姑は脳溢血で入院中・部屋片づけ物語( 序) | 70代パーキンソン自宅介護 収納の工夫とストレスケアで豊かに!

70代パーキンソン自宅介護 収納の工夫とストレスケアで豊かに!

夫76歳パーキンソン病要介護2。今まで磨いた厳選力で、少ない家具モノで介護収納し
コーピングなどストレス緩和も取り入れながら豊かな暮らしを楽しんでいます。

収納教室の受講生さんの一人が終了時の懇談会で、 

「姑が、‥‥入院して、部屋が‥‥‥どうやっていいか判らない・・・・・」

携帯を取りだし、うつむいて写真をのぞきこんでます。

数日後、
「どこから、・・・・・、手を付けて・・・・・いいのか・・・・寒くなると・・・・・と思って、・・・・・羽織物を・・・・・
洗濯しようと・・・・・しても、・・・・気持ちが・・・・体が動かない・・・・・一人では・・・・・・」

 

詳しいことが話せないようす。

後日伺うことにしました。

 

 

 

収納教室卒業生

N子さんの姑さんの部屋片づけ」

物語です。

文章 山口倫可さん




片付けに悩んでいる方から依頼があり、
ご自宅に訪問。



お部屋の中は、テレビの特集番組で見たような、
足の踏み場もない凄い部屋だった!




8畳間の畳部屋には缶やビン、
空のペットボトルにお菓子の箱、
シップ薬に調剤薬、梅干し、

広告チラシ、ティッシュゴミなど様々な物が散らばっていた。





ベッドにはコートから靴下まで着古した沢山の衣類、
雑貨が山のように積まれていた。




せっかくある収納棚やタンスからは、
そこに入らない物たちが溢れ出ていた。




小さなちゃぶ台の上は、赤黒いケチャップ、
お米の入ったビン、
湿気て錆びたふりかけの缶が転がっていた。




「もう、どこから手をつけていいのかわからないんです」

 依頼主のお嫁さんが、半分泣き顔だった。



  「姑は、とにかく物を大事にする人で。





壊れた物でも直せば使えると、
取っておく主義なんです」


  お姑さんは
昭和ヒトケタ生まれで、戦争を経験してる方。




子供の頃は物が無い時代だったから、
なんでも大切にして過ごしてきた人だった。




歳をとって足が弱くなり、
3年前に長く連れ添ってきたご主人も亡くして



お部屋に引きこもるようになったらしい。


 続く