試験中に起こる度忘れが解消!脳医学の対策とは?【受験専門の心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

試験中に起こる度忘れが解消!脳医学の対策とは?【受験専門の心療内科】

試験中の度忘れが治る脳のフリーズ解除法【受験専門の心療内科】

 

 

受験の心療内科

 

試験中の度忘れが治る脳のフリーズ解除法

 

 

 

 

試験を受けているときに、「度忘れ」をしてしまうほど悔しいことはありませんね。

そんな「度忘れ」に対し、脳科学を応用した方法で、すぐに思い出せるようになる効果が生じることが分かってきました。

 

 

記憶を司る脳の器官というと、みなさん、海馬を思い浮かべる人が多いと思います。

 

でも、海馬は記憶を作り出すフェーズでは主役ですが、記憶を思い出すフェーズについては、脳の背外側前頭前野の機能が中心的な役割を担っているのです。

この部分が、脳内に蓄積された膨大な記憶情報の中から、必要な情報を検索しているわけです。

 

 

でも、試験を受けているときは、背外側前頭前野が緊張状態に置かれるため、検索機能が一時的にフリーズしてしまうことがあります。

このとき、「度忘れ」が起きてしまうわけです。

 

 

 

そんな「度忘れ」を瞬殺できる、超簡単なテクニックが、「脳のフリーズ解除法」です!

具体的には、度忘れしたとき、何を行えば、脳のフリーズが解除されて思い出せるのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに分かりやすく解説します。

 

 

 

 

悔しい度忘れが簡単に治せる!

 

私も経験がありますが、試験中のド忘れほど、受験生にとって悔しいことはありませんよね?


勉強をさぼって覚えていないことが試験に出題されて出来ないのだったら、納得できます。


でも、しっかりとがんばって勉強をして覚えているのに、試験場で度忘れをしてしまって思い出せないのは、むちゃくちゃ悔しいです。

 

「脳のフリーズ解除法」は、そんな度忘れを、誰でも試験場で簡単に実践できる方法で、瞬殺するための脳科学テクニックなんです。

 

 

度忘れを生み出す「大脳新皮質46野」

 

まず、この方法を使いこなすには、度忘れが、脳内でどのような仕組みで生じるものなのか、理解しておく必要があります。


度忘れが頻繁に生じるようになった場合、受験ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)として脳医学の治療の対象となり、その研究を通して、脳の中でどんなことが起こっているのか、わかってきました。

 


脳の場所によって数字がついているんですが、特に脳の表面にある大脳新皮質の「46野」という部分の影響が大きいという実験結果が出ています。

この部分は、パソコンに例えたら、記憶の検索エンジンみたいな機能に関与しているのです。

 

この部分が、緊張すると機能が低下しやすい性質を持っているわけです。

 

実際、受験ストレス性記憶障害の方の脳機能を検査すると、「46野」の機能に問題が見つかることが多いんです。

 

 

脳の検索機能のフリーズとは?

 

ですから、ド忘れをしているその瞬間に記憶が消えているわけではないわけです。

私達が勉強して、その情報が脳の「海馬」に入り、さらに夜寝ている時などに、「海馬」から「大脳新皮質」に記憶が置き換えられます。

そうすると、長期記憶になって、おじいちゃん、おばあちゃんになるまで半永久的に脳内に保存されます。


 

ところが、脳の「前頭前野」にある検索機能が低下すると、そこで情報を正しく検索できないと出てこなくなって、ど忘れの状態になるわけです。

しかも、他の機能の低下とちょっと違って、一時的に麻痺するような、脳の情報処理がフリーズするような状態になっているんですね。

 

 

脳のフリーズを解除する方法とは?

 

このような状態を脱するには、フリーズしている脳の検索機能を解凍すれば、いいわけです。

 

解凍すれば、解答が出てくる・・・。

 

 

では、どうすれば脳の検索機能を解凍できるのか?

 

その方法が、脳科学の研究で解明されました。

 

 

脳のフリーズを解除するには、何でも良いから、関連する項目を思い出せばよいということです。

 

いきなり、そのものズバリを思い出さなくても、そのことに関連することを何でもいいから思い出すと、それによって脳の検索機能にかかっていたフリーズが解除され、度忘れしていたことも、芋づる式に思い出すわけです。

 

 

脳のフリーズ解除はどうやるのか?

 

私は学生時代、当時は脳の仕組みなんてまったく知りませんでしたが、たまたま、試験会場で理想的なフリーズ解除をしていた経験があります。

 

脳の検索機能を解凍する方法の具体例としてご紹介いします。

 

 

試験に出題された問題は、「清の光緒帝が行った政治改革は?」というものでした。

答えは「戊戌の変法」です。

 

世界史をやっている人はわかりますが、超簡単な問題です。

 

でも、超簡単な問題だからこそ、落としてしまうとダメージが大きいので、より精神的なプレッシャーが増し、度忘れの悪循環に陥ってしまったるわけです。

 

 

脳のフリーズを解除する連想の効果!

