記憶力は縦書きより横書きで増強!脳科学的な理由とは? | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

記憶力は縦書きより横書きで増強!脳科学的な理由とは?

 

 

受験の心療内科

 

記憶力は縦書きより横書きで増強脳医学の記憶の法則!

 

 

 

 

 

今日のテーマは、受験生の方が志望校への合格を勝ち取るために、ぜひ、知っておいていただきたい脳の法則です。

 

日本人の場合、文字が縦書きの場合と横書きの場合と、両方を用いますが、これが勉強の効率に影響を与えるのです。

 

 

実は人間の目は、動く方向によって記憶力に格差が生じることが、実験結果として明らかになっていまです。

 

当然、縦書きと横書きでは、勉強するときに眼球が動く方向は、90度、異なっていますね。

 

これによって、縦書きと横書きで、勉強したときに記憶に格差が生じるということなのです。

 

 

いったい、脳内では、眼球の動きで、どのようなことが生じているのか?

 

成績アップを実現するには、この脳の法則をどのように利用したら良いのか?

 

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説します。

 

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ストレスが増える受験期に、突然うつ症状を発症する人が急増している。うつで人生を狂わさないために、受験生本人や家族ができることは何か。受験生専門外来のがストレス管理や効率の良い勉強法を解説する。

 

 

 

横書きを読むときの脳に作用を証明した驚きの研究とは?

 

今日、ご紹介するのは、教科書や参考書を読むのであれば、横書きになっている本を読んだほうが、縦書の本より、記憶には有利になるという脳医学の法則です。

 

 

なんだかんだいっても、結局、受験の合格不合格は、記憶力が大きくモノを言うのが現実ですよね。

 

少しでも効率よく記憶に残る勉強をするのに、この法則を参考にしていただきたいと思うので、わかりやすくご説明したいと思います。

 

 

アメリカで行われた研究ですが、どんな実験かと言うと、被験者に、目玉を水平方向に2Hz(1秒間に2回のペースという意味)のペースで左右に動かしてもらいました。

 

 

そうすると、記憶したことを思い出す能力が上がった…という実験結果が得られ、論文として発表されたわけです。

 

 

目玉を横方向に動かしたときだけ記憶力が増強!

 

ただ、我々、脳を扱っている医者が普通に考えたら、目玉を動かすことで、脳の中で全体のメインスイッチの役割をしている脳幹網様体が刺激を受けることは十分に考えられます。

 

 

その結果として、脳機能が全般的に活性化して成績が上がっただけ・・・という可能性は捨てきれません。

もし、そうだとしたら、脳の機能として当たり前のことなので、ちっとも面白い研究ではないわけです。


でも、この研究の価値があるのは、目玉を縦方向に動かした場合には、こうした作用が現れなかったというデータがきちんと出ているということです。

 

これなら面白い!!!

目玉を水平方向に動かすことに、何か脳の記憶の作用に特別な意味があるということを示しているわけです。



では、どうして、このような水平方向と縦方向で、記憶力に格差が現れたのでしょうか?

 

 

脳の左右のバランスを整えると記憶力はどうなる?

 

指摘されているのは、目玉を左右に動かすことで、脳の左右の部分がバランス良く刺激を受けたからだということです。

別の研究ですが、手の動きについても、右手と左手で交互に動かすことで、脳にストレスや不安を緩和させる効果が出ることが解明されています。

 

ストレスと記憶は密接な関係があるため、脳の左右のバランスが大事だということは説得力を感じます。



また、目を水平方向に左右に動かすことは、寝ているときのレム睡眠の脳の状態を再現しているため、記憶力に作用を及ぼす…という考え方も指摘されています。

 

 

睡眠中に目玉が左右に動く驚きの効果とは?


レム睡眠のときは、夢を見ていることが多いのですが、眼球が左右に動いていることが多いのです。

そもそも、レム睡眠のレムというのは、そういう意味です。


そして大事なのは、このとき、脳は記憶の整理整頓も行っているということです。

だから、目玉を左右に動かすと、その状態が再現されて、記憶の整理整頓も進むのではないかという仮説が有力視されているのです。

実際、この仮説を裏付ける実験データも発表されています。

 

しかも、この作用を行うためにも、やはり、脳の左右のバランスがとても大事なのです。

 

 

参考書は縦書きより横書きのほうが記憶力がアップ!

