試験中の焦りをその場で消す脳医学の裏技テクニック【心療内科】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

試験中の焦りをその場で消す脳医学の裏技テクニック【心療内科】

 

受験の心療内科

 

試験中の焦りを消す脳医学の裏技テクニック

 

 

 

 

今日のブログのテーマは、試験中の焦りを消す脳科学の裏技です。

 

どんなに人間ができている受験生であっても、試験を受けるときは、焦りがまったくない・・・という人はほとんどいないと思います。

 

ましてや、人生を決める入学試験や推薦入試につながる定期テストなどの大事なテストでは、緊張しない受験生は一人もいないでしょう。

 

 

でも、試験中に焦ってしまったときに、ちょっとしたことを心がけるだけでメンタルが安定し、脳の働きが良くなって、試験の得点力がアップする・・・という方法が、脳医学の研究で明らかになっています。

 

試験中の焦りを消すための大事なメンタル医学のキーワードは、「2つの上」です。

 

「2つの上」を正しく理解し、誰でもすぐできる簡単なことを実践するだけで、試験中の焦りを、その場で即座に消すことができる効果が生じます。

 

 

「2つの上」とは、どんなことなのか?

 

試験中に焦ったときは、具体的には何を実践したらいいのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と知識をもとに分かりやすく解説します。

 

 

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上ずった感覚に秘められた脳の秘密!

 

受験生の方だったら、どなたも経験があると思いますが、試験を受けているときに焦ってしまうと、「上ずった感覚」になるものです。

 

この「上ずる」という感覚は、具体的には、人体のどこが、どうなることだと思いますか?

 

これを理解しておくだけで、自分の意志で自分のメンタルをコントロールする力が格段にアップします。

 

ですから、同じ学力でも、試験の点数は大幅にアップさせることができるわけです。

 

 

喉の交感神経が暴走!

 

「上ずる」には、人体での「2つの上」が関わっています。

 

一つ目の上は、緊張すると「声が上ずる」という現象が起きることです。

 

 

緊張によって喉の交感神経が刺激を受けますが、これによって声帯を引っ張る筋肉が収縮します。

 

声帯は引っ張られて薄くなると、振動する周波数が上昇するため、音が高くなるわけです。

 

これが緊張によって、声が上ずるメカニズムです。

 

実際、人前でスピーチするときに、緊張してしまって、声が上ずった経験が一度はあるはずです。

 

 

腹部の迷走神経が機能低下!

 

もう一つの「上」は、お腹の中にある大腸や小腸をコントロールしている迷走神経の働きが変化することで起きます。

 

 

落ち着いているときは迷走神経の活動は活発になるのですが、焦ったときは活動が低下します。

 

つまり、焦ったときは、人体の中で下にある腸の迷走神経の活動が低下するのです。

 

 

一方、ご説明したように、それより人体の上の位置にある喉の交感神経は過剰に活動します。

 

これによって、「上ずる」という表現がぴったりくるような感覚になるわけです。

 

 

喉の違和感は「受験うつ」の兆候!

 

受験生の中で、喉に違和感がある・・・、しかも、その違和感が入試に対する緊張で強くなってきた…という人は、必ず注意してください。

 

特に、本当は喉に何も詰まっていないのに、喉が何か詰まっているような感覚になっている場合はとりわけ心配です。

 

これは、受験ストレスによる「受験うつ」の典型的な症状なのです。

 

 

この場合は、こちらの「受験うつの解説」を、必ず、ご一読ください。

 

受験うつの解説 ⇒ クリック!

 

 

上ずった感覚で問題が解けなくなる理由!

 

さて、試験を受けている最中に、この「上ずった感覚」になっている場合、これは不安感を生み出す脳の扁桃体が暴走し始めている兆候です。

 

さらに受験生にとって困るのは、それに連動する形で論理的思考力を生み出す前頭前野が、強制的に活動を低下させられるような状態になりやすいということです。

 

だから、こういう感覚のときは、じっくり考えさせられる良問が、特に解けなくなるわけです。

 

あなたも、一度くらいはそんな経験があるはずです。

 

 

上ずった感覚を消す方法とは?

 

では、こうした状態から脱するには、どうしたらいいのか?

 

やるべきことは、意識を小腸や大腸がある下腹部に向けるということです。

 

 

東洋医学では、おへその下に丹田という部分があり、そこに意識を集中すると健康と勇気を得る・・・とされてきました。

 

人体を解剖しても、実際には、丹田などという特別な部位はないのですが、意識を小腸や大腸がある腹部に向けるとメンタルが安定するということを、先人たちも経験の中からつかみ取っていたようです。

 

 

試験を受けているとき、あるいは、普段の勉強をしているときも、「上ずった感覚」になったときは、下腹部に意識を集中しましょう。

 

特に下腹部に意識を集中しながら呼吸すると、とりわけ効果がアップします。

 

 

上ずることのない脳に変えるには?

 

もし、こうした対策を実践しても、「上ずった感覚」が消えないときは、合格を勝ち取るために、専門の医学の力を活用することをおすすめします。

 

私のクリニックの早期合格コースでは、磁気刺激治療などによって脳内の扁桃体の過剰な活動を抑え、思考力を生み出す前頭前野の機能を高めることで、志望校への合格を図ります。

 

大きな方向性としては、下腹部に意識を向けるのと共通していますが、当然ですが、効果の程度は桁違い・・・というか3桁か4桁くらい違います。

 

私立大学の入試や国公立大学の二次試験にはまだ間に合いますので、このままでは第一志望の大学の合格が厳しいという受験生は、検討していただきたいと思います。

 

以下のサイトでは、こうした受験生のお役立ち情報が満載です。

ぜひ、こちらもご覧ください!


 

 
 
 
 

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