ケイ素でできた宇宙人は存在するのか?『宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議(講談社現代新書)』 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

ケイ素でできた宇宙人は存在するのか?『宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議(講談社現代新書)』

ケイ素でできた宇宙人は存在するのか?
『宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議(講談社現代新書)』

今日は、「炭素以外で生命を作ることはできるのか」より。 

火星と木星の軌道の間にある小惑星で、ケイ素でできた岩石のような宇宙人が発見された。

しかも、この生命体は人間の言葉を話し、ときには人の心さえ読み取ることができる・・・。

 

これは、SF界の巨匠、アイザック・アシモフの『もの言う石』という小説です。


この作品でアシモフが宇宙人をケイ素でできているという設定にしたのも、根拠がありました。

科学者の間で、ひょっとしたら、ケイ素の化合物で生命体ができてもおかしくないのではないかと真剣に考えられていた時期があったからです。


ケイ素とは半導体の材料などに用いられている元素で、シリコンともいいます。

地球上にも豊富に存在しますが、大半が二酸化ケイ素として岩石の主成分となっています。


言うまでもなく地球上の岩石は、すべて無生物です。

なのに、ケイ素でできた岩石のような生命体が宇宙にはあるかもしれないと考えられていた理由は、元素周期表を見るとわかります。・・・

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