こ責任逃れはやめろ!子供の予防接種制度! | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし

こ責任逃れはやめろ!子供の予防接種制度!

昨日、文化放送ソコダイジナトコ「ドクターたかよしの140歳まで前向き生活!」で話した内容をコンパクトにご紹介!



責任逃れはやめろ!子供の予防接種制度!


厚労省が子宮頸癌、インフルエンザ菌b型、小児用肺炎球菌の種類のワクチンについて、来年度から事実上無料で接種できるよう予防接種法を改正する方針を固めた。


日本の医者として、はっきり言って恥ずかしい。


無料化は遅すぎた。


先進国とは思えない。




日本の予防接種制度が全体に遅れている。


インフルエンザ菌b型については、1980年代に有効なワクチンが開発。


欧米で全員に使用したところ、わずか約1%に減少。


日本では、今だに約600人が毎年、インフルエンザ菌b型の重い感染症になっている。




肺炎球菌も、WHOは2007年にワクチンを定期接種するように推奨した。


実際、米国は2007年に取り入れ、感染者は激減。




インフルエンザ菌b型も肺炎球菌も、子供、特に赤ちゃんがかかれば、髄膜炎になりやすい。


知能障害や難聴、それに発達のおくれにつながる怖い病気だ。




確かに、副作用はある。


たとえば、インフルエンザ菌b型のワクチンを打つと、0.05%が無菌性髄膜炎になる。


でも、ほとんどが短期間の入院か外来治療で済む。


明らかに救われる子供のほうが、圧倒的に多い。




政府は副作用を隠さないように。


国民は過剰反応をしないように。


良い所も悪い所も正確に知って正しく付き合う。


それが予防接種のあるべき姿だ。


責任逃れのために、制度の導入を先送りしてきた政府は反省してほしい。