アラファト議長の放射能毒殺!元素で解明【その4】「ピース綾部の毒は実在した!」 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

アラファト議長の放射能毒殺!元素で解明【その4】「ピース綾部の毒は実在した!」

アラファト議長の放射能毒殺!元素で解明【その4】

なぜ、暗殺のプロ中のプロが、ポロニウム210という元素を使うのか?

大きな要因の一つが、即死しないこと。

確実に死ぬのに、即死はしない。

これは、暗殺者にとっては、もってこい。


ピースの綾部祐二さんや臼田あさみさんが出演している、毒(ポイズン)というドラマ(日本テレビ系列)が人気だそうだ。

きっちり24時間後に死亡する毒薬があり、アリバイを作れるから、警察に捕まらないというストーリー。

もちろん、これはフィクションで、そんな毒薬は現実には存在しない。


でも、それに限りなく近いのが、ポロニウム210だといえる。

元KGBの工作員だった
リトビネンコさんが、イギリスでポロニウム210により毒殺されたときは、死亡するまで21日かかった。

発覚するまで時間がかかるので、その間に、犯人と疑われている男は、まんまとイギリスを出国し、ロシアに帰国。

イギリス政府からの身柄の引渡し要請に応じるわけもなく、現在はロシアの国会議員のご身分だ。


確実に命を奪う高い毒性があるほど、その場で死ぬ。

これが、化学反応を利用した普通の毒薬。


しかし、ポロニウム210という元素は、内部被曝で命を奪うだけに、毒性が高いのに即死しない。

まったくレベルは違うが、責任の所在と被害の関係が曖昧になりがちな原発事故の悲劇と、どこか通じるところがあるの私は思えたならない。

今後も、元素で、この世の問題を、バシバシ斬っていきます!

人体と元素の関係について、「元素周期表で世界はすべて読み解ける」(光文社新書)の第3章で詳しく解説しているので、こちらをご参照ください。
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