメリットが大きいわけです。
朝食+ガムで脳を持続的に刺激!
噛む動作を行うとヒスタミンニューロンが刺激を受けるので、食事も一生懸命に噛んだ方が良いのです。
特に、試験直前の朝食は、とりわけ一生懸命に噛むメリットが大きいです。
でも、それだけではなく、ガムも噛んだら、なおいっそう、良い効果をもたらしてくれます。
ガムを噛むことだったら、回数は、いくらでも長い時間、自然に増やすことができますよね。
だから、ヒスタミンニューロンの刺激が持続されるわけです。
これによって、脳全体の覚醒度が上がった状態で試験の開始時刻を迎えられるので、当然、試験の問題に解答する能力も高まります。
リズミカルにガムを噛めばセロトニンが上昇!
ヒスタミンニューロンの刺激は、どのような噛み方をしても増えます。
ただし、受験生の方は、できるだけリズミカルに噛むことをおすすめします。
脳内では、朝になると、睡眠ホルモンのメラトニンから、活発に頭を働かせるのに不可欠なセロトニンというホルモンに切り替わります。
リズミカルに噛む動作を続けると、セロトニンの分泌がさらにアップてくれるわけです。
セロトニンは癒やしホルモンとも呼ばれ、ストレスに負けずに、脳を健康な状態で働かせるには不可欠な脳内ホルモンです。
それが増加すると、テストを受けるといったストレス状態に置かれても、脳は、活発に働いてくれます。
だから、試験の点数もアップしてくれるわけです。
脳への血液循環がアップ!
さらに良い点としては、脳の中の血液循環が良くなる効果も出てくれるのです。
噛むと、人間の顎の付け根の所に、静脈叢(じょうみゃくそう)と言われる部分があり、一回顎を噛むとここの静脈叢がポンプのような構造になっていて、脳の中から古い血液を汲み出してくれるのです。
脳に血液を送るというのは、ただ血液を心臓から無理やり沢山押し込めば良いというわけではありません。
脳は頭骸骨に囲まれている閉鎖空間ですよね。
だから、血液循環を良くしようと思ったら、無理に送るよりも、古い血液を心臓に戻してあげる事のほうが大切なんです。
静脈叢でそれをやってくれると、その分だけ自動的に新しい血液が脳に入っていくということになるのです。
この二つの働きが行われるため、噛む行為によって、脳の神経細胞の働きが良くなるのです。
実際、ガムを噛むことによって数学の成績が上がったという論文も出ています。
試験中にガムを噛めなくても大丈夫!
ただし、もちろん、試験の最中には、ガムを噛む事は許してもらえないですよね。
自宅で勉強する時間ならガムを噛むことができますが、それでも、勉強中はガムを噛まない方が良いのです。
ガムを噛んでいる最中は、噛むことに、ほんの少しではありますが、意識が向かいます。
そのぶんだけ、脳の作業効率が落ちる方向に作用するのです。
では、入試の点数をアップさせるには、どうしたらいいのでしょうか?
答えは簡単!
自宅で朝食を食べてから、入試の会場に到着するまで、移動時間も含め、ガムを噛めばいいわけです。
また、入試を受ける日ではない場合も、同じように、自宅で朝食を食べてから、学校や塾に到着するまで、つまり通学時間も含めてガムを噛めばいいわけです。
機能性ディスペプシアを防ぐ効果も!
実は、受験生にとって、朝食の直後からガムを噛み始めることは、もう一つ、医学上の大きなメリットがあります。
というか、合格率を上げるという点では、むしろ、こちらのほうが効果が大きいので、受験生には注目していただきたいです。
多くの受験生が、入試の緊張で、一時的に、胃が機能性ディスペプシアという病気と同じような状態になってしまうのです。
それにより消化能力が低下するわけですが、消化器官と脳は連動して働いているため、影響が脳にも波及して、認知機能が低下してしまうんですね。
これに対し、ガムを噛めば、胃の消化能力が高まってくれるので、脳への悪影響も断ち切ることができるのです。
だから、入試を受ける日は、特に、朝食を食べ終わったら、すぐにガムを噛み始めるのがベストだということです。
これ、合格を勝ち取るには、とっても大事です!!
