睡眠薬で試験中に眠ってしまい入試に落ちた!【受験の心療内科】
私のクリニックでは、受験生を対象に、セカンドオピニオン外来も開いています。
セカンドオピニオンとは、主治医とは利害関係のない医者が、主治医から受けている治療や薬が適切かどうか、チェックするというもの。
今日は、セカンドオピニオン外来で実際にあった症例を、ケーススタディーとしてご紹介しましょう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140726/20/yoshida-takayoshi/05/14/p/o0634005313014998915.png?caw=800)
Fさん 高校3年生、女性うつ病(軽症うつ)私立大学文科系志望
http://utu-yobo.com/jyuken/y_d07.html
【受験うつ予防ナビ・吉田たかよし】
なんと、大学受験の本試験の真っ最中に眠ってしまったという女性がご来院されました。
それも、ウトウトしたというのではなく、試験開始直後に眠り、試験の終了まで完全に熟睡してしまったというもの。
なぜ、そうなったか、原因は問診をしてすぐにわかりました。
この受験生は、うつ病の治療のために、NaSSAという薬が処方されていました。
この薬は、眠気の副作用があり、一部の人には、それがとても強く表れるのです。
そのことをお伝えすると、この受験生のお母様は、「眠くなる薬を処方した主治医が腹立たしい」とお怒りでした。
ただ、うつ病の治療だけのことを考えると、あながち、とんでもない医者ともいえません。
抗うつ薬というと、一般的には、SSRIやSNRIという薬が広く使われていますが、NaSSAはこうした薬が効かない人にも効果が認められ、新たな活気的な新薬として、注目されています。
お薬手帳を拝見すると、SSRIもSNRIも、それより以前からある抗うつ薬も試されていて、ことごとく著効していませんでした。
不眠を抱えていることもあり、受験生でなければ、NaSSAの処方は100点といったところです。
ただ、問診で受験生であることはわかっているはずなので、事情を考慮しなかったのは、大問題だと思います。
受験生は、医者とのコミュニケーションがとても大切です。
仮に眠気は感じなくても、実は、薬の副作用で脳の前頭前野や海馬の機能が低下し、得点力が低下するというのは、よく起こる現象です、
入試の本番では、すごく緊張するので、実は薬の副作用が働いても、本人は眠いと感じないことが多いのです。
でも、集中力は確実に低下します。
受験で合格するための脳機能についても、しっかりバックアップしてもらいましょう。
詳しくは、以下のサイトをご参照ください!
受験生の睡眠障害
Exam Somnipathy
【このページの要点】
・不眠や過眠(Somnipathy)は、受験ストレスによる脳の異常を伝えるSOSサインです!
・睡眠にトラブルを抱える脳は、勉強中の集中力が低下し、休憩中の疲労の回復もできないため、ダブルで不合格になります!
・不眠と過眠のおかげで脳機能の異常を早期に発見し、志望校に合格に役立てられた受験生もいます!
・環境と勉強法の見直しで、受験生の不眠や過眠(Somnipathy)は治せます!
・薬を使わず、最短2週間で改善させる最新治療を解説します!
」https://www.akamon-clinic.com/睡眠障害(受験生)/