アインシュタインは、相対性理論でノーベル賞をとれなかった!【ゆらぎのサイエンス】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

アインシュタインは、相対性理論でノーベル賞をとれなかった!【ゆらぎのサイエンス】

アインシュタインは、相対性理論でノーベル賞をとれなかった!【ゆらぎのサイエンス】


今日は、5月17日に発売の「世界は「ゆらぎ」でできている、宇宙・素粒子・人体の本質」の中から、ゆらぎのサイエンスを語る上で欠かすことのできないアインシュタインのエピソード。

アインシュタインは、ミクロの揺らぎが持つ不思議な性質を、光量子仮説と呼ばれる画期的な理論で、みごとに説明したのです。

この理論については、別の機会に分かりやすく解説しますが、今日、ご紹介するのは、この発表にまつわる人間ドラマです。


実は、光量子仮説の発見のおかげで、かろうじて面子を保ててほっとしただろうと噂されていた人たちがいます。

それは、当時のノーベル賞の選考委員たち。 

アインシュタインは、当然、ノーベル賞を受賞していますが、実は、この光量子仮説の業績に対して与えられたもの。

それよりもはるかに有名な相対性理論で受賞したわけではなかったのです。 


これには、裏事情がありました。

相対性理論は、従来の物理学を根底から変えてしまうあまりにも革新的な理論でした。

だから、頭のかたいノーベル賞の選考委員は、評価していいものかどうか自信が持てなかったのです。



とはいえ、世間では「相対性理論はすごい」と評判は沸騰する一方で、ノーベル賞を出さないというのはとても不自然な状況でした。


さらに、アインシュタインがユダヤ人だったため、そこに民族差別の問題が複雑にからみ、選考委員は窮地に・・・。


そこで、選考委員がとった苦肉の策が、安全策として光量子仮説に対してアインシュタインにノーベル賞を与えることだったと言われています。



ただし、光量子仮説も十分にノーベル賞に値する素晴らしい業績であるのは間違いありません。

粒子とされている電子などの物質も、波として揺らぎの性質があるというのは、
光量子仮説がもととなったんです

これが、ド・ブロイ波と呼ばれるものです。



詳しくは、私のホームページに、解説記事をアップしておきました。
http://www.doctor-yoshida.net

のぞいてみてね!

5月17日に発売の「世界は「ゆらぎ」でできている、宇宙・素粒子・人体の本質」もよろしく!