 

その時、真っ先に思い出したのが、こちらは春秋戦国時代なので、まったく時代は違うけど、「しん」という国の変法・・・というつながりで、秦の「商鞅の変法」でした。

 

同じ「しん」でも、秦と清は、まったく無関係です。

 

理屈の上では、秦のことを思い出すのは無駄なことなんですが、これが私を救いました。

 

 

「そうだ!確か、こっちも変法だったぞ!答えは○○の変法だ!」

 

「確か〇〇は、その年を表す干支だったぞ!」

 

「干支といえば、甲子の年に建設された甲子園球場、壬申の年に起きた壬申の乱、戊辰の年に起きた戊辰戦争、戊戊戊戊戊・・・」

 

ということで、解答にたどり着きました。

 

 

フリーズ解除でその後はスイスイ!

 

当時の私は、連想をたどり寄せて解答にたどり着いただけだという認識しかありませんでした。

 

でも、最新の脳医学でいうと、この連想作業を通して、フリーズしていた脳の前頭前野の検索機能を解凍できていたわけです。

 

それが証拠に、戊戌の変法を思い出した後、それ以降の設問については度忘れはなく、知識がスイスイ思い出せました。

 

脳の前頭前野の検索機能を解凍すれば、度忘れ問題は解消するわけです。

 

 

脳のフリーズを解除するためには、これと同じことを手順に沿ってシステマティックに行うべきなのです。

 

 

周辺情報から記憶にアプローチ!

 

試験を受けているときにど忘れしてしまったらとき、5秒間考えて思い出せなければ、それ以上、考え込んではいけません。

 

脳のフリーズがより強まるだけです。

 

方針をフリーズ解除法に切り替え、一緒に覚えたことや関連したことを思い出すことに、意識を切り替えてください。

 

そして、周辺情報や関連情報を思い出し、ど忘れした知識を周辺から取り囲むようにして肝心の記憶にアプローチしていくのです。

 

そうすれば、驚くほどあっさりと記憶が蘇ってきます。

 

 

受験ストレス性記憶障害に注意!

 

ただし、注意していただきたいのは、こうした方法でも度忘れが解消できない場合、あるいは、度忘れが頻繁に生じる場合、度忘れが増えてきた場合には、受験ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)に陥っている危険性があります。

 

この場合は、脳の前頭前野の検索機能が、一時的にフリーズしているのではなく、根本的な機能低下をおこしているのです。

 

そうした状況になっている脳には、その部分に磁気のパルスを当てるなど、回復させるには専門の医学的な処置が必要です。

 

受験生は、「自分だけは大丈夫だ」という根拠のない思い込みで、気づくのに遅れる例がすごく多いんです。


この場合は、合格を勝ち取るためには、脳医学による専門の治療が必要です。

 

今なら、目前に迫った入試にギリギリ間に合います。
 

ぜひ、試験中の度忘れを含め、受験ストレス性記憶障害に関する以下の解説文もお読みいただき、確実な対処をとることをおすすめします!

 

 



 

 このページの要点は? 

 

 ✓  勉強しても記憶に残らない、暗記しても数日で忘れてしまうという方は、「受験ストレス性記憶障害」の危険性があります。

 

 ✓  「ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)」とは、脳内の海馬や前頭前野が精神的なストレスにで障害を受け、記憶力が著しく低下する症状を指します。

 

 ✓  受験勉強のストレスでコルチゾールというストレスホルモンが増加し、海馬の神経細胞にダメージを与えるため、記憶を作り出す「記銘(Memorization)」ができなくなってしまいます。

 

 ✓  精神的なストレスが高まると前頭前野の機能が抑制され、記憶を思い出す想起(Retrieval)ができなくなってしまいます。

 

 ✓  受験ストレス性記憶障害は、入試が近づくとストレスが増すため症状が悪化し、入試の当日に症状が極大化します。

 

 ✓  最新の治療方法により、受験ストレス性記憶障害から回復し、志望校に合格される方が多数でています。

  

東京大学本郷キャンパス赤門正面 本郷赤門前クリニック

 
 


頑張って勉強しているのに、ちっとも記憶に残らない・・・。

せっかく暗記しても、数日でほとんど忘れてしまう・・・。

昨日、何を勉強したのかも思い出せないこともある・・・。

もし、このような症状が起きていたら、あなたの脳は、「受験ストレス性記憶障害」に陥っている危険性があります。

 

 

「ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)」とは、脳内で記憶を作り出している海馬や、思い出すために重要な前頭前野などが、精神的なストレスによって障害を受け、記憶力が著しく低下する症状を指します。

 

特に受験勉強によるストレスは、ストレスホルモンのコルチゾールなどが増加しやすく、こうした症状を引き起こしやすい特徴を持っているのです。

このために生じるのが「受験ストレス性記憶障害」です。

 

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⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ「認知のゆがみ(受験ストレス)Cognitive distortion」

 

https://www.akamon-clinic.com/認知のゆがみ(受験ストレス)Cognitive distortion/

 

 
 
 
 

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