 

参考書の文字が横書きなら、目玉は自動的に左右に動きます。

つまり、天然で、この運動ができているということ。

漢文などは、有無をいわさず縦書ですが、縦書と横書きの両方があれば、横書きの参考書を選んだほうがいいと思います。

 

 

ノートをとる場合も、例えば古文単語などは縦書きにする場合が多いのですが、効率よく暗記するためには、あえて横書きにしておいた方が得策です。

 

そして、ノートを読み返す時は、意図的に目玉を左右に動かして読むと、より効果が上がります。



また、私のクリニックでは、磁気のパルスを脳に当てることで記憶力を高める取り組みも行っています。

 

脳の中で背外側前頭前野と呼ばれる部分で、左側の部分の機能を高めると、右側とのバランスが良くなるのです。

 

大きな方向性としては目を左右に動かすのと共通性がありますが、もちろん、磁気のパルスを当てる場合は、効果が桁違いというか、3桁くらい違うので、大きな効果が得られます。



磁気刺激をうつ病の治療に取り入れるクリニックは増えてきましたが、パルスを当てる部位と周波数を調整し、さらにCBT治療や認知トレーニングを組み合わせれば、記憶力を増強する作用があり、志望校に合格するのに役立てることができます。

 

 

ストレスで記憶力が下がる「受験ストレス性記憶障害」に注意!

 

特に、受験ストレスで脳がダメージを受けた場合は、早期に対処が求められます。

 

 

これが、「受験ストレス性記憶障害」です。

 

ぜひ、以下の「受験ストレス性記憶障害」の解説もお読みください。

 

 


 
 

✩ストレスホルモンで記憶できない!

 →「記銘力」が低下!

 

✩脳が抑制され、記憶を思い出せない!

 →「想起力」も低下!

 

✩志望校に合格するには?

  最新医学をご紹介!


 

 
 このページの要点は? 
 

 

 勉強しても記憶に残らない、暗記しても数日で忘れてしまうという方は、「受験ストレス性記憶障害」の危険性があります。

 

 「ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)」とは、脳内の海馬や前頭前野が精神的なストレスにで障害を受け、記憶力が著しく低下する症状を指します。

 

 受験勉強のストレスでコルチゾールというストレスホルモンが増加し、海馬の神経細胞にダメージを与えるため、記憶を作り出す「記銘(Memorization)」ができなくなってしまいます。

 

 精神的なストレスが高まると前頭前野の機能が抑制され、記憶を思い出す想起(Retrieval)ができなくなってしまいます。

 

 受験ストレス性記憶障害は、入試が近づくとストレスが増すため症状が悪化し、入試の当日に症状が極大化します。

 

 最新の治療方法により、受験ストレス性記憶障害から回復し、志望校に合格される方が多数でています。

 

 
 


頑張って勉強しているのに、ちっとも記憶に残らない・・・。

 

せっかく暗記しても、数日でほとんど忘れてしまう・・・。

 

昨日、何を勉強したのかも思い出せないこともある・・・。

 

もし、このような症状が起きていたら、あなたの脳は、「受験ストレス性記憶障害」に陥っている危険性があります。

 

 

「ストレス性記憶障害(Stress-induced Memory Impairment)」とは、脳内で記憶を作り出している海馬や、思い出すために重要な前頭前野などが、精神的なストレスによって障害を受け、記憶力が著しく低下する症状を指します。

 

特に受験勉強によるストレスは、ストレスホルモンのコルチゾールなどが増加しやすく、こうした症状を引き起こしやすい特徴を持っているのです。

 

このために生じるのが「受験ストレス性記憶障害」です。・・・

 

続きを読む ⇒ (本郷赤門前クリニックのホームページ)

 

 

 

 

www.akamon-clinic.com

 

 

 
 
 

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