最新の脳医学で脳をパワーアップ!
ただし、、明らかに集中力が低下しているという受験生は、最新の脳医学を活用して、なかば力づくで集中力を高めないと、志望校には合格できません。
そのため、私のクリニックでは、脳の背外側前頭前野を磁気のパルスを当てることで活性化させ、脳の働きを良くして現在の偏差値より高い志望校への合格を目指す、「早期合格コース」というプログラムを設けています。
どうしても高い偏差値の大学に合格したいという受験生は、ぜひ、こちらもご検討いただければと思います。
ご自分でできる集中力アップ、ベスト10!
それから、世界中の脳科学やメンタル医学を総動員し、効果的に勉強の集中力を高められる10の方法を厳選してご紹介しています。
それが、こちら!
【ご自分でできる集中力を高める方法、ベスト10】
① 10秒間、立ち上がり、脳の脳幹網様体に刺激を送る!
② 右手に渾身の力を込めてガッツポーズをし、脳の左側前頭葉を刺激する!
③ 座ったまま、3分間、目を閉じて、前頭前野の疲労を回復させる!
④ 勉強時間と休憩時間のサイクルを短めに設定しておき、脳にメリハリを記憶させる!
⑤ 雑念が湧いてきたら、「数学・数学・数学」など科目名を3度唱えて言語中枢の力で集中させる!
⑥ 「○○君、頑張れ!」と自分の名前を添えて自分で励ます!
⑦ 勉強している姿をウェブカメラやスマホで録画し続け、第三者の視点で自制心を高める!
⑧ ゆっくり大きく息を吐くことにより、副交感神経優位に促し、脳の扁桃体の暴走を止める!
⑨ 背筋を伸ばしてアゴを引き、脳の本能的な領域に集中すべき状況にあることを教える!
⑩ 鳥のさえずりなど自然音をBGMで流す。ただし、ボーカルの入った曲は逆効果!
こちらのブログで、過去10年くらいのなかで、一度くらいはご紹介したものが多いのですが、一箇所にまとめて解説したほうが、受験生の方には便利だと思い、クリニックのホームページに、特設の「集中力(Improve Concentration)」のページを設けました。
こちらは以前に公開したページなのですが、アクセスが多く、本日、内容を更新し、リニューアルしました。
なぜ、この10の方法が集中力をアップさせるのか、その根拠となる脳の仕組みを知っておいたほうが、より効果が上がります。
ぜひ、以下のクリニックのホームページの解説もご一読ください。
「集中力(Improve Concentration)」⇒クリック!
ご自宅や自習室で勉強しているときに、集中力の低下を自覚したら、10秒間、立ち上がりましょう。
これにより、脳全体のメインスイッチの働きをしている脳幹網様体が刺激を受け、集中力が回復します。
このとき、勉強を中断する必要はありません。
頭の中で問題の解法を考えたり、必要事項を記憶をしたりしながら、立ち上がれば、勉強時間のロスは、ほぼゼロに抑えられます。
末梢神経と脳は、左右が交差してつながっています。
このため、右手でガッツポーズをすると左側の脳に刺激が伝わり、一時的ではありますが、意欲を集中力を高める作用が生じます。
立ち上がるほうが効果は大きいのですが、試験を受けているときは、立ち上がることができないので、こちらを行いましょう。
ガッツポーズを行う時間は5秒間ほどで十分ですが、渾身の力を込めて脳に強い刺激を与える必要があります。
人間の脳は、大脳新皮質の約70%が視覚情報の処理に関わっています・・・
続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ「集中力(Improve Concentration)」
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